研ナオコ・野口五郎  '13.10.16

研ナオコ・野口五郎 Special Stage 〜お気に召すかな!?〜

★開演前
大阪の新歌舞伎座に、ひろみファンの友人と3人で行って来ました。

4年前(2009年)の西城秀樹さんのコンサートに、ひろみファンの友人と行ったときは、
ひろみファンってばれないかと、息を詰めるほどに緊張したのですが、
今回は、ジョイントコンサートのせいか、全く緊張しませんでした。

周りのお客様を見ると、いかにも五郎ファンのような方もいらっしゃるけど、
よくわからない初老の男性の方々もいらっしゃいました。(ナオコさんファン?)

★開演
席は、9列目のセンターで、とても見やすいところでした。

始まりのブザーが鳴ったあと、幕が下りたままで、
研ナオコさんと野口五郎さん本人から、上演中の注意がありました。
飲食禁止、カメラ・録音の禁止、隣の人とのおしゃべり禁止などが
笑いを交えながらでした。
これ、いいですね、会場の人が皆、笑いながらも熱心に聞いていました。

いよいよ幕が上がって開演。
階段の上に真っ赤なドレスの研ナオコさんと、真っ白のスーツの野口五郎さんが
立っていました。

照明を背に、体全体で思いっきり「Hiromi Go!」を表現して立つひろみさんと違って、
本当に、そこに立っているだけの五郎さんでした。

初めて生で五郎さんを見たけど、とても自然に年齢を重ねられた感じで、
親しみやすく優しい笑顔が素敵でした。
久しぶりに同級生に会ったような気分でした。
ナオコさんは相変わらず細かったです。

★MC
階段を降りると、いきなり2人の掛け合いのトークが始まりました。
お2人は同期デビューだそうです。
五郎さん15才、ナオコさん17才でデビュー。

え? ということはナオコさんは五郎さんやひろみさんより2才上なんですね、
もっと年上かと思っていました。
その辺を五郎さんも突っ込んでいて、
「デビューしたときはナオコさんは本当は43才だった(笑)」と言ってました。

2人ともデビューしたときは売れなくて、地方でよく一緒に仕事したり、
オーディション番組を受けまくっては落ちたり、
15才なのに年齢を偽って酒場で歌ったりしたそうです。
「カックラキン大放送!!」より以前にお付き合いがあったことを知りませんでした。

同期の天地真理さんや小柳ルミコさんの話はありましたが、
残念ながら、ひろみさんや秀樹さんの話は一切ありませんでした。

でも、五郎さんのダジャレと突っ込みは相変わらずでした(笑)
「秋なのに冬かい(不愉快)」とか(^^)

五郎さんが「ナオコさんの生い立ちを紹介します」と言って、
上からスクリーンが降りて来たけど、
ナオコさんの写真は、子供の頃の写真で、それは
ワカメちゃんの髪と輪郭にナオコさんの顔のパーツを貼り付けたような顔で、
笑わせていただきました(^_^;)
それと、バカ殿に出たときの、変なメイクをした写真のたったの2枚だけでした。

その代わり、五郎さんの写真はたくさんで詳しかったです。
幼児期の可愛い写真、次は小学校高学年の姿で、賢こそうな少年でした。
その頃はいろんな喉自慢大会で優勝して、歌手を目指していたそうです。
家族ぐるみでお付き合いがあるというナオコさんが、
その写真を見て、「息子さん、そっくりだね」と言いました。

やがて売れて来た、私たちもよく知ってる長髪の五郎さんの写真は、
なつかしかったです。

五郎さんがナオコさんを褒めたのは、背中。
ラストは背中の大きく開いたドレスでしたが、たしかにきれいでした。

2人の掛け合いは、「カックラキン大放送!!」のままでした。

★歌
2人でデュエットということはなくて、歌は1人ずつでした。
ナオコさんの1曲目では、同じステージで五郎さんがウロウロしていました。

五郎さんの1曲目では奈落から出て来るという、
新歌舞伎座という舞台を生かした登場でした。
そこでナオコさんが五郎さんが歌っている横で見得を切るポーズをしたりして、
おもしろいけど、こういうショーはイヤだな、ちゃんと聞きたいな、と思いました。

幸い、歌の最中にふざけたのは最初の2曲だけで、
あとは、ちゃんと聞かせてもらいました。

セットリストがないので、覚えているだけ書きますが、
ナオコさんは「LA-LA-LA」「愚図」「あばよ」「夏をあきらめて」「かもめはかもめ」
どれもナオコさん独特の声と歌い方で、じっくりと聞かせてもらいました。
五郎さんが「ナオコさんは歌詞の置き方がうまい」と言ってたけど、
たしかに歌詞がわかりやすく、ストレートに心に入って来ます。
最後の「かもめはかもめ」はアカペラで素晴らしかったです。

五郎さんは「君が美しすぎて」「甘い生活」「オレンジの雨」「19:00の街」「私鉄沿線」
ひろみファンであっても、さすがに全部知ってる曲ばかりです。
「19:00の街」だけは忘れていたけど、聞いたら何となく思い出しました。
最後の「私鉄沿線」は昭和の香りで、男の未練たっぷりで、
突っ込みどころも満載の曲ですが、実は好きです(笑)

 ♪改札口で君のこと いつも待ったものでした (今でも改札口と聞くと、この歌い出しを思い出す)
  あの店で聞かれました 君はどうしているのかと 
(ほっといて)
  伝言板に君のこと僕は書いて帰ります
 (伝言板、今の若い子はわからないでしょうね)
  君の帰りを待ってます
 (最後も未練たっぷりに締めくくり。たぶん帰って来ないよ)

五郎さんの、ちょっとあごを突き出しての熱唱スタイルは変わっていませんでした。
昔、私の周りは野口五郎ファンが多くて、
友人たちがいつも五郎さんの歌のうまさを自慢するのがイヤだったのですが(笑)、
たしかに今も上手いです。
「私鉄沿線」が聞けてよかったです。

あと、美空ひばりさんの曲を、2人で交互に歌いました。
会場は見事なくらいに真っ暗で、そのときは、ちょっと睡魔が来ました(^_^;)

カバー曲も披露されました。
五郎さんが歌ったのは欧陽菲菲さんの「ラヴ・イズ・オーヴァー」。
ひろみさんの歌を歌ってくれないかな〜、と期待していましたがダメでした。
(「あなたがいたから僕がいた」をカバーされているそうです)

それぞれの新曲も披露することになって、
ナオコさんが「新曲って何年前までのことを言う?」と言うと、
五郎さんは去年「僕をまだ愛せるなら」という曲を出したそうですが、
ナオコさんは3〜4年くらい、新曲は出てないそうです。
両方、聞かせてもらいましたが、よく覚えていません<(_ _)>

★アンコール
美空ひばりさんの曲を1曲、2人で歌われました。
「青いリンゴ」が聞けるかも?と期待していたのに、
アンコールはあっけなく終わって残念でした。

「ゴロ〜〜〜!」という歓声は上演中に1つも上がらず、とても静かでした。
ペンライトもなく、私語もなく、本当に静かな環境で集中して聞くことができました。

楽しかったです。
また機会があれば、五郎さんを聞きに行ってもいいな、と思いました。
次回は「青いリンゴ」が聞きたいです(^_-)-☆