分娩室にて(その2)
□■いやはや痛いのなんの・・・

 赤ちゃんは看護婦さんに連れられて身体をきれいにしてもらいに行きました。
 洗ってもらってる間ずっと「あーんあーん」と泣いてました。

 その間私は後産と産後の処置に苦しんでました。先生はのんびり「今から胎盤だすからなあ、ちょっとお腹押すでー」と言ってて、それがまた案外痛い。
 おまけに「胎盤見したろか、みたことないやろー」と見せてくれたりするのです。「母親学級で見ました」って言っても「自分のはないやろ」って。あたりまえやんけー。とほほ。
 へそのおも見せてくれました。生まれる前の検診では言われたことなかったけど、たすきがけみたいに肩にかかってたそうで、最後になかなか出てこなかったのはそのせいもあったみたいです。

 そこからはまさに痛みのオンパレード。切ったあとを縫うのも痛かった。先に麻酔を打ってくれたけど、それも痛い。縫うのも麻酔が効いてるはずやのに痛い。導尿も痛い。処置が終わって、着替えさせてくれるのも体中が痛い。とにかく痛い痛いでした。

□■しあわせな時間

 その頃、急に体中が寒くなってがたがたと震えだしました。先生は急に体中を使って熱を出したせいやろと笑ってましたが、震えが止まらなくてちょっとびっくりでした。
 それで子宮の戻りをよくするためのアイスノンもはずしてもらいました。

 身体をやすめるのに1時間そのまま分娩台でちょっとうとうとしました。横に赤ちゃんも寝てて、なんて安らかな時間だろうとしばらく感激して幸せに浸ることができたわずかな時間でした。

 その間には駆けつけていたお父さんとお母さんに報告をしに出ていって、それから泉北のお義父さんとお義母さんに電話報告をしてくれました。
 病室に戻るとき、お父さんとお母さんが待ってて覗きにきてくれました。初孫を見てやっぱりちょっと感激してたみたいです。ついにおじいちゃんおばあちゃんやね。


←分娩室にて(その1)       入院生活→