・・・装うことは・・・
" What should a button do " (ボタンは何をすべきか)
ボタンの役割が単にシャツの前部を留めるだけでなくボタンに
ひと手間加えることで少し違った気分になれる。
「装うことは」深くて楽しいテーマです。
・・・貝釦の話・・・
明治20年頃、ドイツ人の技術者指導により貝ボタンの製造が神戸で始まりました。明治30年に大阪へ、その後和歌山や奈良に伝わりました。 奈良へ本格的に伝わったのは、明治30年頃と言われています。 当時、木綿織物産業や養蚕業が落ち込み、新しい産業が求められている中、貝ボタンの登場によって人々は注目しました。当時は、家内工業の形で農家の副業としてとりいれられ、その後、機械を積極的に購入するなど製造工程も飛躍し、奈良県の地場産業になるほど成長しました。大正から昭和の初めにかけて恐慌期を経験しますが、戦後まもなく近代的なポリボタンが出現し、ボタン産業は、貝ボタンからポリボタンへと大きく移り変わりました。しかし、現在でも環境にやさしく、手作りならではの味がありなんといっても、身につけると、上品でおしゃれであるということから根強い人気があります。
Cute as button
英語の表現に「ボタンのように可愛い」という言い方があるそうです。 朝起きて、寝間着から家着に着替えるところから私の一日が始まります。 外出する時に着替えて、帰宅すればまた着替える。お風呂に身体を沈め、寝間着に着替えて、私は一日に4回も着替えをしている。そと度に、ボタンに触れ、それぞれの衣服に身を包み、靴下も履き替える。着替えの度に私は、「可愛いわ」を連発している。生活に寄り添う布製品のボタンを付け替えてみる。派手な靴下を会わせてみる。別布でポケットをつけてみる。なんだかすごく「可愛い」。5度目の着替えをして、友達に会いに行きたくなる。そんな気分になる「ひとテマ」をかけたモノは、全部「ボタンのように可愛い」。