IBS β‐FeSi2薄膜の磁性

Microscopic magnetic properties

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SQUIDによる磁化測定とLorentz顕微鏡による磁区観察
 
 
リンクボタンβ‐FeSi2結晶構造

 

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リンクボタンβ‐FeSi2のイオンビーム合成
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リンクボタンβ‐FeSi2単結晶のラマン分光
リンクボタンβ‐FeSi2ナノ結晶のHREM像

 

 

 
■ポイント
イオンビーム合成したβ‐FeSi2薄膜の磁化率を超伝導量子干渉計(SQUID)で測定しました.
磁化率は非常に小さいですが強磁性の挙動が見られます.β‐FeSi2は常磁性であることが
知られています.この強磁性挙動の原因について右のローレンツ顕微鏡で調べました.
β‐FeSi2析出物の周辺にはナノサイズの磁区構造がコントラストとして観察されました.これらは,
おそらくシリサイドにならない鉄イオンの局在スピン間にはたらく交換相互作用によるものではない
かと推察しています.または,β-FeSi2の高濃度キャリアに媒介されたRKKY相互作用によるものか
と推察されます.現在,Coなど磁性不純物ドープによる磁化特性を調べています.
このようにミクロなレベルでの磁性を解明する研究をしています.
 
(ご協力:大阪府立大学 森茂生先生)
 
文献:K. Tagaya et al.: Jpn. J. Appl. Phys. 39, 4751 - 4752 (2000).
 

 


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