「人手不足」と「求人不足」が同時に起こる国ってなんなんでしょうね
そんなこと有り得ないですよね、本来。でもニュースなどで中小企業の社長さんへのインタビューで「なかなか人が来てくれないんです。来てくれてもすぐにやめてしまうんです。」といった内容のニュースが放送されたすぐ後に、「ハローワークでは仕事を求める人であふれています。」というようなニュースが放送されていたりしますよね。
おかしいですよね。
人手不足なら、仕事を求める人は次々と就職できそうですし、求人不足なら「人が来てくれない」なんて言う経営者は居ないはずですよね? もう既に人は足りているのですから。でも現実には矛盾したニュースが平気で流されています。メディアなんていい加減なものです。
実はこれ、言葉が足りないんです
「人手不足」は「安い給料でキツイ仕事を文句も言わずに働いてくれる人」が不足しているのです。「求人不足」は「楽な仕事で十分な給料を払ってくれる就職先」が不足しているのです。
これなら、両方成立しているでしょ。ヨカッタヨカッタ…… ……ヨクナイ!! 一所懸命働いても生活を支えられない仕事ってなんんだ!!
人は自分が生活するために働いているんだ
人は自分が食べて寝て、そしてできるなら少しばかりの贅沢をするために働いているのじゃないですか? それを人件費を低くしないと会社を維持できないからと給料を安く抑えると、働いている人は生活に必要なもの以外は買えなくなるし、その生活に必要な物も出来るだけ安いものを買おうとする。これじゃいつまでたっても景気は良くならないですよね? “
消費者は労働者で、労働者は消費者だ”です。
お役人は倒産件数を増やさないことが大事な様ですが
はたしてそれに意味があるのでしょうか? 十分な給料を払わない企業を救って何になります? 人は生活するために働かなくてはならないそのための就労先としては企業を守る必要があります。でもその企業を倒産させないためにそこで働く人の生活が犠牲になるのならそれは本末転倒じゃないですか?
国を支えるために企業を守る必要がある?
今、政府は法人税を下げて税収の軸を消費税に移そうとしていますよね。企業を守ったところでそこからの税収増は期待できないですよね。個人の給料は安く抑えているから消費も抑えられますよね? 消費税の税収も増えようがないようですね? つまり、企業は国を支えていないですよね? 税収の軸を消費者に移そうというなら、労働者こそしっかり守らなければ。
消費の原動力は労働者の給料なのですから。
2015/06/26
追記
2018年5月20日に「縮小ニッポンの衝撃 労働力激減 そのとき何が」、6月2日に「ミッシング ワーカー 働くことをあきらめて…」と言う番組がNHKスペシャルで放映されました。
この二つの番組を合わせて考えると、僕がここで言って来た事そのままじゃないですか!! ちょっと驚きました。
番組の中では二つの番組に関連があるとは言われてはいませんでしたが、僅かな間隔で放送された二つの番組が 相反するように見えて実は深く関連している事に気づいていらっしゃらないとは思えません。
いや~、このサイトも大したもんですね。NHKの記者に影響を与えるとは…… :-o えっ、そんな訳ないですね。
記者が様々な取材された上で明らかにされた事が、たまたま僕がここで発表していた事と重なったんだと思います。放送に先んじてこのサイトで発表していたのは僕のチョッとした自慢です。 :-{
(エッヘン)
僕が言いたかったのはこう言う事だったんです。僕は頭の中で考えていただけなんですけど、図らずも僕の言わんとしていた事が証明された形です。
有料ですがNHKオンデマンドで見ることが出来るようです。ご覧になられなかった方は是非ともご覧ください。
2019/03/22 追記