ツリーラン・レスキュー見学(2月23〜24日)

2本の木の間にツリーランして宙づりになったパイロット(右)を救出する

パラグライダーにもなんとか行こうと思いながら雪が降ればスキー・スノボーが忙しくまた1カ月ほど間が空いてしまった。
風が悪かったこともあるがとくにランディングはあまりうまく行かず2度目のフライトではショートしてしまった。
感覚を忘れないためにはせめて20日以内に次の練習に行かなければならないようだ。
それでもいろいろ直されながら初日は2回飛んで一応の節目となる50フライト目を達成出来た。

救出に向かう南浦健康氏、ビレイは保恵氏

親父が登校した23日からスクールのインストラクターが4人、JPA(日本パラグライダー協会)のツリーラン(ツリーランディング ・・・緊急事態に木にパラグライダーを引っ掛けて不時着すること)のレスキュー訓練に行っている。
以前、親父が受けたツリーラン(山沈)講習はパイロット自身のセルフレスキューだったが、今回は地上側からレスキューする訓練で スクールのインストラクター等を対象とした講習らしい。
それもJPAでは近畿地方で初めて実施する講習ということだ。

木に支点を取りロープを投げる

24日は霧で視界が悪いのでフライト前にこの講習を見学することになった。
フリークライミングで有名な南浦健康、保恵夫妻も講師に招き各地のスクールのインストラクター等の参加者は3日間泊まり込みでやっている。
この日は桧林の中で安全確保、クライミング技術が指導されていた。
使っている道具はほとんどロッククライミングのものだ。


ロープを渡ってパイロットの位置へ

我々スクール生が大勢で見学していたので「これはサービスだよ」等と云いながら本来は翌日行われる予定だった実際に2本の木の間に 宙づりになった場合のレスキュー法を通して実演してくれた。
実に良く練り上げられた手法で危なげなく宙づりのパイロットを救出する動作は演者がフリークライミングの第一人者の南浦さんであるということも あって実に無駄なく、鮮やかで、無事パイロットを地上に下ろしたときは見学者から大きな拍手が起きた。

救助して降下する

聞いてみるとパイロット資格を持っている人は大概何回かツリーランの経験があるようだ。
親父のような練習生(ベーシック・パイロット)と違ってパイロットになればリッジソアリングやサーマルソアリングをしながら広い空域を飛びまわるのだから 条件によってそんなことも起こりうる。
そんなことにはなりたくないがやむを得ずツリーランということになった場合でもあのような訓練を受け、資格のあるインストラクターが救出に向かう 態勢をJPAは作っているということは安心できる。

その日は風が強くなり見学後1回だけフライトし後、グリーンパークで立ち上げ練習。
翌25日はいよいよ風が強まったのでパラグライダーはあきらめ校長先生に勧められたハチ北スキー場に向かった。

ホームへ戻る