古尓 有険人母 如吾等架 弥和乃桧原尓 挿頭折兼
  (巻7-1118) 柿本人麻呂 
いにしえに ありけむ人も 我がごとか 三輪の桧原に かざし折けむ 
昔の人も 私が今こうするように 三輪の桧原で かんざしを折ったであろうなあ
  勝手解釈  
香具山の麓には「万葉の森」公園があり、そこには万葉集の歌碑がところどころに建ててある。

この歌はそのうちの一つ。
三輪の桧原を散策していて彼女をふっと思い出し、
彼女がよくしている髪挿しを自分も真似て挿してみたのであろうか?

歌の「三輪の桧原」はここからは少し離れた三輪神社のあたりに今も地名が残り、桧原神社もある。

柿本人麻呂は“恋歌”もけっこう詠んでおり、老いてなお盛んなり。

いそのかみ 布留の神杉 神さびし 恋をも吾は 更にするかも ←なんかも 面白い。

   
 コース
藤原宮跡から天の香具山界隈をウオーキングした。