「至誠」の心で
平群町立平群小学校のホームページにおいでいただき、ありがとうございます。
本校は、小学校再編成により平群西小学校と平群東小学校の2校が1つになり、新たに「平群小学校」として平成26年4月1日に開校した学校です。平群西・平群東の両小学校は、ともに明治7年創立の歴史と伝統のある学校でした。地域とともに歩んできたこの両校の伝統を活かしながら、新しい学校としての歴史や文化をこれから築いていきたいと思います。
ここで、校名の「平群」も大変歴史のある名称であることをご紹介いたします。
倭(やまと)は 國のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭し うるはし
と歌ひたまひき また 歌ひたまひしく
命の 全けむ人は 疊薦(たたみこも) 平群の山の 熊白檮(くまかし)が葉を 髻華(うず)に挿せ その子
と歌ひたまひき この歌は國思(くにしの)ひ歌なり
古事記に書かれている有名な一文です。この中に校名の「平群」の名が見えます。疊薦(たたみこも)平群の山の・・ とありますが、たたみこも は、平群にかかる枕(まくら)詞(ことば)です。そこで、この たたみこも を教育目標(めざす子ども像)にとり入れました。
た 正しく た たくましく み 自ら学び こ 心豊かに も 目標に向かって
また平群小学校の校訓は「至誠」です。真心、誠実というような意味ですが、思いやりを持ち、自分のなすべきことに精一杯取り組む子どもに育って欲しいという願いがこもっています。平群の山のように幾重にも重なった教職員のチーム力をもとに、た・た・み・こ・も と「至誠」の心を大切にし、母校と地域に誇りを持つ子どもの育成を図ります。
校章は、白い小菊とコスモスの花びらを重ね合わせたデザインです。校訓にちなんだ図案で、どちらの花も「真心」、「誠実」の花言葉を持っています。コスモスは英語で宇宙や世界という意味もありますが、校歌「至誠」の作曲者である河瀬直美さんのように、いつの日か世界に羽ばたく人材が本校から巣立つことを願っています。
新設校と言うこともあり、今年度は特に地域、母校に誇りと愛着を持てる教育活動に取り組んでいますが、子どもたちがふるさと平群のことを学習するために、地域の方がサポーターとして大きな力を発揮して下さっています。お陰様で6年生の町内古墳巡り、5年生の竜田川リバーウォッチ、3年生の菊作り体験学習等をすでに実施しました。
これからも「至誠」の心を忘れずに、地域としっかり繋がった学校づくりを進めていきたいと思います。
平群町立平群小学校長 木村 登美子
〒636-0932
奈良県生駒郡平群町吉新2-2-13
TEL 0745-45-0004
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