6V6GT の特性実測データ

 
 




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 6V6GTは1930年代後半に登場した高能率のビーム出力管。シングルで4W程度、PPなら10W強の出力が得られるとあって、家庭用テレビやラジオ、中小型アンプの手頃な終段球として重宝されたようです。

 3結にするとシングルでも1W程度は得られるみたいです。Ep-Ip特性公表値はバイアスが深くなるにつれ目に見えて直線性が悪化する典型的な「多極管の3結パターン」で、実測でも同様の結果となりましたが、使用履歴不明のジャンク球にもかかわらず諸特性は意外なほどよく揃ってました。


【データシート値】

   6V6GT    
バルブ 形状  GT
 ユニット  傍熱ビーム
 ヒーター  6.3V/0.45A
最大プレート電圧(3結) 300V 
最大プレート損失(3結) 12.5W
 3結動作例  Ep  250V
 Eg1  -15V
 Ib0  37.5mA
 rp 2.4 kΩ
 μ  9.6
 gm 4.0
 備考(データ元) RCA


 【実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、上記動作例付近での数値


   東芝 6V6GT (その1) 
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.44A
μ 9.54
rp 2.21kΩ
gm 4.31
<コメント>  


   東芝 6V6GT (その2)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.45A
μ 9.92
rp 2.20kΩ
gm 4.50
<コメント>  


   TEN 6V6GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.45A
μ 9.36
rp 2.29kΩ
gm 4.09
<コメント>  


   TEN 6V6GT (その2)
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.46A
μ 9.50
rp 2.37kΩ
gm 4.01
<コメント>  


   RCA 6V6GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.46A
μ 9.57
rp 2.33kΩ
gm 4.11
<コメント>  


   日立 6V6GT
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.45A
μ 9.61
rp 2.29kΩ
gm 4.20
<コメント>  


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