早月尾根から剱岳〜大日岳 に行ってきました

奥大日岳から見る剱岳

 
 行き先      早月尾根〜剱岳〜大日岳
 登山方法     小屋泊
 日 時      2015-8-4〜8
 コースタイム   1日目 自宅6:00⇒称名平駐車場⇒14:20馬場島荘 (泊)
  2日目 馬場島荘6:00→12:00早月小屋 (泊)
  3日目 早月小屋6:00→9:40剣岳9:55→15:00劔御前小屋 (泊)
  4日目 劔御前小屋6:00→9:05奥大日岳→12:00大日岳→12:20大日小屋
  5日目 大日小屋6:10→8:45大日平山荘→弥名滝→12:00称名平駐車場→
      馬場島駐車場→22:00自宅
 メンバー     フー k2 ミズナラ コマクサ 山幸やまさち   

遂に早月尾根攻略の日が来た。 行きたい所が多すぎて中々行けなかった早月尾根。 別山尾根からは二度登っているがこのコースから行きたい! そして 何故か行きそびれている 大日岳へも行っておきたい。
その為には車がもう一台必要だ。 メンバーに声をかけると賛同してくれた。 そして遂にその日が来た。


1日目  2台で出発。 1台を下山口の弥名平駐車場にデポし馬場島荘に向かう。


2日目  登山口には”試練と憧れ”の碑がある。 厳粛な気分になる。 碑に黙礼して出発する。 いよいよ標高差1440mへの挑戦だ。 
標高1000mを超えると 標高200m毎に標識が設置してある。 休憩を含めほぼ1時間弱で通過している。 しかし1400m〜1600m間は傾斜が緩やかで歩き易かったような気がしたが18分で通過した。

ほぼ予定通り12時に早月小屋に到着。 登山口から5時間36分だった。 ウイークデイだから混雑していなかったので5人なのに6人部屋だった。
汗で濡れた服を着替え ビールと昼食だ。 所が小屋の昼食メニューはカップ麺しかなかった。 カレー 丼物は有るだろうと思っていたが! 腹を減らして頑張った皆さん ごめん。

昼食後はたっぷり時間があるので周辺の花園を観賞したり 垣間見える剱岳の頂上を眺め明日の試練へ思いを馳せたり 周辺の山の山座同定をしたり ”劔尾根” ”小窓尾根” ”マッチ箱”の解説を聞いたりでゆっくり過ごす。


  
”試練と憧れ”の碑                       一服杉

   
 標高”1800m” 10時12分                   遂に早月小屋に到着



3日目  昨日の疲れと今からの試練に緊張気味なので朝食前にミーティング 
今日の行動が無理な人がいればその人は小屋で停滞。 その他の人は登頂してこの小屋に戻りここで連泊。 先の予定はキャンセルし明日馬場島に引き返す。
又 明日以後が心配な人がいれば 大日方面には行かずに室堂に下山する。 等の方法があることを確認し無理をせずに意思決定することを話し合う。
全員が行く事に決定。

6時 予定通り出発。 標高1800m付近から”岩の殿堂”となる。
最大の難所は壁面にピンが打ち込んであり危険度はぐんと下がっているようだ。
岩と格闘すること約1時間 ようやく尾根分岐の標識が見えてきた。 
遂に早月尾根制覇 そしてフーさん k2さん ミズナラさん剱岳初登頂達成!! 
祠の前は狭いので一人づつの登頂記念撮影をする。

下山だ。 カニの横這い! 来る度に改善されている。 問題の”右足の第一歩” が出しやすい様にマーキング表示されている。 ご丁寧に第二歩目の左足用の マーキングもされている。 
続いての難所垂直ハシゴ ハシゴの縦棒が上面ステップまでしかなく降る時にステップからの第一歩が中々出せない。 しかしこの場所も改良されていた。
両方の縦棒を50センチ位上方に延長されている。 御丁寧にクサリまで! だが強度を持たすためか延長した縦棒の先端を横に繋いでいる為この横棒をまたぐ必要がある。 この動作がすごく遣り難い。 改善の余地あり!!

クサリ場はまだまだ続く。 平蔵のコル 平蔵の頭 前劔の門・・・
途中で喫食休憩したものの 3時間半に及ぶ岩との戦いはやっと終わった。 コバイケイソウの咲き乱れる草地に到着。 ここから雪渓を3〜4か所トラバースし 劔御前小屋までの道のりは遠かった。

緊張から解き放されてのカンパイは何時もとは一味も二味も違うものであった。


  
早月小屋と馬場島荘                      これから行く尾根を見上げる

   
 壁面のピンのお陰で余裕のフーさん             遂に早月尾根制覇

  
                            正に”岩の殿堂”                    

  
  クサリ場通過のフーさん ミズナラさん コマクサさん      垂直下降のk2さん



4日目  今日はクサリに緊張から解き放された広々とした尾根歩きだ。 立山三山 別山を後ろに控え雷鳥平が広がる。 
室堂乗越から見る大日岳の嫋やかさ! とは言え300mの登り返しは結構きつい。
大日山荘に着いた。 荷物を置いて大日岳へ向かう。 下り道コマクサが足をひねり膝に激痛を覚える。 常時痛いのではなく足首の方向によって痛むようだ。 明日の下山が心配
小屋に戻り遅い目の昼食。 今日は特に緊張する場面もなくリラックスしている。


  
剱岳の左側に連なる早月尾根                 広大な弥陀ヶ原

   
 谷一つ隔てた大日岳のたおやかさ!!          リラックスしての昼食



5日目  今回の山旅最終日  激降りなのでコマクサの膝が心配だ。 特有の方向の力を受けた時に痛むようだ。 最悪ヘリコプターかとの思いもあるが自力下山を頑張る。
痛みに耐えながらも大日平山荘に着いた。 コーヒータイムとする。 休憩後木道へと出発する。 木道歩きは楽だがそう長くは続かない。 
牛の首から称名坂 半端でない激降りが続く。 ようやく下山口。 全員でハイタッチ!!
称名の滝に寄り駐車場に着いた。 


  
薬師岳と美女平方面?                    称名平の木道歩き

   
 遂に下山                            称名の滝




体力の残っている内に行きたいと思っていたがなかなか行けなかった早月尾根 ようやく実現できた。 そして大日岳へも行くことが出来た。
こんなへそ曲がりなコース取りに付きあってくれた皆さん 有難うございました。 お蔭で達成することが出来ました。






ページトップへ

トップページへ