四国八十八箇所参りの掛け軸が出来たとのことで、大阪市内まで出かけることに。折角出かけるからということで、前々から行ってみたいと思っていた藤田美術館まで足を延ばしてみました。国宝の「曜変天目茶碗」を一目見たいということと、TVで美術館の改装を計画しているということと、費用捻出のため秘蔵の東洋古美術をオークションにだして総落札額がウン十億円だったという話をしていたので、どんなところかちょっと興味も手伝いました |
曜変天目茶碗
藤田美術館 | 両部大経感得図 伝藤原宗弘筆 (藤田美術館 絹本著色 2面) | 奈良の内山永久寺(廃寺)にあった障子絵。両部とは密教で特に重要な『大日経』と『金剛頂経』のことで、これら経典を手に入れる物語を描いたもの | |
藤田美術館 | 玄奘三蔵絵 (藤田美術館 紙本著色 12巻) | 唐時代の僧 玄奘三蔵の一生を描いた全12巻の絵巻で、絵の様式から宮廷絵所預高階隆兼が関わったと考えられます。かつて奈良興福寺大乗院が所蔵し、門主交代の時のみ新門主が閲覧を許されたと伝わる特別な絵巻でした。実際に見ることが叶わない異国の風景を、美しい彩色で想像力豊かに表現した数々の場面は観る人を圧倒します | |
藤田美術館 | 紫式部日記絵巻 (藤田美術館 紙本著色 1巻) | 紫式部が11世紀初めに書いた日記を基に作られた絵巻。藤原道長が栄華を極めた頃の豪華絢爛な雰囲気が巧みに表現されています。絵巻は幾つかに分断され、本巻の他、五島美術館など数ヶ所に所蔵されます | |
藤田美術館 | 柴門新月図 (藤田美術館 紙本墨画 室町時代 1幅) | 題材を同じくする水墨画と漢詩を組み合わせた詩画軸です。序文から書かれた年月が分かり、現存する最古の詩画軸として知られます。仲間との別れに際し、杜甫の詩の一節を引用して送別を主題とした水墨画に、十八人の禅僧が漢詩を寄せています | |
藤田美術館 | 曜変天目茶碗(藤田美術館) | もとは水戸徳川家に伝わった天目茶碗。静嘉堂、龍光院の曜変天目茶碗と並んで曜変中の三絶とされている。曜変は稲葉天目ほど鮮やかではないが、内外両面に美しい曜変のあるのは本茶碗だけで、大名物として古来とくに珍重されたものである | |
藤田美術館 | 仏功徳蒔絵経箱(藤田美術館) | 平安時代において、現世利益や女人成仏を説く法華経の信仰は貴族社会に広がり、装飾経が制作されたが、そのような経を納める経箱についても経典の内容を表した絵が描かれた。本経箱の蓋甲の回旋的な文様表現は奈良時代に多く見られるものに近似し、その海賦描写は国宝・海賦蒔絵袈裟箱から一歩進み、未だ粗い金銀粉を使いながらも複雑な蒔絵技法を見せている。意匠技法ともにすぐれた平安時代前期の格調高い遺例の一つである | |
藤田美術館 | 花蝶蒔絵挾軾(藤田美術館) | 平安時代(9世紀) 挾軾は体の前に置いて使う座具。天板側面や脚に金と錫の粉を用いて、 花、蝶、連珠文が表されています。奈良の薬師寺内に祀られていた八幡宮の神宝であったと伝えられています | |
藤田美術館 | 大般若経(薬師寺経)387巻(藤田美術館) | 巻首に「薬師寺」の朱円印二顆が捺され、「薬師寺経」として著名な奈良時代の代表的写経である。藤田美術館には大般若経六百巻中の過半数を蔵し、大部分が褐色表紙に白蜜陀撥軸の原装もしくはそれに近い姿を伝える点も貴重である | |
藤田美術館 | 深窓秘抄(百一首)(藤田美術館) | 百一首からなる和歌集を書写したもので、「後拾遺和歌集」序文から藤原公任が和歌を選んだと考えられています。良い具合に配され流れるように書かれた歌や、優美な姿の文字は、最も極められた仮名として尊重され、現在でも手本とされます |
藤田邸跡公園(桜の宮公園)
美術館の裏手が公園になっていました。
大阪城が見えてきました 京阪天満駅です
天王寺公園へちょっと寄り道、美術館で「木×仏像」展を開催していたのですが、サブタイトルが「飛鳥仏から円空へ」、"円空"!! これは見学しなければと入館してしまいました |
円空仏
天王寺公園です。右手は茶臼山、真田丸の幟がまだ上がっています