この写真は、アルミ缶の成分を分析した時のテストピースです。
直径は約3.5cmです。形状は特にこだわりません。
まず、分析測定したいアルミだけを取り出して溶解します。(約600℃)
測定するためには平らな面が必要ですので、まずこのテストピースの片面を機械加工で削りだし、平面部を作ります。
そして、この平面部に電極を当てて、アルミ成分の分析測定をします。
2ヶ所黒くなっているところがそうです。
項目 |
Cu:銅 |
Si:ケイ素 |
Mg:マグネシウム |
Zn:亜鉛 |
Fe:鉄 |
Mn:マンガン |
Ti:チタン |
Cr:クロム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分量 |
0.05 |
0.07 |
3.8 |
0.01 |
0.21 |
0.36 |
0.00 |
0.02 |
項目 | Cu:銅 | Si:ケイ素 | Mg:マグネシウム | Zn:亜鉛 | Fe:鉄 | Mn:マンガン | Ti:チタン | Cr:クロム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分量 | 0.15 | 0.37 | 1.39 | 0.15 | 0.36 | 0.79 | 0.01 | 0.01 |
最新の技術をもって、ふたのアルミを取り出すことが出来ました。参考資料(平成15年7月29日)
スチール缶からアルミと鉄の溶解温度差を利用して、アルミを完全分離成型。
脱酸材や品質の均一な製鋼原料を製造するプラントを、栗本エンバイロ株式会社が開発しました。
約5,000坪の敷地内に100t/日と大規模なプラントで、茨城県猿島郡総和町丘里工業団地に建設。設備費は10億円程度。
プラント全体図をご覧下さい。
最新技術の概要を書きとめました。
重量比でスチール缶の約90%を占める胴部の鉄(Fe)の融点1539℃と、約10%を占めるアルミニウム(Al)の融点659℃に大きな差があることに着目。
Alの融点以上且つFeの融点以下に保持し、Alのみを溶融させて胴部のスチールと分離し、各々を回収することとした。
Alは高温において非常に酸化され易いため、炉内雰囲気を無酸素状態にすることにより、Alの損失を抑え採算性を高くした。
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