6Z-P1(3結) の実測データ

 
 




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 6Z-P1は並3ラジオなどに使われた日本独自の傍熱5極小型出力管。1939年ごろ、ラジオのコストダウンや資源節約を狙ったトランスレス球12Z-P1が登場し、戦後になってプレート特性は同じでヒーターが6.3V化された6Z-P1になり、少なくとも1960年代後半までは生産されていたようです。

 3結動作のデータは見つかりませんでしたが、実測してみると直線性は42より悪いうえ内部抵抗もはるかに高かったです。



 【データシート値】

   6Z-P1    (注) 松下電器は最大プレート損失を3.5Wとしている(1966年)。
バルブ 形状 ST-12
 ユニット  傍熱5極
 ヒーター 6.3V/0.35A
最大プレート電圧  250V 
最大プレート損失  4W
最大第2グリッド電圧  180V 
最大第2グリッド損失  0.6W
3結 動作例
 Ep  -
 Eg1  -
 Ib0  -
 rp  -
 μ  -
 gm  -
 備考(データ元) 日立(1957年)  


 【3結 実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、A級増幅での動作基点を180V、14mA付近とした場合の数値


  TEN 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.36A
μ 9.12
rp 4.23k
gm 2.15
<コメント>  手持ちの中では最も直線性
が良好。


  JRC 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.34A
μ 8.00
rp 4.21k
gm 1.91
<コメント>  


  CHERRY 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.36A
μ 9.36
rp 4.61k
gm 2.01
<コメント>  


  松下電器 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.35A
μ 8.54
rp 4.16k
gm 2.08
<コメント>  この辺りが平均的な特性か?


  FUTABA 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.38A
μ 8.10
rp 4.62k
gm 1.75
<コメント>  


  マツダ 6Z-P1
 <実測値>  ヒーター 6.3V/0.38A
μ 6.73
rp 4.43
gm 1.52
<コメント>   製造時の不良?


 
 <実測値>  ヒーター
μ
rp
gm
<コメント>  


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