南アルプス 聖岳〜千枚岳 縦走しました

GPS軌跡
| 行き先 | 聖岳〜千枚岳 |
| 登山方法 | 山小屋泊 |
| 日 時 | 2010年8月1日〜7日 |
| コースタイム | 8/1 自宅6:00〜14:20畑薙ダム14:30〜15:30椹島ロッジ 泊り 8/2 ロッジ6:30〜6:40聖沢登山口6:50→7:55聖沢吊橋→11:30滝見台11:45→ 12:30聖平小屋 泊り 8/3 小屋4:20→6:50聖岳7:30→9:40兎岳9:45→中盛丸山→12:25大沢岳→ 14:20百間洞山の家 泊り 8/4 山の家5:30→9:00赤石岳9:30→12:40荒川小屋 泊り 8/5 小屋5:20→8:30荒川東岳9:10→11:05千枚小屋11:45→ 16:40椹島ロッジ 泊り 8/6 ロッジ8:00〜9:00畑薙ダム〜9:30井川ダム湖畔15:00〜 17:00浜松市内〜1:30自宅 |
| メンバー | コマクサ |
| 夏山シーズンが遣ってきた。 今回は7年前(2003/7/21〜25)強雨のため途中撤退したコースの再チャレンジを試みる。 このコースは百名山3座 百高山3座君臨する魅力的なコースである。 だが百名山はすでに登頂しているので今回は百高山と尾根縦走が主目的である。 しかし肝心の百高山縦走時には又もや雨に降られてしまったのだが・・・・ 初めて南アルプスに入ったのは7年前のこのコースが初めてだ。 其れまでは”南アルプスはアクセスの不便なところ!”と勝手に思い込んで北アルプスばかりを遣っていた。 ところが北アルプスで出会った静岡県から来た登山者に ”そんな事はない! 畑薙ダムから椹島ロッジまで送迎のバスがあるのでとてもたやすく入山できる。” と言う事を聞き俄然このコースに行きたくなった次第である。 8/1 天気予報は1週間晴れ! 往復の高速料金を考慮して日曜日8月1日に出発する事にした。 車にはナビは付いているもののナビが認識していない道を走って分岐を間違えたり 峠越えの道で通行止めに出会ったりで 畑薙ダム到着が1時間少々遅くなってしまったが 何とか予定していたバスに乗れて 椹島ロッジにつくことが出来た。 標高千メートルは在るのにそんなに涼しくは感じられなかった。 8/2 聖平小屋までのアタックだ。 歩行距離は8キロ程度だが 標高差1200Mはある。 聖沢登山口までバスで送ってくれる。 噴出す汗を拭きフキ 登っていると首から提げたカメラに異常が!! シャッターボタンを押すと連続でバシャ バシャ バシャ・・ 電源スイッチをオフにするが同じこと 急ぎ電池を抜き取ったのだが 滴る汗が 丁度電源スイッチ兼シャッターボタンのところに落ちていたのだ。 拭き取ってみるがダメ!! 内部まで入ってしまったのだろう。 再チャレンジしているのに写真が撮れないとは・・・ 単独の登山者と会い前後しながら歩いていると早くも滝見台まで来た。 聖沢が足下で 対岸には奥聖から続く聖岳東尾根が広がる。 その中腹から水量豊かな滝が二条見られる。 雄大な眺めだ!! 聖平は植生が豊かだ。 立ち枯れの木も多いが幼木がそれなりに育っているので 世代交代なのだろう。 何も心配する事はなさそうだ。 渓流の水量も豊かだ。 南アルプスを実感できる!! ![]() ![]() 8/3 晴天を信じ 沸き立つ雲海を見たいのとその雲海が尾根まで上がってくる前に聖岳山頂に立ちたいので朝食は弁当にしてもらい4時出発の予定をしていた。 ところが夜半に雨の音!! 3時半起床するがやはり降っている。 弱い雨なので予定どうり出発する事にする。 昨日の単独登山者(Tさん)も一緒だ。 雨具着用でヘッドランプを点けての出発だ。 途中 小聖岳付近では雲が薄くなりうっすらと青空も見えたが大きく回復はしなかった。 霧雨の中聖岳についた。 相前後して到着した人で7〜8人になる。 Tさんはこれから光岳を目指し畑薙に下山だ。 便りが島に下山の人 椹島に下山の人 それぞれに声を掛け合い分かれる。 さ〜 これからが今回のメインコース 未踏のコースであり 今日一日で百高山3座制覇のコースだ。 いきなりの激降りだ。 ようやく兎岳に着いた。 タカネビランジが出迎えてくれほっとする。 中盛丸山は忘れられたようで 山頂標識は朽ちた木柱が寂しく立っているだけだった。 大沢岳からの下りが疲れた足には長かった。 だが 延々と降る途中から日が射し始めてきて 百間洞山の家 につく頃には本格的な日照りになった。 チェックインを済ますと早速ビール(500ml¥800) あまり食欲のないコマクサはカップラーメン(¥500)を購入し 昼食にする。 そして濡れたものをすべてリュックから取り出し日干しにする。 勿論カメラも一縷の望みを掛けてレンズも取り外し乾燥させる。 ゆっくり昼食を終え 乾いたものからかたずけ始める。 最後はカメラだ。 十分乾いたようなので電池を装着する。 さ〜どうだろう!! 緊張しつつ期待をこめてスイッチを入れる。 シャッターを切ってみる。 お〜 いける 正常に動作した!!! この小屋は2回目だ。 カツを食べさせてくれるので有名だ。 しかも揚げたてを出してくれるのが嬉しい。 ![]() ![]() 8/4 朝から快晴だ!! 百間平まで一気登りだ。 広々とした平地が目の前に広がる。 振り返ると昨日雨の中を歩いた聖岳からの尾根が ガスも掛からず明瞭に見渡せる。 幾つものあのアップダウンを歩き通してきたんだ。 満足感が湧き上がってくる。 切り立った山あいに こんなに広い平源があるなんて ほんとに自然の造形は不思議だ。 標高2800Mの世界 ハイマツに混じってチングルマ この平原は1キロも続いた。 標高差300Mをジグザグに喘ぎながら登る。 赤石岳は百名山 さすがに人が多い! そして滞在時間も長いようだ。 リュックをおいて隣の小赤石岳までピストンする人も! ガスが上がってくる中 荒川小屋についた。 トイレは外で 水場も10分ほど掛かる。 一息入れて早速明日の飲み水を補給に行く。 先ほどからぽつぽつ降っていた雨が夕食後本降りになり出した。 又明日も雨の中の歩行か・・・ そんな事を思いつつ寝込んでしまった。 ZZZzzzz 夜中目が覚める。 雨の中を歩いて行かなくてはならないのか! 仕方ないな〜 覚悟をして外に出ると!! 何と満天の星空だ!! 天の川も天を横切っている!! しかも小屋に着いたときにはガスで見えなかったが目の前に富士山がシルエットでくっきりと!! 雲の陰の全くない星空を見るのは何年ぶりだろう!! 何人も星空を見上げている。 コマクサを起こしに行く。 ![]() ![]() ![]() 8/5 朝食は4時半からだ。 その前に外に出てみる。 日の出前の富士山が綺麗だ。 いきなりの急登だ。 標高差500M 一面に広がるお花畑 そして富士山に励まされつつ登る。 前岳からは 三伏峠へ続く尾根が分岐する。 三伏峠は '05年8月北岳〜塩見岳縦走したときの下山口だ。 歩き応えのありそうな尾根だ。 東岳(悪沢岳)は荒川三山の中心になる山で 赤石岳同様に人が多い。 今日は朝からずっと富士山を見ながら歩いてきたが まだガスも上がらず綺麗に見えている。 今回の縦走も終わりに近づいてきた。 残すは丸山 千枚岳だ。 相変わらず縦走路周辺は花盛りだ。 千枚小屋で昼食休憩する。 この小屋は去年火災により消失したが 受付 厨房と仮小屋ながら営業し食事を提供してくれているのは登山者にとっては嬉しいかぎりだ。 エネルギーを補給して今回の最後の締めくくりにかかる。 このコースは登りに使うのが多く 降りに使うのは珍しいそうだ。 駒鳥池を過ぎたあたりからのぼりの登山者が増えてきた。 今夜の小屋は混みそうだ。 そんな時事故が発生!! 離合待ちで待避しようとしたとき 岩の上に載ったはずの左足が右に滑ってその足の上に全体重が倒れこんでしまった。 "グキッ" 今まで聴いたことのない音がして痛みが走る! しばらくその場に座り込む。 徐々におさまったところで靴下を脱いで見る。 足首が見事にはれ上がっている。 コマクサ持参のシップ薬を張る。 予定ではまだ1時間少々はかかる下山は大丈夫か?! 靴下を履きながら 足首を曲げたり回転させたりしてみる。 もっと痛むかと思ったが そんなに痛くはない! 助かった!! これなら歩けそうだ。 立ち上がってその場で足踏みをして見る。 若干痛いがこの分なら大丈夫だ!! 其れからの下りが長かった。 終盤に近づいたところで百M足らずの登り返しが控えていた。 これが本当にきつかった。 やっとの思いで椹島ロッジにたどり着いた。 サー風呂だ! 生ビールだ!! ![]() ![]() 7年前 途中撤退したコースに再挑戦したが 前半は予報がはずれ曇りないし雨 後半は快晴だった。 百高山3座コースは歩くときは雨だったが翌日快晴の中尾根全体を見渡せたのは実に良かった。 又荒川三山の大お花畑 夜露が朝日にきらめいている花たちに会えたのは最高だった。 又久し振りに見る あんなに多くの星たち あんなにデッカイ星たち そしてきらめく天の川 大満足だった。 帰路は "土曜日になって高速を降りる" に照準を合わせ 井川ダム湖で遊覧船に乗ったり 少々遠周りだけど浜松市まで行って本場のうなぎを食べたりして1時過ぎ帰り着いた。 今回出逢った花たちです ![]() ![]() ![]() トップページへ |