静かな部屋に
規則的な音が響いていて
時が過ぎるのを実感する
未来が過去へと
みるみる変化していく中で
私の頭は
流れを無視して時空を超えて
過去へ未来へ行ったりきたり
容赦なく流れてゆく
時間をうらめしく思いながら
きまぐれに不規則に歩みを進めては
時にたたずむ
たとえ立ち止まったところで
私は流れの中にいて
結局とどまることも出来はしないけれど
動かない時間の中では
どんな感情も存在しないことを
知っているから
たとえぶざまな現実でも
二度と戻らない
この一瞬が
名残惜しく愛おしいのだ
(星屑ぽえめる8月号掲載)
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