なかなか下ろせない(4月8〜9日)

シンクを探して大箕山の方まで飛んで行くがこちらもアーベント

春は風が荒く飛べないことが多い。
8日朝、2本飛んだ後は風が強くなりこれで諦めて帰ったスクール生も多かった。
午後はグリーンパークで立ち上げ練習をして過ごした。
夕方になって上空の風も収まってきたようで校長から登ろうと声がかかった。

TOに登るとすこし強いがよさそうな風が吹いている。
インストラクターの長野さんのアドバイスでTOしてすぐ稜線に取り付いて旋回する。
リフトは弱いので高度が下がり稜線に近づいたら逃げるようにして辛抱強く旋回を続けた。

やがてトップアウトして700mを越した辺りから強いアーベントテルミック
(熱上昇気流のT種で日中、森林等に蓄えられた暖かい空気がゆっくり上空へ放出される状態)
があり何処でも上昇するようになった。
普通、アーベントは穏やかなものだがこの日のそれは強かった。
たちまち1000m付近まで上がりまだ上昇しそうだ。
雲底が近いし降りようと思うのだが何処でも上がる。
校長がLDから「5時に予定があるのでその頃までに降りてほしいな。」と言っている。
余裕があればずっと飛べそうだが降りることにした。

シンク(下降流)のあるところを探して大箕山の方へ行ってみたりしたが何処もアーベントになっている。
そこでビッグイヤーをして降りることにした。
ビッグイヤー中でもなお上昇することがあるほど強いアーベントだった。
900mから15分以上ビッグイヤーを続け300mまでやっと降下。
いつも上昇するためにサーマルやリッジを探しているが降りるのにこんなに苦労するのは初めてだ。
話では聞いていたがこんなこともあるから面白い。

9日は良いサーマルがあり45分ほどのフライトを楽しむ。
やっとパラグライダーの感覚が戻ってきたようだ。

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