キナバル山・ローズピーク 登頂

| 行き先 | キナバル山 ローズ・ピーク |
| 登山方法 | 小屋泊 |
| 日 時 | 6/23(日)〜7/1(月) |
| コースタイム | 6/23 関西空港11:00〜16:40クアラルンプール16:40・18:10〜 コタキナバル20:50 泊 6/24 ホテル7:30〜キアウ村12:30〜13:30キナバル公園 泊 6/25 コテージ7:30〜登山口9:00〜15:30ラバンラタ小屋 泊 6/26 小屋3:10〜7:30ローズ。ピーク7:40〜10:35小屋 泊 6/27 小屋6:00〜7:30マシラウ・ルート分岐〜12:40 マシラウネイチャーリゾート 泊 6/28 コテージ7:30〜9:55ポーリン温泉13:00〜16:40 コタキナバル空港21:00〜24:00 クアラルンプール〜25:10ホテル 泊 6/29 クアラルンプール周辺観光 6/30 クアラルンプール市内観光〜23:45マレーシア航空MH052便 7/01 07/15関西空港〜MKスカイゲートシャトル 帰宅 |
| メンバー | k2 フー Sさん カエル ミズナラ コマクサ |
| 山幸が参加しているボランテイアの仲間で活動している ”プラチナハイク”と名付けた山行きグループがある。
2009年4月から始まって4年になる。 11名のメンバーで毎月1回山行きを楽しんでいる。 このメンバーの中の
k2さん フーさんがマレーシアで10年以上仕事をしていたので かれこれ3年ほど前に ”キナバル山に行こう”
と言う話しが出た。 しかし その時は山歩きを始めたばかりのメンバーも多く 日程が永いのも有って直ぐには実施にはいたらなかった。 しかし メンバーの平均年令が67歳になってきたので ”元気な内に行くべきだ。” との声が強くなり 現実のものとなった。 実現するとなると 不思議に話はいいほうに向いて フーさんの従兄弟のSさんも一緒に登頂する事になった。 Sさんも10年以上マレーシアで仕事をし定年後は 日本とマレーシアで生活を楽しんでおられ 現在はマレーシアに滞在中。 今回旅の後半の観光に関しては Sさんに大変ご尽力いただき中味の濃い いいとこ取りの旅をさせていただきました。 6/23 いよいよ出発の日が来た。 振り返ってみると1月に申し込み 2月には日程決定したのだが何をしたらいいのか 何からしたらいいのか 空回りばかりしていたようだ。 6時過ぎMKスカイゲートシャトルが迎えに来る。 待ってろよーキナバル山 行くからな〜 空港手荷物検査で又もやトラブル。 前のトラブルは大雪山に行くときカメラのフイルムに赤外線対策をしないまま持っていき 大慌てした事を思い出す。 今回は薬を入れていた袋をトランクから手荷物のリュックに移し変えたのが原因だ。 その袋にかみそりを入れていた事をすっかり忘れていた。 その場で没収。 クアラルンプールに着いた。 入国審査後国内線に乗り換えコタキナバルへ。 少々手荒い着陸だったがコタキナバルに到着。 現地旅行社の車でホテルへ。 そこでSさんと合流。 早速夕食に出かける。 道路横断に一苦労。 交差点での信号機があまり無い。 ロータリー方式になっており車は減速のみで 通過出きるので停滞することなく通過する事ができる。 がしかし 横断歩道が無い。 車優先社会の象徴のようだ。 従って慣れるまでは道路横断が大変である。 車の流れが信号で遮断される 事がないので 横断の一歩を踏み出すタイミングがなかなかつかめない。 が その気で流れを観察しているとタイミングが掴める様になる。 たどり着いた所は日本のビアガーデンの様な雰囲気の場所でヒローイ所に丸テーブルといすが所狭しと置いてあり周囲に店舗が ずらりと並んでいる。 それぞれに異なった店が得意料理を提供しているのだ。 Sさん フーさん K2さんに選んでもらい 会食が始まる。 勿論ビールつきである。 6/24 現地旅行社の車で山岳ガイドの多く住むキアウ村へ向う。 そこで山菜中心の昼食。 子供たちのきらきらした目の輝きが印象的だ。 キナバル公園に着いた。 キナバル山を仰ぎ見るビューポイントがあるがあいにくガスで見ることは出来なかった。 公園周辺の宿泊施設に移動。 女性用の施設はこじんまりしているが新しい施設だが男性用は大きいがかなり古い施設であった。 明日からの登頂用に荷物の準備をする。 自分で着用するもの、持参する物 ポーターに預ける物 そして事務所に置いておく物とに小分けする。 ほぼ終わりかけたときにトラブル発生!! 天井裏で大きな音がしたとたん水が降りだした! K2さん急ぎフロントに連絡 しかしなかなか来ない。 そのうちに床面を流れ始める。 整理中の荷物の大移動を始める。 まだ誰も来ない! 20分も経過しただろうか? ようやく部品を持ったメンテマンがやって来た。 作業を始めるが天井から流れる水は止まらない。 夕暮れも迫って来るしレストラン に行かなければならない時間になってくる。 ”部屋を変えさせないとダメなようだね" と話していると メンテマン諦め顔で ”部屋換えの手続きをする" と言って帰って行った。 暫く待たされ係員が来た。 ”車で迎えに来るので荷物をまとめて待つようにとの事。 暫く携帯で連絡を取っていたが”5分ほどで来ます。”と言って帰って行った。 しかしなかなか来ない。 待つこと20分やっと車が来た。 大きな施設の前で止まる。 ”此処で善いか見て欲しい”との事。 代替として充分満足できるので全員OKする。 考えてみるとここの宿泊手配はツアー会社で良かったなーと思う。個人手配だったらこんなにいい代替は無かっただろう!! 6/25 いよいよ今日から登山開始である。 ツアーガイドから山岳ガイドに交代である。 今日の歩行距離は約6Km 標高差約1400m 山岳ガイドより通行証を渡され常に携行しているようにとの心得を受ける。 登山口まで車で移動し いよいよ登山開始である。 登山口(h=1890)で通行証のチェックを受ける。 K2さんがガイドにユックリ行く様に依頼をする。 1・3KM地点ウバ・シェルター(h=2095)で休憩。 時刻は9時45分 何か動くものがいる。 よく見るとリスだ。 登山者の食べこぼしたものを食べている。 熱帯雨林なら食物は豊富にあるだろうに! より楽に食べられる方法を覚えてしまったようだ。 シェルターごとに休憩し水分補給とエネルギー補給をしながら進む。メンバー内でガイドの次を歩く者を交代しながらガイドの歩き方を それぞれに観察し自分に取り入れながら登る。 ガイドは”休憩"は言うが”出発”は言わない。 我々が全員リュックを背負ったのを見てから 出発する。 我々が昼食を摂ったラヤン・ラヤンシェルターの一つ手前のシェルターで山口県から来ていた食事中の団体を追い越す。 食事を終え出発する時点でその団体はまだ上がって来ていなかった。 この差が後で大きく影響する結果となった。 ![]() ![]() 登山口から5・0キロポストで3000mを超えた。 乗鞍岳登山の時はフーさん カエルさんが少し高山病かな?と思える症状があったが今日は元気だ。 実はこの経験があったので ”頂上を目前にして涙を呑むより事前に薬を飲んで予防しよう!” と掛かり付けの医者で高山病対策の薬を処方して もっらて来ている。 昨日から忘れないように声を掛け合い飲んでいる。 登り一本調子の登山道 植生の変化も際立って感じられない そしてガイドの歩調も登山口出発の時と同じ歩調を保っている。 流石プロフェッショナル!! 突然街路灯が現れた。 こんな高山に? そうか小屋が近いのか! それにしても似合わないね〜 小屋に着いて一息ついた時 強烈なスコール 後で聞いたところ山口の人たちは大変だったようだ。 ![]() ![]() 6/26 2時50分集合 3時出発 今日の歩行距離は約5Km 標高差約800m 同じ道のピストンだ。 ヘッドランプを点けて出発。 登山道の両側には小屋が点在する。 6・5キロポスト3450mぐらいが森林限界だ。 ガイドからスティックを収納するよう指示が出る。 ロープを使っての登坂のようだ。 7・0キロポスト 付近にサヤッサヤッハット通行証のチェックポイントになっている。 リストと照合しながらチェックしている。 入山料を徴収する以上当然しなければいけないことだ。 世界遺産になったばかりの富士山は早速入山料徴収の話しが持ち上がっているが どの様にしようとしているのだろうか? チェックポイントを過ぎると 岩盤の世界だ。 非常に滑りにくい岩肌で傾斜はきついが歩きやすい。 ブットイロープも 補助で使える。 森林限界を超え岩盤むき出しの4000mは風が強い。 寒い!! 防寒具着用する。 ダウンのインナー パーカー 耳あて 手袋 うん これで良し 天気は曇り 薄くガス 8・0キロポスト付近は傾斜がゆるくなり 広々としている。 太いロープはこのあたりでも設置されている。 ガスに巻かれたときの目印のためだそうだ。 8・5キロポスト付近から ローズ・ピーク最後の登頂となる。 丁度日本百名山の鳥海山の頂上部分のようだ。 2013-06-26 AM07:33 ”プラチナハイク”の面々はSさんを加えキナバル山 ローズ・ピープを制覇した瞬間だ!! 残念ながらガスに巻かれていたが 全員元気で高山病の気もなく 平均年齢68歳 無事登れた事はほんとに嬉しい限りだ。 ここに来る迄のK2さん フーさん そしてSさんの気配りがあり そして当然ながら全員の日頃のトレーニング 高山病に対する備え チームとしての結束力 そしてガイドの歩行速度に対する配慮 等によるものだと思う。 本当に狭いピーク 直ぐに交代して8・0キロポスト付近の広い場所まで降りる。 と 今までのガスがどこかえ消えてなくなる。 お〜 これはカエル大明神のお蔭なのか? カエル大明神で晴れ? カエル大明神で雨では? いいえ”プラチナハイク”ではいつもカエル大明神のお蔭で晴れるんです!! 4000mの世界で其々撮影タイムとなる。 同じ道を引き返す。 2時起床 3時歩き開始 7時半登頂 と通常考えられない時間配分にも拘らずお互いのロープワークを撮影するほどの余裕。 小屋帰着は10:40だった。 ![]() ![]() 6/27 今日は下山の日だ。 途中まで往路を下り マシラウルートを歩く。 6時出発 整備された道で下りでも歩き易い。 7時半マシラウ分岐着 此処からマシラウ・ルートへ向う。 このルートはあまり整備されておらず日本の登山道の様で歩き慣れてる感じがする。 周辺はジャングルそのものだ。 いきなり大型のウツボカズラが登場。 名前も分からない見たこともない花が結構たくさんある。 そして南国の木は大きく 鬱蒼としている。 が高度2000m付近なので 暑さは そんなに感じられない。 6/28 ポーリンで樹上に架けた吊橋 地上40mの高度があるキャノピーウオークや足湯温泉で疲れた足を癒す。 昼食後コタキナバルへ向う。 途中 ブレーキの調子が良くないので整備工場に立ち寄る。 コタキナバルに近ずくと渋滞! フライト2時間前が迫ってくる。 が丁度2時間前空港到着。 ツアーガイドが自動機で搭乗手続きをしてくれる。 登場ゲート前で落着くと外は 強烈なスコール お蔭で(?)2時間半遅れのフライトと為った。 6/29 今回のツアー設定は昨夜の空港着から2日間自由行動が組み込んである。 この2日間k2さん フーさん Sさんの ご尽力により安全 快適で中味の濃い観光をさせてもらいました。 有難う御座いました。 書き出すと 長々と為ってしまうので残念ながら割愛させてもらいます。 6/30 楽しい時間はあっという間に過ぎて終う。 買い物も済ませ 空港へ向うタクシー内でホテルの予約 貸し切りタクシーの予約 等の精算時”現地通貨優先で不足分は日本円で”と言う粋な計らいをしていただき不要な現地通貨を持ち帰ることなく済みました。 ![]() ![]() 今回のキナバル山行き ”プラチナハイク”の第二登山の時に K2さん フーさんからひょっこり出た話しが具体化し実現したものだ。 初めての海外登山 何とか皆にフォローしてもらい無事帰宅できたものの 山幸にとっては現地で通じる言葉が話せないのが致命傷だ。 整備された登山道 豊富にあるシェルター(休憩所) ペースメーカーのガイド 今要らない荷物を持ってくれるポーター 至れり尽くせりだ。 あまりにも恵まれすぎて要るため 登った! と言うより登らされた!と言う印象が強く登頂時の感動もそれなりに少ないものに為ってしまう。 とは言え 4095m 心配していた高山病は気配も感じず登頂出来た事は本当に良かった。 仲間の間では早くも次は? ネパールトレッキングでしょう!! と言う話しが出ている。 ページトップへ トップページへ |