▲contents 田村隆一詩集『緑の思想』 枯葉 そして かれらは死んだ 緑の 血もながさずに 土にかえるまえに かれらは土の色に 一つの死を死んだ沈黙の 色にかわる どうしてなにもかも 透けて見えるのか 日と夜の 境界を 枯葉のなかを われらはどこまでも歩いたが 星の きまっているものは ふりむかない |previous|head|next| Copyright(c)1996.09.20,TK Institute of Anthropology,All rights reserved