読売新道に行って来ました
水晶岳から赤牛岳の山々
長らく思い抱いていた読売新道
いま 快晴のもと目の前に
 
 行き先     裏銀座〜読売新道  
 登山方法    小屋泊 4泊5日  
 日 時     06/8/10〜8/14    
 コースタイム  8/10 自宅⇒高速道⇒豊科⇒扇沢⇒(バス)大町温泉郷⇒(タクシー)高瀬館 泊
 8/11 高瀬館(タクシー)⇒高瀬ダム登山口6:10→9:40烏帽子小屋9:50→13:00野口五朗小屋 泊 
 8/12 野口五郎小屋5:55→6:45真砂岳→7:40南真砂岳8:05→9:30真砂分岐→11:40水晶小屋 泊 (水晶岳ピストン)
 8/13 水晶小屋5:35→6:10水晶岳→6:55高の原分岐→8:55赤牛岳9:20→13:20奥黒部ヒュッテ 泊 
 8/14 奥黒部ヒュッテ7:10→9:10渡船場10:20→10:30平ノ小屋→13:30黒部ダム→13:45扇沢⇒高瀬館(入浴)⇒豊科⇒22:30自宅
 メンバー    コマクサ 山幸(やまさち)   

1日目 高瀬ダムからいよいよアルプス3大急登と言われている登りだ。
ばてない様に 焦らず ゆっくりペースで歩く。 3時間半で烏帽子小屋到着。
アルプスの山々が 目に飛び込んでくる。 
烏帽子岳は1997年8月に針ノ木岳から蓮華岳 船窪岳 烏帽子岳と縦走しているので今回はパスする。
快晴の中 順調に歩をすすめ三ツ岳も難なくクリヤー野口五郎小屋を目ざす。


槍ガ岳 燕 大天井岳その向こうに常念岳 そして蝶ヶ岳

ひょうたん池と涸沢岳から燕岳の稜線     近づいてきた水晶岳     野口五郎小屋

2日目 今日は南真砂岳へ寄り道して水晶小屋泊のショートコース。
明け方4時ごろ雷雨があり どうなる事かと心配したが 出発する頃には雷もおさまり雨も上がってくれた。
真砂岳には立ち寄る人も少なく山名標識も無く忘れられた山のようだ。(巻き道になっているからか?)
真砂分岐から南真砂岳を目指す。途中往路を振り返ると 今歩いて来た登山道の直ぐ下に親離れしたと思われる小熊がいるではないか。
台高山系でも見かけないのに こんな広いところでお目にかかるとは! 鉢合わせでなくて良かった。
人々の訪れる事の少ない南真砂岳 山名標識も無い。表銀座通りが目の当たりに見渡せる。ひときわ 際立つ槍ガ岳そして手前に控える硫黄岳。 あまりみていない槍の容姿 なんだか凄みがある。こんな槍も在ったんだ。
眺望を堪能して 引き返す。今日も天気が良くて気分がいい! 
昼前には水晶小屋に到着。人気の山域なのに小さい小屋 すでに10名ぐらいが到着している。最終何人になるのかな?
部屋で山談義をしながらのたのしい昼食。明日行くコースなのだが 時間もあり天気も良いので水晶岳までピストンする。
小さい小屋の混み具合を心配していたが 幸い布団2枚に3人だったので上を向いて寝る事が出来た。

野口五郎岳  槍ガ岳手前に硫黄岳  真砂岳へ戻る尾根   水晶小屋

3日目 今日はいよいよ 長らく思い抱いていた読売新道だ。早まる気持ちを抑えて入念にストレッチをする。
"今から読売新道を歩ける" ワクワクしながら出発したがそれとは裏腹に天気は悪い!! ガスっている!
昨日 水晶岳をピストンしていたのがせめてもの慰めか? 昨日はこの水晶岳(日本百名山42座目)から眺めたアルプスの山々を思い浮かべながら通過する。
まもなく温泉沢の頭到着 ココを降ると05年7月に来た高天原温泉に行けるのだ。この辺りからガスも晴れだし又もガンガン照りになってきた。
赤牛岳が視界に入ってきた。その後には剱岳 大日岳 そして立山 左手にはでっかい薬師岳 そして右手にも後にも山々が!!
でっかいアルプスのど真ん中にいるんだ!!  なんと言う好天なのだ。 そしてなんと言う幸運なのだ。
ドキドキ ワクワクしながら眺望を堪能する。このコースに来るのに多少のためらいもあったが来てよかった。本当に良かった。満足する山幸でした。
はるかかなたに長く延びるダム湖 その果てに黒四ダムが望める。今回のコースは高瀬ダムから始まってあの黒四ダムで終わるのだ。
何時までも酔いしれてるわけには行かない。今夜の小屋を目指し出発する。
小屋までの降りに7組と出会う。みんな口々に言う。"ブナ立尾根よりこっちのほうがきつい" 降りながらの実感として私もそのように思う。
じつは 山幸も当初はこちらのコースにしようかと思っていた。が 最終的にはノーマルなほうになった。結果的には良かったかも!!
"読売新道 東沢出合⇔赤牛岳 ○/8"の道標に励まされながら長く単調な樹林帯を行く。
沢の音が近づいて 奥黒部ヒュッテに到着する。よっし やった!!喜びがこみ上げてくる。さっそく 共に歩いたコマクサとカンパイ!! 何ともうまいビールだ。 これだからハラハラ ドキドキ ワクワクの山行きは止められません。 喜びをかみ締めながら 遅い目の昼食とする。

水晶岳  赤牛岳 バック剱岳  黒部ダムと黒部湖   奥黒部ヒュッテにてカンパイ

4日目 今日は最終日。渡船で平ノ渡を渡り黒四ダムまで歩き そして自宅まで帰りつく予定。
樹林帯の中の気持ちのいい道が続く。ところどころ崩壊した所は丸太で仮補修されている。
意外と早く渡船場に到着した。渡しの時間まであと1時間ほどある。遊覧船が満員の乗客を乗せて目の前を通る。あれに乗れたらダムまで一直線なのに!!
ようやく舟が着いた。10名ほどが乗ってきた。乗り込むのは20名ほどだ。船頭いや 船長は若い青年だ。慣れた手つきで艪を いや舵とエンジンを操る。
舟を下りてからの道が大変だ。崩壊箇所が多く 高まき へつり 丸太のハシゴ そして回り込みの多いこと。うんざりしてやっとの思いでダムに到着。
早速"冷たい生ビール"といきたい所だが 車の運転が待っているので 生唾を飲んで我慢する!
大町温泉郷で入浴のつもりが 駐車場満車でとても駄目。 高瀬館まで足を延ばす。感じのいい露天風呂で今回のコースを思い出しながらゆっくり手足を伸ばす。 さーて 次は何処の山にしようか?
風呂上り 高速道を順調に走って10時半には自宅着。 ゆっくりと 落ち着いて 歩いてきたコースを思い浮かべながらビールを飲む。ホント最高の時間です。

樹林内の気持ちのいい道   崩壊で仮り補修の階段   平ノ渡舟   針ノ木岳が望める 

ロングコースであり厳しいコースと言うので憬れていたものの なかなか実行できなかったコース 今回やっと心を決め実行しました。
しかも 日本百名山1座 日本百高山6座 と欲張りプランで実行しました。
幸いな事に 天候に恵まれでっかい日本アルプスの眺望をほしいままに堪能できた最高の山行きでした。


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