中尊寺

  2011.08.15   新婚旅行以来の中尊寺です。前回は3月で雪の中尊寺

                    観光客もほとんど見かけなかったのですが、今回は、世界遺産登録と

              夏休みということで、すごい人出でした。

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中尊寺金色堂
国宝「金色堂」

金色堂は中尊寺創建当初の姿を今に伝える建造物で1124年(天治元年)、奥州藤原氏初代清衡公によって上棟。数ある中尊寺の堂塔の中でもとりわけ意匠が凝らされ、往時の工芸技術が集約された御堂
 
国宝「金色堂堂内諸像及天蓋」

   

中尊寺金色堂の堂内壇上に安置される諸像と各壇中尊上に吊される天蓋である。須弥檀の中心の阿弥陀如来は両脇に観音勢至菩薩、六体の地蔵菩薩、持国天、増長天を従えておられ、他に例のない仏像構成となっている
 
中尊寺の諸堂   

讃衡蔵(宝物殿)の国宝の数々

金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図 (中尊寺大長寿院 紺紙著色 10幀)  

天台宗の護国三部経の1つ「金光明最勝王経」を経文の文字で層塔を描いたもの

孔雀文磬(中尊寺地蔵院)     

磬とは、古代中国の楽器が仏教に採り入れられたもので、上部の鈕孔に紐を通し、木製の磬架に吊るして打ち鳴らすもの。もと毛越寺千手堂にあったもので「建長二年大歳正月日」の銘がある。中央に大形の優麗な撞座を据え、左右に大きく孔雀文を鋳出

螺鈿八角須弥壇(中尊寺大長寿院) 

木製、漆塗八角形の壇で、束、上下框、羽目板はすべて沃懸地とし、束には胴部に羯磨文を表した宝珠鈴と宝蓋、上下框には中央に三鈷杵、左右に小花文を螺鈿で表す。この須弥壇にはたぐいない浄土をうつした見事な構成美が示されている

中尊寺金色堂堂内具 一括(中尊寺金色院) 

写真は、金色堂にかけられていた銅製鍍金の華鬘。華鬘とは花輪のこと。団扇形の内側には極楽に咲くといわれる宝相華(ほうそうげ)を透かし彫りにし、中央に総角結びのかざり紐、左右には極楽に飛ぶ人面鳥・迦陵頻伽(かりょうびんが)を彫り起こし、浄土世界を演出している。

中尊寺経蔵堂内具 一括(中尊寺大長寿院) 

平塵、螺鈿などの剥落があるものの、これらの優雅な形姿、細部の金具の巧みな技巧や文様に平安時代特有の優れた造形がうかがわれる。

紺紙金字一切経(内15巻金銀交書経)(中尊寺大長寿院) 

紺紙に金泥で書かれた経文で中尊寺経といわれているものである。経の作り方は、わが国写経史上類を見ないものであるとともに、絵画史上においても貴重な資料である。