6BQ5、7189A の特性実測データ

 
 




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 6BQ5は、1950年代に入ってオーディオ用途のパワー管として開発された高感度・高能率な近代的傍熱5極管。シングルで4W程度、AB1級PPなら十数Wが取り出せるとあって、自作派に重宝されただけでなく市販アンプにも多用されました。7189Aは、6BQ5の特性を変えずにプレートと第2グリッドの耐圧や損失が強化されており、そのまま差し替えできます。

 3結での3定数(μ、rp、gm)データは見当たりませんが、下記データシートの3結動作例に従って実測した5本のμは17.70~18.87、rpは1.83~2.03kΩ、gmは8.92~10.05の範囲に分布、それらの平均値はμ=18.27、rp=1.92kΩ、gm=9.53でした。


 【データシート値】

   6BQ5 7189A   


  
  
バルブ 形状 MT9ピン 同左 
 ユニット  傍熱5極 〃 
 ヒーター 6.3V/0.76A 〃 
最大プレート電圧  300V  440V 
最大プレート損失 12W   13.2W 
最大第2グリッド電圧  300V   400V
最大第2グリッド損失  2W  2.2W 
3結動作例
  
 Ep  250V 同左  
 Eg1  - 〃  
 Ib0  34mA 〃  
 rp  - 〃  
 μ  - 〃  
 gm  - 〃  
 RL 3.5kΩ  〃  
Po   1.95W 〃  
備考(データ元)    GE 


 【実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、上記3結動作例での数値

  松下 6BQ5 (その1)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.76A
μ 18.34
rp 1.83kΩ
gm 10.05
<コメント>  


  松下 6BQ5 (その2)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.77A
μ 18.07
rp 2.03kΩ
gm 8.92
<コメント>  


  NEC 6BQ5
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.79A
μ 18.37
rp 1.93kΩ
gm 9.52
<コメント>  


  東芝 6BQ5
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.74A
μ 18.87
rp 1.95kΩ
gm 9.67
<コメント>  


  東芝 7189A
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.75A
μ 17.70
rp 1.87kΩ
gm 9.48
<コメント>  


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