自動車にフライトレコーダーを


 高速道路で大変な事故が起きました。運転されていた方は病歴もなく、アルコールも検出されなかったとか。そして車は代車だったとか。そこで ふと思ったのです。「これって まさか運転支援機能の誤動作じゃないだろうね……。」あっ、この自動車のメーカーを告発しようとしているわけじゃないですよ。でも 可能性の一つとして考えておくべきかと……。
 そして思ったのです。車線維持機能とか自動追従機能とか運転支援機能のある車にはフライト レコーダーを義務化しないといけないんじゃないかと。“車なのにフライト??” いえ、ドライビング レコーダーと書くべきかもしれませんが、それだと現在普及している“車から見える画像を記録する装置”と間違えられそうなのであえて“フライト レコーダー”と書きました。


つまり自動車自身が ハンドル、アクセル、ブレーキを……

どう操作をしたかを記録する装置が必要だと思うのです。メーカーの方はテストを重ね問題が起きない様に開発されていると思います。しかし、誤動作、誤認識が絶対ないとは言えないと思うのです。
もし誤動作、誤認識により事故が起きた場合でも運転者が責任を問われます。事故調査の時に「車が勝手にハンドルを切った」と言ってもそれを証明する方法がありません。


現代に必要な品質検証

 少し前までは自動車の品質検査とは設計時の想定より大きな負荷をかけて壊れないかどうかを検査すれば良かったのですが現在の品質検査はそれだけでは済まなくなっているのだと思います。
 現代の車にはコンピューターが組み込まれソフトウエアが様々な制御を担っています。ソフトウエアの不具合は特定の条件が重なった場合に思わぬところで現れることがあるのです。たくさんの条件、情報を元に制御されている場合はそれらが複雑に絡み合ってどんな時に現れるか判りません。
 ちょうどゲーム ソフトの“バグ出し”と言われる作業が必要になると思います。ゲーム ソフトは発売前に 条件を変えたりして何度も何度もテストをするそうです。すると思いもしなかった条件が重なった時に不具合が起こるそうです。そうであれば自動車の制御ソフトの検証はもっと厳しくしないといけないでしょう。


運転支援どころか自動運転まで……

実用化されようとしている現在、アクセル、ハンドルの操作を自動車が行う可能性のある車には、法令で自動車版フライト レコーダーの搭載を義務化するべきだと思います。いっそ、各メーカーが協力して共通の規格を作っていただいて 普通の車にも後付けで取り付けられるようにしましょう。



2017/06/14



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