| 序章 | 第1章 〜出発〜 | 第3章 〜地獄 そして 帰還〜 |
| いただキリマンジャロ! 第2章 〜ピクニックと危険信号〜 登山2,3日目 2日目 朝はまずまず寒い。 日本の中秋の朝といった気温だ。今日も天気はよさそうだ。 冷たい水で顔を洗う。うー、ひゃっこい!
身支度をして、2日目の登山開始。 今日は、ホロンボ・キャンプサイト(3,740m)が目的地だ。 普通に行けば、6,7時間ほどの行程らしい。 ボチボチと歩き始めて間もなく気づく・・・ 風景が昨日とはちょっと違う、、、 さらに、その林もまばらになってきた、、、 そして、林を抜けた先に、、、 今までは、山頂はおろか外界も見えず足元ばかり見ていたが、今は違う。 視界がパァーッと開けている。 早速、絶景ポイントで小休止。大勢の登山客もワイワイ賑わっている。 ほぼ快晴。気温もちょうどいい。 そして何より、この開放感が最高に気持ちいい。 下界からは、まったく見られなかったキリマンジャロのその姿に、しばし感動。 デジカメ動画や写真を撮りまくり、話も弾む、、、そして気づく、、、 あれ? 「どっちの山に登るんだ?!」 予備知識のあまりない我々には知る由もなかった。 手前の山にしろ奥のにしろ、かなり険しくないか? 奥の山なんて、かなり雪が積もってるじゃないか! こんな軽装備で登れるのか??? しかし、視界が開け、頂が見えると気分が全然違う。 かなり険しそうな山頂の風景に、ちょっと不安になりながらも、楽しく歩きはじめる。 雪を見たので、 「やーまは しろーがねー♪」だの、 あまりに空が青いし、下界に広がる雲海も見えたので、 森田公一が歌う、某線香会社のCMの 「青雲 それはー君が見た光ー♪」だのを思わずハモル。 およそ流行とはかけ離れた歌だが、今日もハイキングとかピクニック気分で、O氏と私はテンションが高い。 M氏は、いまいち乗り切れないのか、後方のゆっくりと進むポーター軍団と歩きをともにしている。 O氏と私は、重い荷物を背負った(というか、担ぎ上げている)ポーターたちとは完全にペースが違うので、昨日と同じように先々進む。
雲や霧の動きが速い。 そのうち大雨が降り出してきた、、、 おいおい、この天気の変わりようはなんだ、勘弁してくれ! 用意していたカッパを着る。 さっきまでのテンションはどこかへ行った、、、 雨宿りがしたい・・・ かなり進むと、木の橋があったので雨をしのぐことにした。 といってもこの木の橋は隙間だらけなので、ボトボト雨が落ちてくる。 かといって、雨をしのげそうなところは他になさそうだ。 時間的にも昼時なので、渡されていた昼食(ゆで卵やパンなど)を雨宿りのついでに摂ることにした。 少し小降りになったので出発。 小雨の中ひたすら歩く。 うー、それにしても視界が悪い。 かなり歩くと、雨は収まりだした。
O氏は、とっくに着いていた。 持っているお菓子を食べて、しばしお喋りする。 天候が回復しはじめたし、ポーター達が到着するまでかなり余裕があったので、一人でブラブラすることにした。
さて、天候が回復してくると、再び絶景が眼下に広がる。 キャンプサイトの下の方まで行けそうに見えた。 誰もいなくて気持ちよさそうなので、降りることに。 気の済んだところまで行き、風景を眺めてしばし感慨に浸る。 ポーターたちが到着したようだ。私を呼ぶ声がするので、ロッジへ戻ることに。 体が割りと軽かったので、少し足早に上っていく。 ところが、この行為がどうも芳しくなかったようだ。 ロッジに戻ったときには少し頭が重くなっていた。 ボーッとするというか、頭が働かないというか。ひょっとして、早くも高山病に罹り始めたのか???
夜中にトイレに起きる。 こんなに星があったのかというぐらい満天の星空。 相当空気がきれいなんだろう。 サザンクロスを探したが見つけられなかった。 そして頭の重みは変わらないまま。 体調が回復するのを祈る気持ちで床に就く。 3日目 キリマンジャロの「ンジャロ」はスワヒリ語で「輝く」の意味である。 そのとおり、ハットが朝日に照らされて光輝いていた。
まだ太陽が当たらず影になっている山肌とのコントラストが目に眩しい。 下のほうでは雲海が見事に広がる。
朝食後、いつものように支度して出発。 太陽は完全に昇り、真っ青な空になった。天候に関しては申し分ない。
頭は少し軽くなったような気がするが、絶好調とは言えない。 今日は、ペースをかなり落としてじっくり歩かなければヤバイ気がする。 O氏は相変わらず先々歩く。 彼のペースに付いていくことはできそうにないので、 私は、緑の上着に赤帽を被ったメインガイドのセビに合わせて、ゆっくり歩くことにした。 今日の風景はまた違う。 木らしい木がなく、サボテンとか草のような低木ばかり、そして大きな岩がゴロゴロしている。 初日、2日目、3日目とステージ自体が変化しているのだ。 勾配は緩いのが続く。 丘を越えるたび、めざすキボハットが、はっきりと見えてきた。
頂上部の左側は積雪がすごい。アタックするのは、やっぱり右側の雪の少ない側からなんだろう。
途中、小川が流れているところで休息。 雪解け水なのだろうか、かなり冷たい。 そして、またゆっくりと歩く。
キボハットとマゥエンジハットの中間地点にあたる窪地、大きな岩がゴロゴロしているところで昼食を摂る。 しかし、風が強く寒さが酷くなってきた。 そして頭は相変わらず重いのが取れない。 バッグに入れていたシャツとカッパを全て着る。本当はもう少し着込みたかったが、ポーターが持っている袋のどれか奥深くに入っているのであきらめた。 休んでいると寒いし、かなり天候が荒れてくるかもしれないので早々に出発。 案の定、
最悪の天候だ!
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