干し柿への訪問者

ヒヨドリの後に飛んできたのはメジロの番い、左端の下に傷がある柿が食べやすいらしい

今日は雪がちらついていよいよ寒くなってきた。
野の餌が少なくなっていつものように庭のエサ台に小鳥が集まるようになるだろう。
近所の方から戴いた渋柿をかみさんがむいて物干しに干してある。
もうだいぶ干しあがって表面がしっかりしてきたがそこに小鳥が来るようになった。

メジロの次に飛んで来たシジュウカラ

新聞を読んでいるとギャーギャーという鳴き声がする。
目を上げたらヒヨドリがホバリングしながら干し柿をつついていた。
ひもでぶら下げた柿はとまり難いからそうするのだろうが運動能力の高い器用な鳥だ。
さすがに長い時間のホバリングは無理でカメラを用意する暇もなく飛んで行った。
撮りたいのだがその瞬間を撮影することは難しい。

メジロとシジュウカラの場合は柿に止まりつついているので落ち着いてカメラのスイッチを入れたりする余裕は十分ある。
彼らは常連でどちらも番いでくる。
ヒヨドリの番いの場合もそうだが一方が食べているとき、たいてい他方は周りを見ている。
周囲を警戒しているのだろう。

シジュウカラも番い、上の鳥は見張り役か

だいぶ前のことだが珍しく雪の積もった日に庭でモズがスズメを捕まえるところを見たことがある。
スズメにも気の強いのがいて庭に来るスズメ同士は軍鶏のように互いに跳びあがりながら相手を蹴るようなけんかをたまにする。
絡み合って雪煙を上げたのを見たときは珍しく本気の喧嘩だねと思って観ていた。
だがそれはモズの猟でスズメがぐったりするとモズはスズメを掴んで飛んで行った。
スズメより大きいがヒヨドリなどよりずっと小さい体ですごい力がある鳥だ。

餌食になったスズメは群れでなく1羽でいたようだから隙があったのだろう。
群れか番いであればそんな危険は少なくなる。
自然の中で生き抜いて行くことはなかなか大変なものだ。

こんな小さな庭にもいろいろ訪問者が来てたまに事件が起きる。
今回の干し柿食い逃げ事件はかみさんの温情あるお裁きでおかまいなしということになった。

ところが干し柿を食べてみたら福島のあんぽ柿のように柔らかく甘く上出来ですごくおいしい。
鳥に全部御馳走することもないし3,4個残してあとはつつかれない様にしようかなどという意見も出始めた。

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