仕事、育児

 妊娠が判って一番考えたのは、今の生活との両立でした。
1号の保育園通いも半年を過ぎて、やっと落ち着いてきた頃。仕事も軌道に乗り始め、楽しくなってきて、生活が順調になってきた頃だったので、「これがどうなるの?」と不安を感じないわけにはいきませんでした。

 1号も言葉が増え、いろんなことを覚えはじめた一番かわいい時期。そのときにつわりや大きくなるお腹を抱えて、どこまでやっていけるのか。
 自信は1号のときよりもなかったけど、赤ちゃんが出来たという事実は消えようのないもの。とにかくがんばってみよう。やってみようと決心しました。

 実家に報告したのも8月に入ってから。パリ旅行を反対されるからというのが言わなかった理由だけど。
 1号と赤ちゃんを抱えて、それでも仕事を続けようと思ったら、実家の協力がなければ絶対に無理です。とにかく納得してもらえるように、協力してもらえるようにうまく説明したいから、と時期を待ったのです。
 泉北にも同じ頃に報告しました。「よかったね」と言ってもらえてほっとしました。

 1号にはその頃から「ママのお腹に赤ちゃんがいるんよ」と説明をしはじめました。
気分が悪くて横になってても「ママのお腹には絶対乗ったら駄目よ」と言い聞かせ、抱っこも腕と腰で支えるような格好でするようにしたのです。
 とは言っても1号はまだまだよくわからないよう。なんでママは抱っこしてくれないの?っていうような不思議な顔をしてました。

 
□妊婦の通勤
二度目の妊娠。何より気になったのは、通勤でした。満員電車に乗るのは、お腹をかばうのも一苦労。できるだけすいている時間、場所を選んで乗りました。

 それでも初期の頃は、気分が悪くなることもたびたび。一度は途中の駅で降りてしまいました。座りこんだ私に駆け寄る駅員さん。とても親切に休憩所で寝かせてくれました。「体調悪いんか」とたずねられて「妊娠してるんです」というと。
「そうか、大事にしーや。身体を大事にしていたわったらんなあかんで。無理はしたらあかんで。一番大事な身体やからな」やさしいことば。こういう気持ちを示してもらえたことはつらい妊娠生活のはげみになりました。

 

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