扉のついたワインボックスの中に｢仮面]をテーマにした半立体の作品が設置されている。　

　作品は扉を閉じたままで展示されてあり、観に来ていただいた方自身がその扉を開け鑑賞
してもらう形式をとる。
その中には本人のライフマスクをベースに､周囲に装飾を施した作品が照明で照らし出される｡
扉を開けることで作品と対峙できるのである。そして傍観者自身の隠された部分、もしくは隠
していた自身の扉を開け、自身を再発見出来ればと願っている。

　後半の作品はその展開で、イルミネーションが仕込んであり、人が近づくとセンサーでより
煌びやかに映し出されるようになっている。
これらの作品群には他者の前で美しく着飾れば着飾るほど､エゴイスティックでグロテスクに変化し
､真実が埋没されていく人間の生き様の虚しさ･滑稽さを表現している。



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