6SL7GT の特性実測データ

 
 



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 6SL7GTは、1945年ごろに登場した増幅率が高く(μ=70)て直線性も良好な傍熱双3極の電圧増幅管。6SN7GTと共に本格的な双3極管時代の到来を告げる寵児となったようです。しかし、誕生からわずか3年ほどで、さらに高μ(100)でコンパクトなMT管の12AX7が世に出たため、先達としての影がすっかり薄くなってしまいました。

 実測した5本は両ユニットの特性がよく揃っていますが、実はカーブトレーサーをまだ持っていなかった頃、中古の6SL7GTをアンプに手当たり次第実装してみて調整がほとんど不要だった球のみを残していたためでして、その際に生き残ったのは全体の4割以下だったように記憶しています。



 【データシート値】

  6SL7GT    
バルブ 形状  GT
 ユニット  傍熱双3極
 ヒーター  6.3V/0.3A
最大プレート電圧  300V 
最大プレート損失 
(片ユニット)
1W
 動作例  Ep  250V
 Eg  -2.0V
 Ib0  2.3mA
 rp  44kΩ
 μ  70
 gm  1.6
 備考(データ元) GE、SYLVANIA


 【実測値】    ※3定数(μ、rp、gm)は、上記動作例付近の数値。

            ※手抜きしてUnit2のバイアスは2V間隔で測定。

  RAYTHEON  6SL7GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.3A
μ U1=74.56
U2=73.50
rp U1=45.89kΩ
U2=44.42kΩ
gm U1=1.63
U2=1.67
<コメント>  


 ② NEC  6SL7GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.3A
μ U1=68.51
U2=70.70
rp U1=49.12kΩ
U2=49.92kΩ
gm U1=1.41
U2=1.45
<コメント>  


 ③ RCA  6SL7GT(その1)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.3A
μ U1=73.04
U2=71.56
rp U1=46.54kΩ
U2=45.16kΩ
gm U1=1.56
U2=1.58
<コメント>  


 ④ RCA  6SL7GT(その2)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.31A
μ U1=72.01
U2=72.89
rp U1=44.13kΩ
U2=46.79kΩ
gm U1=1.62
U2=1.54
<コメント>  


 ⑤ PHILCO  6SL7GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.31A
μ U1=71.80
U2=71.06
rp U1=46.96kΩ
U2=45.52kΩ
gm U1=1.52
U2=1.57
<コメント>  


 
 <実測値>  ヒーター
μ
rp
gm
<コメント>  


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