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田村隆一詩集『新年の手紙』

詩神

茂吉の poesie の神さまは
浅草の観音さまとうなぎの蒲焼

かれには定型という城壁があったから
雷門かみなりもんへ行きさえすればよかった

ぼくの神経質な神は
いつも不機嫌だ 火災保険もかけてない

小さな家と
大きな沈黙

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