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小べし見(こべしみ)
Ko-beshimi


大べし見のことをのべた江戸初期の伝書に「是は大べし見の大の字をとり小べし見と云う也。是は正敷く未来の鬼の面様也り。鵜飼・野守の面也。赤鶴の閻魔の面を表して作る也」とありますように、大べし見が天狗魔障の面であれば、 この小べし見は型が小さくなったばかりでなく、性格的に大べし見とはちがった地獄の鬼神の面として使われます。誇張された大べし見の造形とは異なり、地獄の鬼神などの役どころとして内面的表現であります。使用に際しては、豪快な強さとともに、きびきびした動きが必要となります。