腹式呼吸と胸式呼吸
胸式呼吸・・・息を吸った時、肩が上がり、もぞ落ち部分がへこみ ます。
腹式呼吸・・・息を吸った時も、上半身の状態が変わらず、みぞ おちの部分が前に出ます。
腹式呼吸の仕方
Ⅰ・・・体は、体操をした時のように上半身をリラックスさせて腰の 上に真直ぐ乗せる。
Ⅱ・・・そのままの状態で唇に軽く息を当てるようにして「フーッ」と
息を吐きます。
Ⅲ・・・息が無くなれば、2~3秒止めます(ウエストラインに力が
入ったような感じです。この止めるということで、横隔膜・腹 筋をきたえることにも繋がります。
Ⅳ・・・花の飾りを嗅ぐように(鼻の奥を開くように)して、息をゆっく り吸い込みます。このとき、鼻の奥を狭めて吸うと音が鳴り ますから、音がしないようにゆっくりと吸います。又、肩が上 がらない(上半身の状態が変わらない)ように注意します。 そうすると、みぞおち部分が前に出ます。胸部の下が広が るので、胴回りが一回り太くなった感じがします。
Ⅴ・・・この状態で2~3秒止めます。
みぞおちの部分に手を当てて、Ⅰ~Ⅴまでの自分の体の状態
を感じながら練習してください。
横隔膜を鍛えるため、ローソクの火を「フッ」と消すように息を出す
練習も大切です。この時使われる筋肉の動きが、スタッカートや高い
音域を出すとき、しっかりと動きます。
顔は自然に微笑みをたたえ、首を左右に動かして柔らかく、舌の根っこを沈め咽喉・咽頭をゆるめ、ソフトなやさしい声を出すようにする。