安奉線(安東〜奉天)

↓ 新京〜安東 満鉄マークの無いタイプ
時刻表には見られず、ローカル用か臨時用?

予備品と思われる きれいなものです。

この行き先板は下の満鉄マーク入りの板より少し新しいものと思われます。営の文字が簡体字になっています。
ローマ字のロゴも一回り大きい感じです。簡体字は清朝末期頃から一部使われ始めた様です。

新京の表記は古くはHSINKINGでしたが、いづれもSINKINGとなっています。

こちらは満鉄マークなしで安東行と同様に取付穴ピッチが異なるタイプ。

営口線(営口〜大石橋)

この四平〜営口はなぜか他よりも鉄板が厚いです。四平駅は昭和16年8月1日に四平街駅から駅名を
改称していますので、この行先板の年代はそれ以降のわずか4年間に存在した物であることが判ります。

↓ 311レ〜314レと思われます

↓ 29レ・30レと思われます

営口線は大石橋から分かれる短い支線です。

 27レ・28レと思われます

このページの行先板の内、満鉄マーク無しのものは吊り金具の取付け穴のピッチが異なっています。
これらは年代的に少し古い規格のものではないでしょうか?
ロシアから受け継いだ車両等は吊り下げピッチが違っていた可能性も考えられます。
満鉄マーク有りタイプの金具は固定式と可倒式の2種類が確認されていますが、いづれも吊り下げピッチが
日本国鉄の吊り下げ寸法と同じになっている点が興味深いです。

↓ 抜粋時刻表昭和19年末