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南蛮鉢

径 21.5cm 高さ 6.8cm

この鉢は先回の窯で出た色彩のほとんどを一器に備えている。 華やかで、窯から出たとき目を引いた。
ただし、焼締めであまり華やかな色彩の器は 料理を盛りやすくはない。料理が沈む。
盛り付けにあっては、料理が絵であり、器は地である。
それでは何も無いのがよいのかというと、そうでもない。 やはり華はなければならぬ。
何も無いのに華がある。そういうのがよい。
無いのにあるとは随分な言いようだと思われるけれど、 自己矛盾ではない。
華とは感じるものだからである。


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