拘りの 東鎌尾根縦走 しました


目の前の東鎌尾根


’14年 今年も夏山シーズンが来た。 今年も山幸拘りのルートへ行く。
拘りとは 山友と昔話と成ると制覇した領域の話になるが 表銀座コースは制覇している。 同行のメンバーが言うのだから間違いない。しかし 山幸には 全く記憶がない!! 四十数年前の事だ。そんな状態で制覇した!とは言いずらい。 だったら再度行って来よう。 そして気持ちの上でも"行ったコース" にしょう。 そんな気持ちの拘りコースなのだ。

今回は拘りだけでなく リベンジも含め5泊6日のロングルートに成った。
今年も天気は安定していない。 まだ梅雨明けしていないので仕方ないかも!!
天気予報と睨めっこしながら出発4日前にメンバーに実施のメールを入れる。



 行き先     蝶ヶ岳〜槍ヶ岳 
 登山方法    小屋泊 
 日 時     2014-7-21〜7-26 
 コースタイム  1日目 自宅6:00⇒アカンダナ駐車場⇒上高地BT→14:30徳澤ロッジ
 2日目 徳澤ロッジ7:00→12:30蝶ヶ岳→13:00蝶ヶ岳ヒュッテ
 3日目 蝶ヶ岳ヒュッテ6:30→常念岳→14:00常念小屋
 4日目 常念小屋6:30→大天井岳大天井ヒュッテ→15:00ヒュッテ西岳
 5日目 ヒュッテ西岳6:30→10:30槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳12:00→15:30
     槍平小屋
 6日目 槍平小屋6:00→10:15新穂高温泉⇒アカンダナ駐車場⇒平湯の森
     14:30⇒18:30自宅
 メンバー    フー k2 ミズナラ コマクサ 山幸やまさち   

1日目 ミズナラ号にピックアップして貰いアカンダナ駐車場へ向かう。
今年も”河童橋”から絶景を見ることが出来た。 梓川の清流 心を惹きつける”ほだか”そして鋭く尖る明神群・・・
路傍の花を観賞しながら徳澤ロッジへ着いた。

  
カラマツソウ
   
 気持ちのいい遊歩道               徳澤ロッジ


2日目 蝶ヶ岳へ向かう。 かなりの急登だ。長塀山に着いた。 以後は少し緩やかに成った道を登る。 槍穂高の雄姿を見たさに!!
前回このルートを通ったのは2000年9月燕岳今回とは逆コースに為るが槍穂高の雄姿を眺めながら歩きたくて来たのだが生憎の雨で眺望は無しだった。

今回そのリベンジで東鎌尾根制覇が主目的だがこのルートから上がることを選択したのだった。
いよいよ蝶ヶ岳の肩の部分まで登ってきた。 期待を込めて振り返ってみた。八分目から上は雲に覆われて見えない。
う〜ん 残念 今回もダメなのか?
兎も角頂上を目指す。 頂上に着いた。
山幸が拘りに拘って選んだこのルート!! 今回もダメなのか。
不安と期待を込めて振り返ってみる。
先ほどより少しは良くなっているが もう一つだ。
明日へ期待をかけ 小屋へと向かう。
今日はこの小屋泊まりなのでビール付昼食だ。
暑い中歩いてきた後のビールは最高のご褒美だ。


  
いざ 蝶ヶ岳へ                 キヌガサソウ
   
 槍穂高連峰に見入る               蝶ヶ岳ヒュッテ


3日目 期待通り空は晴れ渡っている。昨日は雲の掛かっていた槍穂高の山並の眺望もバッチリだ。
満足満足 大満足だ。リベンジ大成功。
槍ヶ岳 穂高岳の山並を見ながら常念岳へ向かう。
明神岳群 前穂高岳 奥穂高岳歩みを進めるに付け重なりが変わり見るたびに新鮮だ。
大キレットの正面に来た。あの大キレットを超えたのは1994年8月の事だ。 コマクサと槍ヶ岳から西穂高岳まで晴天の中歩き通した。
その時はもちろん今歩いているたおやかな尾根を見ながら歩いていた。 そんなことを思い出しながら歩いて常念岳へ着いた。
大展望を見ながら歩いているとなかなか進まない。 昼食の時間もかなり過ぎ腹ペコだ。
直ぐ足もとに常念小屋は見えているがジグザグコースでなかなか着かない。
さあご褒美のビールだ。蝶ヶ岳 常念岳初めてのK2さん フーさん 2回目のミズナラさん コマクサ そして山幸みんな満足の笑顔でカンパ〜イ。


  
槍ヶ岳はまだ遠い                槍ヶ岳
  
 大キレット                  常念岳は真近


4日目 朝目が覚めてみると雲行きが良くない。 時計の気圧変動グラフを見るとどんどん下がっている。
今日は降り出すかな〜。 雨具を取り出しやすい様に入れ替える。 だが朝食をしている間に降り出した。 雨具着用で出発だ。 尾根筋なので 風がかなり強い。
大天井岳もクリヤーして大天井ヒュッテを目指す。 ここから先は山幸にとっては初めての様なコースだ。 いや正確に言うと初めてではないが  前回の記録も記憶もないので今回の拘りの山行と成ったのだ。
大天井ヒュッテで昼食を済ませ いよいよ喜作新道だ。 細尾根が続く。 風は相変わらずかなり吹いている。 煽られない様に注意しながら進む。 クサリ 階段 ハシゴを次々にこなしてヒュッテ西岳に着いた。チェックインを済ませK2さん フーさん 山幸で西岳をピストンする。
濡れた物の対処をして またもやカンパ〜イ 食事の時間まで続いた。



5日目 今日はいよいよ東鎌尾根から槍ヶ岳登頂の日だ。 部屋の窓から東の空が見える。 少し赤くなりかけている。 小屋の外へ出る。 東の空は 雲が少なく好天に成りそうだ。 だが 小屋の西側に廻ってみると濃いガスが渦巻いている。 とても好天に成りそうな気配ではない。西北方面から 東へと雲が流れる。
雨具は着用せずに出発する。 ガスが巻いている訳では無いが 空には雲が重く・・・
昨日に引き続き 階段 クサリ ハシゴを軽くこなし見上げるほどの三段梯子も何のその・・・
K2さん フーさん ミズナラさん山を始めて5年半 アルプス入門コースは余裕だ。 来年は劔岳 鹿島槍ヶ岳 五竜岳 三大キレットと夢は膨らんで 居る様だ。

ヒュッテ大槍を過ぎ 足元には殺生ヒュッテが見える。 見上げる槍ヶ岳はガスの中! 最後の角を曲がり槍ヶ岳山荘が見えた。
なんと 目を疑う様な光景だ。 山荘の上は晴れ渡り宇宙色をしているではないか!! 思わず歓声が上がる。 しかし見上げると ガス!!
山荘に着いた。振り返り見上げた槍ヶ岳は・・・ すっきりと晴れ渡りまるで宇宙に聳え立っているようだ。
何と素晴らしい光景なんだ。 直前までのガスは何だったのか? いやいやそれより我々はなんと幸運なんだろう!!

槍ヶ岳を見上げながら一服し呼吸を整え1回目の者 2回目の者 3回目の者其々の思いを持ち制覇へ向かう。
さわやかな すがすがしい風を受けながら見渡す。遠方は流れ雲で見えないが山幸の足跡は東へは燕岳を通り餓鬼岳へ 北へは船窪岳を通り白馬岳へ  西は黒部五郎岳を通り劔岳へ 南はジャンダルムを通り西穂高岳まで其々繋がっているんだ。 いや〜〜満足 満足!!

飛騨乗越で山と別れ長い下りを黙々と歩き槍平小屋に着いた。 チェックインを済ませ60才以上は貰えるクーポン券でビールを買い早速広いデッキで カンパ〜イ!! 涼しい沢風の中 最高の時間が流れていく。 あ〜〜 甘露 甘露


  
雲も切れて日出です               東鎌尾根を登っています
   
 槍ヶ岳は目の前                 登ってきました

漸く気持ちの隅にわだかまっていたコース 行きたい所が多すぎて中々実施できなかった東鎌尾根を制覇できた。
近年少し落ち着いてきたので 気に成りながら行けていないコースの制覇に努めている。
来年も同じような選択に成りそうだ。 山幸の山人生の集大成をして置こう。

アルプスもだけど 百名山もまだかなり残っている。 こちらの方も遣らないと。 まだまだ忙しそうだ!!



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