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Formula One 2007
Rd.16/中国GP
├上海インターナショナル・サーキット
├全長:5.451km
├時差:-1時間
1.予選(10/6-15:00)
2.決勝(10/7-15:00)[56周]
3.決勝ダイジェスト
※時刻は日本時間

▽2007 Season
Point Ranking

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■Rd.16
中国GP
☆予選
 1.L.ハミルトン
 2.K.ライコネン
 3.F.マッサ
 4.F.アロンソ
 5.D.クルサード
 6.R.シューマッハ
 7.M.ウェバー
 8.N.ハイドフェルド
 9.R.クビサ
10.J.バトン
11.V.リウッツィ
12.S.ベッテル ※1
13.J.トゥルーリ
14.H.コバライネン
15.A.デビッドソン
16.N.ロズベルグ
17.R.バリチェロ
18.G.フィジケラ
19.A.ヴルツ
20.佐藤琢磨
21.A.スーティル
22.山本左近

※1 (P12→17) 予選中に他車への妨害行為をしたとして、5グリッド降格ペナルティ。

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☆決勝
 1.K.ライコネン
 2.F.アロンソ
 3.F.マッサ
 4.S.ベッテル
 5.J.バトン
 6.V.リウッツィ
 7.N.ハイドフェルド
 8.D.クルサード

 9.H.コバライネン
10.M.ウェバー
11.G.フィジケラ
−1Lap−
12.A.ヴルツ
13.J.トゥルーリ
14.佐藤琢磨
15.R.バリチェロ
−2Laps−
16.N.ロズベルグ
−3Laps−
17.山本左近
−以上完走−
 R.クビサ
 L.ハミルトン
 R.シューマッハ
 A.スーティル
 A.デビッドソン
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☆決勝ダイジェスト
※(DH):ドライ・ハード、(DS):ドライ・ソフト、(SW):スタンダード・ウェットの意。

◇焦点
このレースの焦点は、F1史上初のルーキーチャンピオンが誕生するか否かに尽きるであろう。ポイントリーダーのハミルトンは、2位アロンソに12点、3位ライコネンに17点の大差を付けており、この1戦でチャンピオン決定の可能性がある。

追うアロンソ、ライコネン共に、過去のリザルトを見る限りでは、上海を苦手にしている印象は受けない。一方ハミルトンにとって上海は未知のサーキットではあるが、今シーズン初体験のサーキットでも難なく攻略してきた実績から、上海でも大崩れしない可能性が高いであろう。

現実的には、アロンソとライコネンはハミルトンの失点を祈るほか無い状況であり、マシントラブルや貰い事故(等の外的要因)でも無い限り、ハミルトンの絶対的優位は揺るぎそうにない。

◇スタート
台風が上海に近づいている影響で、前戦の富士よりは酷くないが、2戦続けての雨のスタートとなった。全車スタンダード・ウェットを装着。

ハミルトンとライコネンは無難なスタートを切ったが、1〜2コーナーでアロンソがマッサをオーバーテイク。しかしすぐ後のコーナーでマッサが抜き返す。結局上位陣はスターティンググリッドと同じ順位でオープニングラップを終える。
[HAM(SW) - RAI(SW) - MAS(SW) - ALO(SW)]

◇中段グループのバトル
雨の影響か、上海との相性か、中段グループの攻防が激しい。ルノー勢のタイムが伸びず、逆にトロ・ロッソ勢の勢いがいい。バトン、ラルフ・シューマッハ、ロズベルグも次々とオーバーテイクを見せ、順位を上げていく。

◇ピットイン1回目(Lap15-19)
15周目にハミルトンがトップグループで最初に通常ピットイン。予選には燃料をやや軽くして挑んだことを伺わせる。雨は小降りになったが、路面はウェットのままのためタイヤは替えず、給油のみでコースに戻る。

続いて17周目にマッサ、18周目にアロンソ、19周目にライコネンがピットイン。いずれも給油のみでコースに復帰。
[HAM(SW) - RAI(SW) - MAS(SW) - ALO(SW)]

◇ドライかウェットか(Lap22-25)
数分後に雨が降ってくるという予報がある中、路面コンディションが回復してきたため、まずヴルツがドライタイヤ(ソフト)にスイッチ。すぐにファステストラップを記録。そして中段グループではドライタイヤにスイッチする車が多くなる。上位陣では25周目の終わりにマッサがドライ・タイヤ(ソフト)にスイッチ。

◇再び雨(Lap26)
ドライタイヤにスイッチする車が多くなったとたん、再び雨が降り始めた。ドライタイヤ組は苦戦。しかしウェットタイヤを装着している車も、タイヤが既に摩耗しているため溝が消え、ドライに比べれば幾分ましなものの、タイヤ的に苦しい状況なのは同じ。雨による路面状況の悪化のためにコースアウトする車が続出。波乱を予感させる展開となる。
[RAI(SW) - HAM(SW) - ALO(SW) - HAI(SW)]

◇ペースダウン(Lap27-)
雨が降り始めた頃からハミルトンのペースが極端に落ち、逆にライコネンがその差を詰める。そしてついに28周目抜き去りトップに躍り出る。なおも後方からアロンソがハミルトンを追いつめる。ハミルトンはタイヤの摩耗が酷く、全くペースが上がらない。

◇空回り(Lap30-31)
雨はほぼ上がり、路面はドライに向かいつつある。ルーティンのピットストップが近いため、摩耗したタイヤで走り続けるハミルトン。しかし疲弊したタイヤは言うことを聞かない。幾度もコースアウトを繰り返し、バックマーカーにも抜き返される苦しい走り。30周目にはアロンソに1周で7秒も差を詰められ、すぐ後ろに付かれてしまう。

そして30周目の終わり、ハミルトンはピットへ。しかしタイヤは、低速で走行するピットレーン進入コースのカーブすら曲がりきれないほど消耗していた。ハミルトンはグラベルへコースアウト。後輪がホイールスピンを繰り返す。マーシャルが車を押して復帰させようとするが、全く動かない。結局ハミルトンはここで今季初のリタイヤとなった。

31周目の終わり、マシンから降りるハミルトンを横目にライコネンがピットイン。ドライタイヤ(ソフト)にスイッチ。続いてアロンソもピットインし、ドライタイヤ(ハード)にスイッチ。
[RAI(DS) - ALO(DH) - MAS(DS)]

◇ゴール(Lap56)
その後アロンソがやや差を詰める場面もあったが、ライコネンが無難に走りきりトップでチェッカーを受けた。単独トップの今季5勝目。この結果、ハミルトンとの差はアロンソが4ポイント、ライコネンが7ポイントとなった。

そしてポイント圏内ではトロ・ロッソ勢の健闘が光った。4位にベッテル、6位にリウッツィが入り、トロ・ロッソにとっては今季初のポイント獲得。またホンダのバトンも粘りの走りで5位入賞。3者共に今季決勝でのベストを記録。前戦の日本GPでもこの3者は健闘しており、雨の荒れたレースでの強さを見せた。

◇日本勢
前述の通り、バトンが今期最高の5位入賞。トヨタのラルフ・シューマッハもリタイヤを喫したものの、予選6番手や決勝序盤でのオーバーテイクは見応えがあった。

佐藤琢磨と山本左近は完走するのがやっとというレースであり、見せ場らしい見せ場はなかった。

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