>>vol.45

2005.5.28(Sat.)〜 6. 3(Fri.) ソロワークのレコーディング。
東京でレコーディングすると、スタジオと家の往復をしてるのがつまらないので、前々から気になってた森のレコーディングスタジオへ。そこって、い
わゆる山の中にある虫の住処になってるボロイ感じじゃなくて、ひとつのスタジオに対してリビングが4室ぐらいあって、シアタールームやビリヤード
ルームまで揃ってる、すごく優雅なところだったのね。こういうところでレコーディングすると、気持ち的にもゆとりがあっていいね、なんて言ってたの
に、夜中までスタジオにいて、結局はひとつのリビングしか使えなかった(笑)。
2005. 6. 4(Sat.)〜 6. 5(Sun.) ソロアルバムのヴォーカル録り。
森のスタジオはすごくよかったんだけど、仕切りが最悪でね。この2日間も予約入れてあって、向こうで全部終わらせたかったのにダブルブッキング
されちゃったから、しょうがなく東京のスタジオで録ることになったんだよね。ラルク アン シエルは、社長が4人いるバンドなんで、全員がOKを出さ
なきゃ動き出さないところもあるでしょ。そのぶん、規模の大きいおもしろいことができるというよさがある。逆にソロは、自分が動けばどうにでもなる
から機動力は高い。どっちかひとつじゃないからこそ、両方楽しめるのかもしれないなということを感じてたころですね。
2005. 6. 6(Mon.) 『音楽戦士』歌収録/「AS ONE」「Link」の2曲。
リハーサルとかない時期だったんで、歌詞が覚えられてなかったですね。「AS ONE」なんて、自分で書いたのに「なんの呪文だよ!」と思ったりして
(笑)。歌詞って、見て覚えようとしても、車の助手席に乗ってるみたいなもんなんだよね。自分で運転しないと道を覚えないのといっしょ。……って、
これ、思いがけず、うまいこと言えたな(笑)。
2005. 6. 9(Thu.) “ASIALIVE 2005”ツアーパンフ撮影。
高級中華料理店で撮影したんだけど、入口にチャイナドレスを着た、すごくキレイな女性がいたんで、デザイナーの前田さんが交渉して、いきなり撮
影に引きずり込んだのがおもしろかった。パンフに華が添えられて、いい感じの仕上がりになってます。
2005. 6.10(Fri.) 『ザ・テレビジョン』撮影&インタビュー。
だいたいソロで取材を受けることが多いんだけど、この日のインタビューはkenちゃんとふたりだったので新鮮でしたね。昔は、4人のインタビューで
みんなの答えを聞いて「へえ、そんなこと考えてたんだ〜」って知ることが多かったし、自分も個人の見解としてしゃべってたんだけど、最近はそうい
うのもなくなってきましたね。kenちゃんの話にツッコミ入れたり、受け答えしたり。そういうのも久々でおもしろかったな。
2005. 6.13(Mon.) 『音楽戦士』トーク収録。
あ〜、“フェチ”の話をしたときだ。“坂道フェチ”の歴史は長くて、『時をかける少女』あたりからかなあ。尾道、大林宣彦ラインですね。でも、べつに日
本にだけこだわってるわけじゃなくて、ギリシャとかのレンガでできた坂とかにも魅かれますね。ああいうところの造りって、立体的な迷路みたいにな
ってるでしょ。洗濯物とか下がってて、テレビの音とかガンガン聞こえる道を抜けたら、自分の知ってる道につながってたりして……考えただけで、
最高ですね(笑)。
2005. 6.14(Tue.) 『うたばん』トーク収録。
(マネージャー・F「脳年齢をチェックするというヤツです」)あれね、設定があやふやでさ、1回間違えたらダメなのかと思ってたら、ずっとやっててもよかった
んだって、後からわかって。
(スタッフ「実際、hydeさんの脳年齢はどうですか?」)まず、人の名前は出てこないですね。いちばんゾッとしたのはね、ある知り
合いから頼まれごとをしたんだけど、どうしても断らなきゃいけなくて、電話したくないなあと思ったまま、数ヶ月放置しちゃったんですよ。で、次の日
から海外に行くことになって、さすがに連絡しないとダメだなと思って勇気をふりしぼって電話したんですよ。「あの話、無理みたいなんですよ」って言
ったら、「えっ、それ先月hydeくん電話くれたよ」って言われたの。ゾッとしない?断る話ってイヤだから、絶対に覚えてるはずなのにさ!あれには、
鳥肌がたちましたね。
2005. 6.16(Thu.) 「Link」P.V.撮影。
一生に一度ぐらいはモヒカンにしたいと思ってて、タイミングを計ってたんですよ。本当はもっと早く切りたかったんだけど、「叙情詩」でモヒカンはない
しね(笑)。よしっ、「Link」では、このモヒカンで話題をかっさらってやるぜ!と思ってたのに、kenちゃんの骨折にかき消されましたね(笑)。
2005. 6.18(Sat.) 『スターウォーズ エピソード3』プレミアム試写会。
招待状を持ってる人は、赤絨毯を通らないと入っちゃダメって言うんですよ。めんどくせえと思いながら、ある女性タレントさんが『スターウォーズ』の
キャラを「カワイイ〜ッ」とか言ってるのを横目に「かわいいキャラじゃねーだろ」って思いつつ、ガーッと駆け抜けました。なんでそこまでしてでも行こう
と思ったかっていうと『スターウォーズ』だけは、全シリーズ劇場で観てるんですよ。子供のころから続けてきたことも今日で最後か、と感慨深い気持
ちになりたくて。あと、試写会って、スターウォーズファンの人がウォーって声出したり、拍手が起こったりして盛り上がるんですよ。あの臨場感の中
で観たかったというのもあったかな。内容は、これまででいちばんおもしろかったし、行ってよかったなと思ってます。
2005. 6.20(Mon.) TFM『ラジアンリミテッド』出演。
(マネージャー・F「リスナーの人にお題を隠してトークをするというおもしろい企画でした」)あれ、すごくよかったよね。自分は普通に答えてるだけなんだけど、聞
きようによっては、エッチなとこに答えてるように聞こえるみたいな。なかなか考えられてましたね。
2005. 6.23(Thu.) ラジオ収録。
(マネージャー・F「一日中、yukihiroさんと一緒でした」)みんな、ユッキーはしゃべんないと思ってるんだけど、うまく振れば、たくさんしゃべるんですよ。だか
ら、俺がガーッとしゃべって“はい、ユッキー”って渡すようにしてる。ユッキー使いは、けっこううまいほうだね、俺(笑)。
2005. 6.24(Fri.)〜 8. 3(Wed.) “AWAKE TOUR 2005”リハーサル。
今回は、なるべく前倒しでやっていこうってことで、メニューも早めに決めて、たくさん練習しようってことにしてたんですよ。最初の何日かはサウンド
作りをしてるんで、俺は演出の打ち合わせをしてることが多かったかな。今回は演出家の人に入ってもらうことになったんですけど、ものすごく気が
合う人だったんで楽だった。“ASIALIVE 2005”と差別化を計るためにも、エンターテインメント性は残しつつ、『AWAKE』に込めたメッセージをしっかり
と伝えられるクールなライヴにしたいと考えてたんです。エアリアル(壁を登る人や、ヒモに絡まりながら落ちるアクションなどをする人たち)は、もとも
とはkenちゃんが観に行ったミュージカルからヒントを得て出てきたアイデアなんですよ。「ああいうのやったらおもしろいと思うんだけどー」みたいな軽
い感じだったんだけど。でも、結果的にはあれがあったから引き締まった気がしますね。自分としては、今回の演出には大満足です。
2005. 6.27(Mon.)〜 6.28(Tue.) 大阪〜名古屋キャンペーン。
4人で大阪キャンペーンして、俺とユッキーで名古屋に行きました。お弁当で食べたひつまぶしがけっこうおいしかったかな。
2005. 7. 1(Fri.) 『オールナイトニッポン』収録。
シャンパンが出されて、それを飲みながら話すというものだったんですけど、kenちゃんが酔っ払ってましたね。お酒が入ることで口が滑らかになるこ
とを期待されてたんだと思うけど、ただ酔っ払っただけでした(笑)。
2005. 7. 4(Mon.) 『CDTV』収録。
(マネージャー・F「収録後、ソロのレコーディングのためスタジオへ行きました」)朝早いわ、雨降ってるわ、kenちゃんは骨折してるわ、ユッキーは風邪ひいてる
わでドロドロでしたね(笑)。
2005. 7. 6(Wed.) 『ぷっすま』収録
絵心クイズは、よくkenちゃんとコンビでやってるんで慣れたものですよ。でも、それは俺がお題を聞いて絵を描いて、kenちゃんはその絵が何を描い
たものか当てるって感じだから、要領はちょっと違うけど。『ぷっすま』はね、みんなのレベルが低いから楽勝でしたね。でも、草gくんは別の意味で
すごかったけど(笑)。箱の中に手を突っ込むやつは、あんなに怖いとは思ってなくて。テレビで見てるときは、あんなにビビラなくてもチャッと触れば
いいだけじゃんと思ってたんだけど、本当に怖いんだよね。箱を開けた瞬間はスタッフの顔を観てようと思ったら、ヘアメイクの荒木さんが「キャーッ」
って顔したの。そのときにやべえと思いましたね。
2005. 7. 7(Thu.)〜 7. 9(Sat.) (マネージャー・F「yukihiroさんが風邪でリハーサルを休んでました」)前倒しでやってたから影響は少なかったし、俺はその間にガンガン演出を固めてました。
このころは、ちょうど映像を作ってたのかな。戦時中の平和を表したくて、(映画『風と共に去りぬ』の)“タラの丘”をイメージしたものを作ってもらった
んですよ。だんだん引いていくと、それが廃墟になっていくというやつね。「叙情詩」で使用しました。
2005. 7. 8(Fri.) ソロの打ち合わせ、中島美嘉さんと対談。
中島さんは、イマドキの子とぜんぜん違う。すごく神秘的な雰囲気を持ってるし、本当にしゃべらない(笑)。俺が10喋ったら、やっと2返ってくる感じ
でしたね。だから、余計に俺がひとりでしゃべっちゃうみたいな。ヴォーカリストとしては、あの神秘性はうらやましいね。俺なんて私生活はオッサン
ですからね(笑)。
2005. 7. 9(Sat.)〜 7.10(Sun.) (マネージャー・F「yukihiroさんが復活してきたら、hydeさんが風邪をひいてお休みしてました」)なんで風邪ひいたんだっけなあ……。あ、知り合いの誕生日会に
行ったら、そのお店が寒くて。何度かクーラー止めてって言ったんだけど、それでも寒くて。スミマセン。
2005. 7.12(Tue.)〜 7.14(Thu.) 12日〜13日とひたすら家で寝込んでました。久々にいっぱい寝た〜って感じで、14日に復活!
2005. 7.16(Sat.)〜 7.21(Thu.) このころ、フォーメーションA「花葬」(hyde=ドラム、yukihiro=ヴォーカル)をやることが決まったのかな。そこからドラム練習の日々です。(スタッフ「ド
ラムうまくなりましたよね」)
毎日、リハーサルが終わってから遅くまで練習しましたからねっ!昨日より今日、今日より明日、どんどんうまくなっていくの
が自分でわかったもん。
2005. 7.22(Fri.) “『鋼の錬金術師』前夜祭”at国際フォーラム
まあ、お馴染みですよね。幕が上がると「いた!」みたいな(笑)。ハッピーな映画だったら、ハッピースな雰囲気で出ていくのはいいんですけど、『鋼
〜』の場合は、考えさせられる内容だったから、ファンの方も気持ちの上げ方がむずかしかったんじゃないかな。でも、2回目はファンの人がステージ
前まで押し寄せてきちゃって、びっくりしましたね。ああいうのは、やめましょうね。危ないので。映画はおもしろかったです。
                   
 →7月22日 「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを往く者」前夜祭@東京国際フォーラム ホールAにて2回公演
2005. 7.28(Thu.) “AWAKE TOUR 2005 前夜祭”at LIQIDROOM ebisu。
本編は3曲にして、映像を流しつつ、そこで「kenちゃんが立った!」という“奇跡”が起きて終了。それからアンコールを1時間ぐらいやりました。ああ
いう遊びは、ライヴハウスはならではだから、おもしろかったね。久々にライヴをやってみて、自分の体が軽いことに気づいたんですよ。なんか調子い
いなって。
                                      
→7月28日 “AWAKE TOUR 2005 前夜祭”@LIQIDROOM ebisu(FC限定イベント)
2005. 8. 2(Tue.) “AWAKE TOUR 2005”衣装合わせ。
俺は、早い段階から軍服にしようと思ってたんだけど、偶然、kenちゃんも似た感じの衣装だったんで、teっちゃんがそれに合わせてくれた感じ。イス
に乗って登場する場面は、普通の服着てると変だろうなと思って、法王にしたんだけど……。
(スタッフ「ほかのだれにも着れない衣装ですよね」)言われて
みれば、そうかもね(笑)。
2005. 8. 5(Fri.) “AWAKE TOUR 2005”ゲネプロat 名古屋レインボーホール。
当然、手直ししなきゃいけない部分というのはあるんだけど、初日直前のゲネとは思えないぐらい出来上がってましたね。
2005. 8. 6(Sat.)〜 8. 9(Tue.) “AWAKE TOUR 2005”at 名古屋レインボーホール。
オープニングで箱が崩れる瞬間、いちばん後ろにいるのが気持ちいいんですよ。後ろから「行け〜、おまえたち!」っていう……総司令官になった気
分でしたね(笑)。名古屋は3日間ともいいライヴができたなと思いました。ライヴ終了後は、いつも「疲れた〜」って感じだと思うんだけど、前夜祭同
様、体が軽いなって感じがしてた。
                                     
        →8月6日・7日・9日 “AWAKE TOUR 2005”@名古屋レインボーホール
2005. 8. 8(Mon.) (マネージャー・F「メンバー&スタッフで、愛知万博に行きました」)みんなが行くなら行こうかなと思って。ひとつひとつのパビリオンが遠くて、メチャクチャ歩い
たんだよね。マンモスも、思ってたより小さかったしね。滞在時間1分ぐらいのところもありましたね。印象としては、クソッ、炎天下め!って感じ。
2005. 8.11(Thu.)〜 8.14(Sun.) オフ。
久々に見たね、オフって文字。でも、14日はHYDEISTのウェブカメラを10時間回しっぱなしにしてましたね。ただ作業してるのを映してるだけで、腹減
ったら飯食うし、トイレ行ってる間は映ってないみたいなラフなもんなんですけど。その間に「お父さんとお母さんも見てますよ」ってメールが入ったん
で、ウェブ上で「息子は元気です」って返してみました(笑)。
2005. 8.17(Wed.)〜 8.21(Sun.) “AWAKE TOUR 2005”at 大阪城ホール。
前半は演出がきっちりしてるんでメニューも変えられないから、後半でいかに4日間違うものを見せるかというのがひとつの課題でしたね。リピーター
が多いのもわかってたしね。だから、リハーサルでいろんな曲を練習しておいて、ライヴの後半やアンコールに変化をつけて楽しんでました。“錬成”
も、けっこうみんなわかってきてくれて、ウェーブが返ってくるのがおもしろくて、何度もやってましたね。そういえば、3日目の夜に早く寝ようと思って
部屋でテレビを見てたら、『機動戦士ガンダム』が流れてたんですよ。なかなか終わらないなーと思ったら、どうやら映画だったみたいで、1本終わっ
たら監督のインタビューが始まって、終わったら“モビルスーツとは?!”みたいなのを挟んで、2〜3本目の映画が始まって……うっかり見ちゃって、
気づいたら朝5時でしたね。『鋼の錬金術師』を見てるときも思ったんだけど、自分が子供だったら、ただ“錬金術ってカッコイイ”と思ってたんじゃない
かなって。『ガンダム』も、ちっちゃいころはロボットが闘うシーンしか覚えてないからね。でも、大人になった今なら、“戦争って、なんて怖いことなん
だ”ってわかるっていうか……すごく考えさせられましたね。大人になってわかることって、やっぱりいろいろあるんだなって。そんなことを思いながら
も「やべえ、寝なきゃ」と思ってました(笑)。
                                        
    →8月17日・18日・20日・21日 “AWAKE TOUR 2005”@大阪城ホール
2005. 8.19(Fri.) 大阪城ホールの裏でバーベキューをやりましたね。スタッフが焼いてくれたのを食べて、焼きそば、たこ焼き、肉もありました。最初はちょっと暑かっ
たんだけど、だんだん涼しくなってきて気持ちよかったですね。昼間は爆睡です。
2005. 8.24(Wed.)〜 8.25(Thu.) ソロのP.V.撮影。
火を使うので、東京じゃ無理ってことで箱根になりました。ついでに温泉に入ってツアーの疲れを癒せる!と思ったけど、結局はハードな一日でした
2005. 8.26(Fri.) 『ミュージックステーション』にNANA staring MIKA NAKASHIMAにギタリストとして出演。
やっぱりギターだけっていうのは気楽ですねー。普段だったら、何を話そうかとか歌詞覚えなきゃとかいろいろ考えるんだけど、入り時間にはいれば
いいやっていう楽〜な気持ち。
今号のシメのひと言

振り返ってみると、なかなかハードな
数ヶ月だなあ。でも、体調がいいせい
もあって、すごく充実してましたね。
“AWAKE TOUR 2005”、“ASIALIVE
2005”と怒涛のツアーが終了し、また
すぐにソロが始まります。このまま来年
まで突っ走るので、気持ち的には「まだ
まだやるよー」って感じだから、楽しみに
しててください。