>>vol.37

2003. 6.10(Tue.)〜6.12(Thu.) “Shibuya Seven days 2003”のリハーサル。
リハが始まりました。始まったんですけど、「「LOVE FLIES」やろうか」って言ってやろうとすると、メンバーひとりひとりのアタマにちょっとずつ“?”が
出てくるんですね。それが4つ揃ったところで演奏が停止しちゃって。だからそこからはCDを最初に聞いてから演奏していくようにしたんですけど、そし
たらレパートリーが30曲か40曲くらいできちゃって。それはしんどいから、早くライヴの曲順考えて、曲を絞り込んだほうがいいねってことになって、絞
り込んでからさらに練習しました。そのあたりに「trick」のアイデアを思いついて。お金かけずにできる、なんかいい企画ないかな〜って考えてたんだ
けど、みんなソロで歌ってるし、なんかできるかなあと思ったの。「trick」にしたのは、この曲がいちばんトリックが効いた技が合いそうだなあと思って
(笑)。曲調的にはクールだし、明るい曲でそういうのやるとおちゃらけちゃうかもしんないけど、「trick」ならいいかなって。こういうのやり出すと新鮮で
面白くって、うまくなってからもリハやってましたね。
2003. 6.13(Fri.) 氣志團のオールナイトニッポン出演。
前からGLAYのTAKUROくんとかに、ビデオ見せられたりして存在は知ってたんですけど、会ったことなくて。会ってみたらすごい面白い人で、楽しかっ
た。そういえばこぼれ話で、ラルクの曲のマネして作った曲とかあるとか言ってて(笑)。でも自分はマネしてるつもりなんだけど、だれにも気づいても
らえなかったって言ってたのが印象に残ってますね。
2003. 6.14(Sat.) TOKYO FM スペイン坂スタジオに出演。
ファンからスイカもらいましたね。ビニール袋に“私を食べて”って書いてある(笑)。もうすでに割れてたんだけどね。そういえばこの日の朝、ちょっとし
た用事でスペイン坂の前を通ったんだけど、もう並んでる並んでるって思った。でもさ、ずっと待っててくれても、30秒見て終わりなわけでしょ?すごい
かわいそうだよね。最近そういうのをかわいそうだなって思ってて、なるべく愛想を振りまこうとするんですけど、愛想を振りまくと何しゃべってるかわ
かんなくなって、どっちが大事なんだろうって自分の中で葛藤になるんですよね。最近はそういう葛藤がありますね。
2003. 6.16(Mon.)〜6.19(Thu.) “Shibuya Seven days 2003”のリハーサル。
リハーサル・スタジオに犬がいて。何ちゃんだっけな?忘れちゃった。ミニチュア・ダックスフンド。お手とかちゃんとしてくれて、すんごいかわいいの。
マスターがスタジオに毎日連れてきてるんだけど、料理作っている足もとの、小さなスペースで横になってるの。そのスタジオの名物らしくて、いろん
な有名人にかわいがられてるみたいです。
2003. 6.21(Sat.)〜6.23(Mon.) “Shibuya Seven days 2003”のリハーサル。
2003. 6.25(Wed.) “Akasaka Zero day”
楽屋がメンバーだけだったんで、広くてよかったな。この日は……あんまよく覚えてないな。ギターがないと歌に集中できていいです。終わりっ!
                                                       
→6月25日 Akasaka Zero day@赤坂BLITZ(FC限定)
2003. 6.28(Sat.) “Shibuya Seven days 2003”初日。
大きいとこでやんの久しぶりだったから、ホントに大きいなあって改めて思いましたね。後ろのほうは、人がいるなっていうことぐらいしかわかんない。
やっぱ初日は演出とかが気になるところだったね。今までは言葉でのやりとりだったのが現実になって。だから初日は仕掛けとかそういうのがギクシ
ャクしてる。ある意味、いちばんレアだよね。
そういえば、初日は歌詞間違えたなあ。「Lies and Truth」が始まってるのに、「winter fall」を歌い出してしまいました。しかもその前に乗ったゴンドラ
が、全然予定通りにいかなくて、テンパりまくってて。その結果が「winter fall」。しかも途中で踏んだパンツの裾が、いつズリ落ちるかっていうのをず
っと気にしながら歌ってましたね。
                                              
→6月28日 Shibuya Seven days 2003 1日目@代々木第一体育館
2003. 6.29(Sun.) “Shibuya Seven days 2003”2日目。
2日目は「HEAVEN'S DRIVE」がムチャクチャだったんですよね。俺だけちょっとはしょって歌っちゃって、「あれ〜?」って感じ。戻れませんでした。やっ
ぱりね、ミスはあってもいいと思うんですよ。ライヴだし、逆に盛り上がったりするし。でもやっぱり最初の3曲はキメたいですね。最初の3曲でミスっち
ゃうと、あちゃーっていうのをすごい引きずりますね。
                                              
→6月29日 Shibuya Seven days 2003 2日目@代々木第一体育館
2003. 7. 1(Tue.) “Shibuya Seven days 2003”3日目。
3日目はモニターか。前に液晶モニターがあるんですよ、スピーカーとスピーカーの間に。で、いつも「Shout at the Devil」でマイク・スタンド投げる瞬
間に“あ、ここだとだれか危ないかな”とか思っちゃうんですね。スピーカーのクッションで、自分にも跳ね返ってくるんじゃないかとか。んで、スピーカ
ーとか避けて投げたら、ちょうど液晶の画面がそこにあって。ありゃーって感じ。バンッて(笑)。当たった瞬間、画面の映像がまっぷたつになってまし
た。
                                              
 →7月1日 Shibuya Seven days 2003 3日目@代々木第一体育館
2003. 7. 2(Wed.) “Shibuya Seven days 2003”4日目。
この辺になるとだいぶ慣れてきたような気がしますね。今回の曲順番長は僕とteっちゃんだったんですよ。2日目とかの「Promised Land」で始まるメ
ニューはteっちゃんが番長で、ああしたい、こうしたい、ここはイマイチだったっていう感じで決めてて。で、そうやってライヴをしながら徐々に修正を加
えていっているのを俺が横目で見ながら、自分の曲順に生かしたり、すり替えてったり。そうやってだんだん曲順がまとまってくる感じですね。
                                               
→7月2日 Shibuya Seven days 2003 4日目@代々木第一体育館
2003. 7. 4(Fri.) “Shibuya Seven days 2003”5日目。
このあたりが折り返し地点ですね。あ、2日目と4日目、メニューが変わってないなあ。teっちゃんの曲順は早くも完成形だっていうことですね。
                                               
→7月4日 Shibuya Seven days 2003 5日目@代々木第一体育館
2003. 7. 5(Sat.) “Shibuya Seven days 2003”6日目。
最終日は僕のメニューとteっちゃんのメニューとお互いのいいとこどりをやろうって話をしてたんで、この日は僕のメニューの最終形っていう感じでやっ
て。演出的にもかなり完成されてましたね。最初はゴンドラ、振り落とされそうな感じで怖くてしょうがなかったんですけど、もうこの辺になってくるとあ
うんの呼吸ができてきて、ここでこうくるな、ここでこうくるなってわかってて、いい感じでしたね。羽根の降り方も初日はやばかったけど、だんだんキレ
イに降るようになってきました。
                                               
→7月5日 Shibuya Seven days 2003 6日目@代々木第一体育館
2003. 7. 6(Sun.) “Shibuya Seven days 2003”最終日。
やっぱりこの、最後の3日間っちゅーのは、声がいちばん心配だったんで、なんとかもってくれ〜って思ってて。自分ではわかるんですけど、これがも
う一日あったら次の日はダメだったなって。だから“Seven days”でよかったなって。MCでは「“Ten days”でもいいよ」って言ったんだけど、あれはウソ
で(笑)。もう1日あったら、きっとノドに注射とか打たないと無理だったね。
そうだ!最終日のサイリューム、あれ、実は最初から気づいてました。だってSEが始まったら、なんか向こうのほうが青いんだもん。「あれ、なんで遠
くのほうだけ青いのかなあ?」って不思議だったの。でもアンコールには全部点灯してたんで、これはなんかおかしいなあと(笑)。あれはすごいキレ
イでしたね。たぶん僕がいちばんいい眺めで見れたんですよね。感動しました。
                                              
→7月6日 Shibuya Seven days 2003 最終日@代々木第一体育館
2003. 7. 9(Wed.) ライヴ・ドキュメント写真集『Seven Days』のインタビュー。
2003. 7.10(Thu.) 人間ドック。
特に体の調子が悪いとかじゃないんだけど、ま、ちょっと見とくかと思って行ってきました。直腸検査を覚悟して行ったんですけど、なかった(笑)。や
っぱバリウムがいちばんツライっすね。バリウム飲む前に発砲剤っていう胃を膨らます炭酸を飲まされ、ゲップするなって言われるんだけど、絶対無
理ですね。アーッて全部出しちゃって、もう1回飲んでくださいって言われて、また飲まされました。で、そのままグルングルン回され、いろいろ撮影さ
れて。あれは肉体的にいちばんツライね。精神的にいちばんツライのが脳を輪切りにしていくヤツ。あれ。なんかね、耳栓つけられて、白い機械の輪
っかの中に入ってってさ。バァーッてずっーと音がしてて。脳が輪切りになってるのは知ってるから、「なんでこの状態で輪切りになるんだろう?」って
いう、そういう気持ち悪さ。今、脳が見られてるっていうのが精神的に気持ち悪かったですね。
で、検査結果は異常なしでした。
2003. 7.11(Fri.) Spin Aquaのライヴを観に六本木Y2Kへ。
2003. 7.13(Sun.)〜7.17(Thu.) ラルクアンシエルの曲作りのプリプロ。
生茶ブーム到来。生茶、差し入れたんだけどその代わりシールついてないの(笑)。ホント100本ぐらい買ってゲームやりましたけど、全部はずれ。
帰りにはエヴァンゲリオンのボックス・セットを買いに行きました。めちゃめちゃカッコイイです。入れ物がカッコイイ!血の色みたいなプラスチックのケ
ースで、道具箱みたいなカンジで開くの。ボックス・セットだから、最初から全部揃ってひとつのケースに入ってるから嬉しい!今まで買わなくてよか
った。
2003. 7.20(Sun.)〜7.26(Sat.) “SHAM 03”ライヴリハーサル。
このイベントを、途中から『不思議の国のアリス』みたいにしたいなと思い始めて。ライヴのとき、後ろにアリスのバックドロップつけたり、なんかそうい
うかわいらしいカンジにしたかったの。お客さんがどっかに迷いこんだみたいな雰囲気にしたいなって。だからライヴの構成とかも、ミーティングしなが
らリハーサルしてました。
2003. 7.27(Sun.) “SHAM 03”
Spin Aquaもmonoralもすごいカッコイイ!今までワンマンばっかりやってたから、すごい刺激になりますね。みんないいライヴをやると嬉しいね。
そして念願の生茶パンダをゲットしました。最初、パンダが飛んできて「うわー、ホンモノだ!嬉しい!!」って思ってギターにつけたりしてて。そのあ
とステージ最前でふたつもらったんですけど、「あれー?このパンダ、なんで羽根が生えてんだろ?」「あれ?このふたつ、なんか大きさが違う。おか
しいなあ」って思ったら、手作りのパンダでした。でも妙にうまく作ってあって、あの気持ち悪いカンジもよく出てるんです。ここからは生茶買うのやめま
した。
アンコールでは金子(國義)先生にいただいた浴衣も着ました。まだ一度もソデを通したことがなかったから、この機会に着てみようと思って。金子先
生もライヴに来て、喜んでくれましたね。帰りには先生がみんなのサイン攻めにあってアイドル状態になってたらしくて。それがまたよかったみたいで
す(笑)。
                                                                 
→7月27日 SHAM 03@赤坂BLITZ
2003. 7.30(Wed.) Spin Aquaのイベントが海であったので見に行こうと思ってたんですけど、すんごい曇ってて雨っぽかったんで、朝の8時にやめました。
2003. 7.31(Thu.) “ROCK IN JAPAN FES.2003”のリハーサルと、ソロ写真集の撮影。
リハーサル前に撮影をしました。案外近くにいいところがあってね。俺は最初、どこに連れて行かれるのかなあと思いながら、草を分け、谷を越えみ
たいなカンジで行くとね、そこに外国がありました。そこでひとしきり撮影。ポラしか見てないけど、カッコよさげでした。
その後リハ。普通、ああいうとこでやると気持ちいいとか言うけど、俺は全然そんな余裕なかったですね。ライヴもそうですけど、いっぱいいっぱい(苦
笑)。まだ早いのかなってカンジ。でも施設自体はよくできてて、すごくリゾート感があって、気持ちいい空間でした。ちょうどロケ終わりがDragon Ash
のリハーサルだったんで、急いで帰って楽しんで見てました(笑)。
2003. 8. 1(Fri.) “ROCK IN JAPAN FES.2003”
ライヴ前はもうヤだったね。ヤだっていうか、ブーイングだったらどうしよう?って思ってた。でも、スクリーンに“次のバンドはHYDE”って出た瞬間に歓
声が沸いたんで、「ああ、よかった。受け入れられた」って。で、偉そうに出ていきました(笑)。まあ、みんな知らない曲ばっか演奏するから、ちょっと
分は悪いと思ってましたけど、とりあえず興味のない人に観てもらうのが目的だったから。そのためにどこにも発表してなかったから、ファンの人には
悪いなってずっと思ってましたけど、そのへんは勘弁してほしいなあ。やっぱりラルクアンシエルのファンとかソロのファンとかって、みんなあったかく
てすごく居心地はいいんだけど、どっか緊張感がなくなってきたりするから、こういう経験はしといたほうがいいなって。
                                                 
→8月1日 ROCK IN JAPAN FES.2003@茨城・ひたち海浜公園
2003. 8. 4(Mon.)〜8. 8(Fri.) ソロのレコーディングのプリプロ。
ギターを買いました。今、あるのがクラッシック・ギター……ホントのクラシック・ギターっていうか、古いギターで、あんまり性能がよくないんです。古す
ぎるか、普段ライヴで使ってる新しすぎるかのどっちかしか持ってなくて。レコーディングで使えるギターが欲しいなって。だから、ギブソンってメーカー
のレスポールJr.っていうギターを買いました。
2003. 8.10(Sun.) カレンダーとソロ写真集の撮影。着ボイスの収録。
(マネージャー・F「スタジオと廃墟みたいなラブホテルでの撮影ですね」)ラブホテルは覚えてるんだけど、スタジオはあんま覚えてないなあ。ま、台湾で廃墟慣
れしてるんで、ぜんぜん余裕でしたけど。
着ボイスは“ライヴボイス”ってヤツを録音しました。ライヴっぽい雰囲気のMC。アップされるのをお楽しみに。
2003. 8.12(Tue.) 次のシングルのジャケット撮影。
なんか思ったよりゴシックなカンジのジャケットができました。ま、これも見るのを楽しみにしててもらったほうがいいかな。
2003. 8.14(Thu.)〜8.20(Wed.) 河口湖にてレコーディング合宿。
リズム録りで河口湖。これはもうサイコーでしょう!晴れてりゃね。ずっと雨だったの。レコーディングするところと泊まるところがちょっと離れてんだけ
ど、ズボンの裾を上げながら歩く、みたいな。でもかなり順調っちゅーか、今できる曲は全部録音できたから、みんな頑張ったなあ。けっこうハイペー
スで、ストイックに毎日やってました。合宿の後半に、映画で一緒に競演したかなた(本郷奏多)が遊びに来て、子守と並行作業で(笑)。ずっと俺、
仕事してたからあんまり遊んであげられなくて、呼ばなきゃよかったかなあ、かわいそうだなあと思ってました。
2003. 8.21(Thu.)〜8.25(Mon.) ソロのレコーディング。
今度は東京でダビング、ギターとボーカル録りですね。今、2曲、歌とギターが終わって、それがシングルになる予定です。2曲ともライヴでやってた曲
なんで、みんな聞いたことがあると思います。
2003. 8.26(Tue.) 今日はひさびさにメンバー揃ってのラルクのミーティング。今後のこととか、レコーディングのこととかの打ち合わせをしました。
今号のシメのひと言

今はけっこうギュウギュウ詰め
で、飲みにも行けないカンジで
すね。だから夏とか早く終わっ
て、みんな仕事すればいいの
に。ね?学校とか早く始まれ〜
と思ってます。