年末、年始はKサークルのお正月ツアーに参加した。
Kサークル恒例のお正月ツアーは毎年、野沢温泉スキー場で行われて去年は26人
だったが今年の参加者は30人、定員いっぱいになったらしい。
昨シーズンと同様、30日夜9時出発、師父さんと野沢まで車を走らせた。
スキー場では全く別行動であるが娘とその友人が便乗しているので車は荷物や道具でいっぱいとなりルームミラーでは
ほとんど後方が見えない。
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平敷プロ(左端)から丁寧に指導を受ける |
寒波が来てこれから3日までずっと雪が降り続くという予報だ。
昨シーズンは記録的な暖冬、少雪で最悪のコンデションだったが関が原から雪がちらついて今度は期待できそうだ。
野沢温泉の手前で時間調整して予定通り7時前に宿に到着した。
早速、着替えてゲレンデに向かう。
風は弱いが雪がしんしんと降って天気予報どおり大雪になりそうだ。
しばらく日陰ゲレンデで遊んで10時に開校式。
さっそく、クラス分けされて私は1、2級を目指す合計3人のクラスに入れられた。
1、2級はカービングターンあるいはカービング要素の入ったターンでなければならないが親父はバックサイドがカービング
ターンになるかなという程度のレベルだから検定までに出来るようにならなければ不合格になる。
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スノボーの講習を受ける仲間たち |
今回のM指導員はどんどん滑らせながら指導してくださるので楽しいがなかなかカービングが決まらない。
視線を進む方向に向けてゆくとボードが勝手に曲がってゆくとずっと同じことを指導されているのだが感じが分らず体の動き
とまったく合わない。
担当のM指導員はキョンシーのように両手を進行方向に出して滑るなど指導方法をいろいろ変えてやらせる。
ゲレンデの端の深雪に飛び込んで滑るとバランスの悪い乗り方をしているとすぐ転ぶのでこれを繰り返すとボードに正しく立つ
練習になるなど面白い指導をされた。
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共同浴場「大湯」ゆっくり楽しむ余裕は無かった |
深雪も慣れてくると雪がいいのでボードが浮いて走るような楽しい感覚が味わえる。
1日目の講習はなんとなく納得できる滑りができないで終わったが講習後も師父さんと暗くなり始めるまで滑って遊んだ。
2日目も雪は降り続いてゲレンデはすばらしいコンデションになっている。
リフトが稼動する8時半から昨日のように深雪で遊ぶ。
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じゃんけんで勝ち続ける親父 |
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ついに優勝決定戦! |
今日の講習は日本のスノボー界で5指にはいるという平敷プロのデモがある。
デモで滑って見せてすぐ帰るのかと思っていたら講習をしてくれるという。
平敷プロは細かいことを言わないがどんどん滑らせて上手に教える。
皆、急にうまく滑れるようになった、平敷マジックだといって皆喜んでいる。
午後一番に日影トリプルリフト下のこぶ斜面で平敷プロのデモがありさすがプロという滑りを見せてくれた。
これにKサークルの指導員や1級の人が続いて滑ったが皆大変な闘志を見せて突っ込んでくる。
このレベルの人たちが本気で滑るとさすがに違う、こぶ斜面をこなして滑り降りてくる様は圧巻だった。
2日目も1日中降雪が激しかったが遅くまで滑り続けた。
夕食後、全員が集まって講習中に撮影されたビデオを見ながら反省する。
その後、恒例のじゃんけん大会が行われた。
ツアー参加者30人がそれぞれ500円(子供は100円)を出して適当な相手とじゃんけんして勝った人は相手のお金をもらう。
そして勝った人同士で又じゃんけんをするというトーナメント型式で最後まで勝ち続けた人がすべての賭け金を取るというものだ。
どういう訳か親父は快調に勝ち続けついに優勝して、割増金を払って敗者復活戦を挑んだ人もいたので2万円以上いただいてしまった。
「こいつは春から縁起がいい!」
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師父さんの豪快なコブ斜面での滑り |
3日目は最終日の検定に備えて検定の種目の練習などをした。
やっとカービングの感じが分ってきたばかりなのでまだ小回りなどは非常に不安定でボードを回しきらないのに体がフロント
サイドに乗って転倒する。
これではまだ検定を受けるのは難しいなあ。
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検定会場の下部、採点者が見ている |
4日目はいよいよ検定だ。
8時にはゲレンデに出て検定まで何度も練習するがまだまだ練習不足だ。
9時半から検定でまず大回り、これは何とかカービングらしくなったかな。
次は不得意の小回りだったが4ターン目でやっぱり転倒してしまった。
最後は総合滑降だが小回りで失敗したので転倒しないように滑って、あれでは全くアピールしないだろうという滑りになって
しまった。
結局、不合格。
あんな滑りでは当然だ。
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75歳の会長と64歳の親父 |
その後、講評を受けて閉校式、このお正月ツアーは解散した。
Kサークルの会長が一緒に滑ろうと言ってくれたので師父さんと3人でゴンドラとリフトを乗り継いで毛無山山頂からやまびこ
ゲレンデを2回ほど楽しんだ。
会長は75歳、スキー、スノボーとも指導員の資格を持っているすごい人だ。
失礼ながらあのお年でスノボーに乗ってびゅんびゅんすっ飛んでゆくのを見るとこの親父もまだ10年以上楽しめると
心強い。
親父のカービングについても荷重の置き方を上手に指導してくれて急にうまく滑れるようになった。
検定前に会長にも教わっていたら2級に合格したかもしれないなあ。
リフトが止まるまでこのすばらしい雪に名残を惜しんで滑り宿に戻り温泉につかる。
車には3日間の雪が70cmほど積もってワイパーなどが曲がりそうになっていた。
車を掘り出して出発したのは5時過ぎ、娘と友人を途中で拾って帰路に着く。
スノボー2級の検定に合格することは出来なかったが今年のKサークル正月ツアーも充実しすぎて娘たちと一緒に滑る時間も
無かった。