JR大回り旅行?
JRには,「大都市近郊区間」という区間があり,その区間内のみを利用する場合,乗車方法に特例があります。
具体的にいいますと,初乗り(もちろんそれ以外の切符でも)の切符で,ぐるっと大回りが可能なんです。
ちゃんと約款に載っています
旅客営業規則第157条第2項
大都市近郊区間内相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む。)を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。
但し,制限はあります。
@ 途中下車は出来ません。途中下車した場合,実際に乗車した経路の距離運賃が必要となります
同規則第157条第3項
前項の場合、普通乗車券を所持する旅客が、他の経路を乗車中に途中駅において下車したときは、区間変更として取り扱う。
A 必ず一筆書きの経路で乗車しないと,約款違反になります。
※ 選べる経路は「C」字ルートで,「6」「8」字ルートは不可(同じ駅を経由することは×)
※ 同じ経路は二度と通れない。
※ 当然同じ駅では降車できません。(例:奈良から乗り,奈良で降車)
ですので,今回奈良から木津まで行き,木津で降車し,再度切符を買い,乗車しましたので,旅の出発点が「木津」
となった訳です。だから厳密に言いますと380円(190円×2)掛かっています。
よって,この特例を利用して,次のような乗車方法が可能になります。
今回私達が乗車したのは,「木津」から「奈良」に向かうつもりの「190円」による大回り旅行でした。
ちなみに,この「大回り」というのは,この旅?でのキーワードになります。
初挑戦として選んだルートは,「木津駅」を出発点として,関西本線を東進し,「柘植」から草津線を通り,「草津」から東海道本線を通り,「近江塩津」へ。 そして,「近江塩津」から湖西線,東海道本線を経由し,「大阪」へ。更に,大阪環状線,関西本線を経由し,目的地である「奈良駅」に至るルートです。
というわけで,今回の旅の出発点です。
木津駅10:02発 加茂行き大和路快速に乗車。
加茂駅10:08到着,10:10発 亀山行き普通に乗車。
加茂駅でこの気動車(ディーゼルカー)に乗換です。
乗換時間が2分間しかなく,ゴールデンウィーク中のため,混雑していたため,この写真は下車した「柘植駅」での撮影です。
柘植駅11:06到着。 11:31発 草津行き普通に乗車。
柘植駅で25分の乗り継ぎの時間があるはずなのに,5分くらいすると電車が入線してきました。あらかじめ調べていたダイヤの間に臨時電車でもあるのかな,「ラッキー」と思っていたところ,そう甘くはなく,車内にて約20分待ちでした・・・
草津駅12:15到着。
写真取り忘れで,草津駅の写真はありません(TT)
急げば,12:19近江塩津行きの新快速に乗り換えられましたが,トイレ休憩及び昼食購入のため,あえて次の電車に乗車。
草津駅12:29発米原行き快速に乗車(快速といってもこの区間は各駅停車・・・)
米原駅13:16到着,13:17発近江塩津行き普通に乗車,だったので米原駅の写真もありません。
しかしこれが旅のハプニングか,SL北びわこ号に遭遇!!(ちょっと見づらかったので拡大してみました)
余呉駅と近江塩津駅の間に,検札がありました。この時のキーワードが「大回りしてます」です。切符の日付を確認されただけで,当然OKでした。
この時分かったのですが,私と同様の事をしている人が,他にも乗車していたのです。
近江塩津駅13:59到着。ここから14:40発網干行き新快速をひたすら待ちます。
近江塩津駅は高台にあり,駅から見える景色は抜群!!で,天気も良くのんびり出来るなあ,と家内と話しながらも約40分待ちは
しんどいな,と思っていたところ
忘れてました!!北陸本線や湖西線は特急銀座(普通電車より特急電車の方が多い)だったんです!いい退屈しのぎになりました。
そうこうしているうちに網干行きの新快速が来ました。
この新快速で,大阪駅16:28到着,16:43発大和路快速に乗車し,目的地である奈良駅に17:31到着。
自動改札機を通るとき少し緊張しましたが(時間が経ちすぎていて開かないかも)何事もなく開きました。
実施日:平成20年5月3日
所要時間:7時間30分
総距離:331.2q
正直疲れました(^^;;