>>vol.77

2013. 5.31(Fri.) 「REDRUM」ヴォーカル録り、「ANGEL TRIP」の歌いなおし
『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』のレコーディングですね。「ANGEL TRIP」もそうだけど。録ったものをいろいろ聴いて、気になるところはやり直したり、元に戻したりしてる。僕のこだわりの部分です。一度歌っても、や
っぱり気になる部分はあとで修正するっていうのは、僕のずるい手法。時間を置いて、冷静になって聴かないと、ちゃんと判断できないから。このベスト盤は本当に完璧にしたかったから、そういう細かいところまで修
正していきました。
2013. 6. 2(Sun.)〜 7(Tue.) “VAMPS LIVE 2013”リハーサル
ツアーの直前にリハーサルをするのが普通なんですけど、まず体に覚えさせることが重要かなと思ったのと、このあと予定されていたL.A.のレコーディングの合間に練習できるなって。あと、レコーディングをフィニッシ
ュするまでにいろいろ考え事をしたかったので、敢えて先にコンサート リハーサルをしました。今ふり返っても正解でしたね。こっちのほうが冷静に確認できる。「AHEAD」「REPLAY」の練習が始まったんですけど、新
曲ってうれしいですね。ずっと新曲なしでやってきたんで、なんて新鮮なんだろう!って(笑)。歌ってて、楽しい〜!って感じ。やっぱり新曲があるとリフレッシュしますね。
(編集担当「リハの最終日には、日本での最後のレ
コーディングが」)
まさに細かいところ。L.A.に行ったら戦いだと思っていたので、日本で僕のこだわりは全部詰めこんで、完璧な状態にしておきたかった。そうしたら、向こうで何を言われても、その通りにすればいい。
やっぱり歌っていろんな表情が出るから、ただ歌ってるだけだと、どの方向にいけばいいかわからなくなるんですよ。例えば、英語だけ気にしてるとニュアンスには気が回らなくなってしまう。けど、日本で作った下書
きがちゃんとしていれば、“あ、この歌い方でいいんやな”ってわかるじゃないですか。だから日本ではそのニュアンスを重視して歌いました。
2013. 6.10(Mon.) L.A.でのレコーディングがスタート。終わったあと、Anisがいるスタジオへ
ちょうどAnisがL.A.でミックスしてて、そのスタジオを見せたかったみたいで、来いってうるさくて(笑)。有名なプロデューサーの家で、一軒家なんですけど、夜中の遅い時間に大音量で音楽を聴いたり、楽器を演奏し
たりしてて。僕は結構小心者なので気を遣うというか、“これ大丈夫?怒られるよ?”って思ったけど、近所の人はこの家はこんなもんだってわかってるし、有名人がいっぱい来て楽しいから、そこは多めに見てるとい
うか、なんも文句言うてこうへんって。ほんまかいな、みたいな(笑)。でも、行った甲斐があるようなところでした。
2013. 6.11(Tue.)〜16(Sun.) ヴォーカル録り
修行させられてるみたいで、何度も歌いました(笑)。まあでも、この数日間で思ったよりも早くすべての歌録りが終わって気分がラクになりました。
2013. 6.18(Sat.) 「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」へ行く
映画「カーズ」の街が再現された「カーズランド」があって、街中をあのキャラクターたちがしゃべりながら走ってるんです。それがめちゃめちゃかわいい!いろんなアトラクションがあるんですけど、いちばんすごかった
のが、映画に出てくる山並みがそのままの大きさであって、そこをカーズに乗って進むもの。いわゆるディズニーランドのアトラクションみたいに進んでいくんだけど、途中に、先を走っていた車が停まってて。何やって
んねやろうと思ったら、こっちと揃った時点でいっしょにスタートして、レースが始まるんです!これはすっごい楽しかった。日本では大きさとか含めて、でけへんやろうなってレベルでしたね。かなりのリフレッシュにな
ったな。夜は遅くまでミックスのチェックをしました。
2013. 6.20(Thu.) ミックス作業。空き時間にベニスビーチのスケボー パークへ
みなさん、びっくりするぐらいうまいんですけど、うますぎて軽々とすごいことをやるから、見てると案外簡単なんちゃうかなって思えるぐらいでした(笑)。僕もやりたいなと思ったけど(笑)。
2013. 6.21(Fri.) 最後の作業を終え、L.A.を出発
ここまで歌ったことなかったんで、ホントに修行してる感じだったんですけど、ミックスを最後までやりきれなかったので、終わったようで終わってなくて、なんともいえなかったです(苦笑)。でも、いい経験になったと思
います。
2013. 6.24(Mon.) “VAMPS LIVE 2013”リハーサル
リハーサル初日、K.A.Zくんの指の骨が折れていることが発覚しました。しかも、折れたのはL.A.の中盤くらいで、腫れてるだけだと思ってたのが、この日病院に行ったら実は骨折してたっていう(笑)。なので様子を
見ながら、予定してたメニューはこなしました。
2013. 6.28(Fri.)〜 7. 2(Tue.) “VAMPS LIVE 2013”ZEPP DIVERCITY TOKYO
初のZEPP DIVERCITY TOKYOですね。以前からやりたかったんですけど、ずっとZEPP TOKYOでやってたんで、やっとできたって感じです。やっぱり最新のZEPPなんで、効率良く出来てるし、いろんな意味でいちば
ん優れてるんじゃないですか?でも、ホームはZEPP TOKYOかな。
(編集担当「ツアーの序盤戦としてはどうでしたか?」)選曲は去年あまりやってない曲を入れて、新曲もあるし、新鮮にできました。今回初めて使ってる演
出、例えばLEDと照明のかね合いとかは、試行錯誤の始まりでしたね。
                                                                      
→6月28日・29日・7月1日・2日・4日・6日・7日 VAMPS LIVE 2013@ZEPP DIVERCITY TOKYO
2013. 7. 6(Sat.)〜 7(Sun.) “VAMPS LIVE 2013”ZEPP DIVERCITY TOKYO
この日はライヴ ビューイングがあったんだけど、カメラを少し意識するというか、カメラもお客さんだと思ってやってます。普段はそんなこと思わないけど、この向こうに何千人もの人がいると思うと、やっぱり変わります
。せっかく来てくれてるのに、意識しないでやるのは違うと思うしね。
2013. 7. 8(Mon.) 大阪でリリース キャンペーン。読売テレビ「音楽ノチカラ」収録
僕が昔住んでたあたりにK.A.Zくんと行ったりして、最後は難波ROCKETSに行きました。昔は大きくてきれいなライヴハウスだと思ってたんですけど、今見るといい感じに古くて、めちゃくちゃ狭かったですね(笑)。び
っくりしたのが、当時僕らをブッキングしていた、シオタさんっていうマネージャーがいたんですよ!一時期離れてたらしいんですけど、去年からまた戻ってきたみたいで。すごい懐かしかったですね。ラルク アン シエ
ルって大阪時代はほんまに難波ROCKETSぐらいしか出てなかったですから。20年前、そこに出てたラルク アン シエルがまだ活動していて、シオタさんもいて。感慨深いですね。
2013. 7. 9(Tue.) 名古屋でリリース キャンペーン
鉄板焼き屋さんで夕食を食べたんですけど、そこのもやしが大好きで、5回はおかわりしました(笑)。肉も何も入ってなくて、もやしだけなんですけど、たぶんソースがおいしいんでしょうね。特に僕は炭水化物を抜い
てるから、そういう意味でもいいんです。
2013. 7.10(Wed.)〜16(Tue.) “VAMPS LIVE 2013”ZEPP NAGOYA
今まで自転車で会場入りしてたんですけど、今回はキックボードで。自転車よりも肉弾というか(笑)、ファンとの間に距離がない感じが危険で新鮮でしたね。だって、触ろうと思えば触れる距離にいるけど、みんな自
主的に止まってるじゃないですか。そのへんがたまらないですね(笑)。あと、せっかく入り待ち&出待ちする子がいるんだったら、顔が見たいというか、あいさつぐらいはしたいなと思ってやってるんだけど。
                                                                                 
→7月10日・11日・13日・14日・16日 VAMPS LIVE 2013@ZEPP NAGOYA
2013. 7.19(Fri.)〜28(Sun.) “VAMPS LIVE 2013”ZEPP NAMBA
名古屋と違って、ここは外で騒ぐのはいっさいダメなんですよ。前回はその状況をどうすることもできなかったから、(人差し指を唇に当てて)“シーッ”って通りすぎてたんだけど、今回はその状況を逆手にとって、僕の
話す声ぐらいだったらいけるんじゃないかってことで、歩きながら「よろしく〜」とかおしゃべりしながら、会場入りしました(笑)。それがすごく新鮮で、めちゃめちゃ楽しかったですね。おもしろかったのは最終日、ライヴ
が終わったあとファンにあいさつしようと思ったんだけど、いつもとは逆に、会場正面の出入り口から、楽屋の出入り口まで歩いたんですよ。そうしたら、みんなメンバーは楽屋口から出てくるもんやと思ってるから、僕
らが前を通りすぎても誰も気がつかない(笑)。普通にケータイいじってんの(笑)。ここにおるよ〜!って感じでしたね。
                                                                           
→7月19日・20日・22日・23日・25日・26日・28日 VAMPS LIVE 2013@ZEPP NAMBA
2013. 7.27(Sat.) オフ日。“ウォーキング・ウィズ・ダイナソー”に行く
恐竜を観にいきました。良かったですよ。でも不思議なことに、やらなければいいのにやってしまうんですよね、粗探しを(笑)。僕は純粋な気持ちで観たいから、なるべくしないようにしてるんですけど、メンバーは「あ
そこに人がいるよ」とか言ってくる。「もう言わんとって!僕はそこに恐竜がいると思いたい!」って(笑)。よく出来てましたね。
2013. 8. 2(Fri.) 「HUNTING」の声の素材録り
まだレコーディングが続いてますね(笑)。「HUNTING」をリミックスしたのはいいんですけど、黒人の声を使ってたんで、それだと世界観が変わりすぎるかなと思って、僕の声にしました。まだ曲順が納得いかへんとこ
ろもあって、変えたりしましたね。泣きそうやったなあ。終わらん……終わらん……っていう感じ。
2013. 8. 8(Thu.) 「WHAT's IN?」でMORRIEさんと撮影&対談。
その後、“天野喜孝×HYDE展〜NIPPON EVOLUTION〜”記者発表会
行きで渋滞に引っかかって、MORRIEさんを待たすわけにはいかない!って、結構テンパってました。だからスタジオに着いても、髪の毛とかやらんで帽子にしたんですけど、冗談っぽく「何帽子かぶってんねん」って
言われて(笑)。かっこつけてると思われたみたいで、「違うんですよー!」って言いたかったんですけど、言えずじまいでした(笑)。
(編集担当「そこから移動して、天野先生と記者発表会でした」)初めてこの展覧会の全貌を
観ることができました。正直、ここまでできるとは思わなかったですね。時間的な問題もあるでしょうし、どうなるのかなってちょっと不安もあったんですけど、さすが天野先生、プロだなと。欲しい作品がいっぱいありま
した。
(編集担当「展覧会として、作品をご覧になっていかがでした?」)やっぱり客観視できないんですよね。そう観ようと思えばいいんでしょうけど、どうしても感情移入してしまう。こんな高名な方に自分をモデルに作品を描
いてもらうなんて、僕は幸せ者やなって。ちょっと涙が出そうでした。
2013. 8.10(Sat.)〜11(Sun.) “VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY”山中湖交流プラザ きらら
1日目は完璧でしたね。やっぱり多少暑くないとつまらないじゃないですか、夏のこういうイベントって。でも風が吹くと涼しいし、ちょうどいい気温で最高だったと僕は思いました。(変種担当「1日目はDAIGOさんとSHINPEIさ
んがサプライズで出演されましたね」)
K.A.Zくんが、「今年はKenちゃん出ないのかな。去年は楽しかったのにな」って言うから、K.A.Zくんが出てほしいならと思って聞いてみたら、2日とも出ていいぐらい言ってくれたんです
けど、それだとスペシャル感がなくなるから2日目でお願いして(笑)。そうなると1日目が寂しいなと思ったんで、DAIGOに声をかけてみたら、ちょうど空いてますって。彼はいつもめちゃくちゃ忙しいんですけど、たまた
ま空いてるっていうんで、ぜひ来て歌ってくださいとお願いしたんです。まあ、Kenちゃんは1日目もしっかり観にきてましたけどね(笑)。Kenちゃんには依然、VAMPSのライヴでサウンド ディレクションしてもらって。今
回は特にお願いしてなかったんだけど、そういう経緯があるから、みんなやっぱり、「出音どうだった?」とか、意見を聞いてましたね。いちばん頼りになるというか。いっしょに出音を聴いてもらったんだけど、すごい良
かったって言ってくれました。本番でKenちゃんがステージに出たら、まあ僕らも感慨深いものはあるけど、やっぱりお客さんがすごい喜んでましたね。ステキなイベントになりました。もう1日やりたかったな。
                                                                            
→8月10日・11日 VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY@山中湖 交流プラザ きらら
2013. 8.12(Mon.)〜26(Mon.) 夏休み
2013. 8.29(Thu.) LE-CIEL Vol.77「hyde's Diary」収録
(編集担当「ZEPP FUKUOKA公演を直後に控え、その後東京に戻って、そのあとのZEPP SAPPOROでツアーはひと区切りとなるわけですが、集大成に向けて、今はさらなるブラッシュアップをっていう意識ですか?」)そうですね。東京は海外に向
けて少しシビアになってくるかなと思いますけど、休みが結構あったから、今はツアーのペースを取りもどさないとなっていう意味で、福岡がいちばん気になるところですね。
今号のシメのひと言

ベスト盤『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』
聴いてね。ツアー来てね。海外来てね。
ハロウィン来てね。てんこ盛りです。