奥秩父百名山三座縦走 しました
快晴の金峰山



 
 行き先     瑞牆山 金峰山 甲武信ヶ岳  
 登山方法    山小屋泊 
 日 時     2013/11/4〜7 
 コースタイム  11/4 自宅6:00⇒12:15毛木平P⇒瑞牆山荘P13:45→14:30富士見平小屋(泊)
 11/5 富士見平小屋6:30→8:30瑞牆山→10:30富士見平小屋11:00→15:20金峰山→
     18:15大弛小屋(泊)
 11/6 大弛小屋6:30→10:45東梓→14:55甲武信ヶ岳15:00→15:15甲武信小屋(泊)
 11/7 甲武信小屋6:30→甲武信ヶ岳→ナメ滝→11:10毛木平P⇒12:00瑞牆山荘P⇒21:20自宅
 メンバー    フー K2 ミズナラ コマクサ 山幸やまさち   

山幸拘りの山行き。 今回は奥秩父の百名山縦走だ。
だから 車二台で行きたい。 車提供出来 運転交代の出来るメンバーに限定して声掛けをする。
山幸にとっては初めての奥秩父山域だ。 しかも三座縦走である。 
今年の秋は東北地方岩木山 八甲田山 恐山 岩手山 八幡平を巡る大計画を立て旅館の宿泊予約も済ませていたが 台風の襲来予報で 阻まれ実現しなかった。
其れでは とたてた中央アルプス南部の越百山 南駒ヶ岳 空木岳を巡るコースは木曽殿山荘の小屋じまいに間に合わず頓挫。
ようやくこの奥秩父行きが実現する事になった。


1日目 11/4
かなり強く降る雨の中6時前に出発し フー号との合流場所の黒丸パーキングに向う。
相前後して合流。 長坂ICで中央高速道を降り下山地点の毛木平Pへ向う。
目の前の山の名前は解からない。 しかし 山肌の紅葉はもの凄い!! 赤や黄色ではなく 黄金色に輝いている。自宅を出るときに降っていた雨は 既に止んで太陽が出ている。 その光を浴び輝いているのだ。 思わず車を止める。 紅葉しているのは落葉針葉樹の唐松だ。 山幸は唐松の紅葉を見るのは初めてだ。 見渡す限りどの山肌も唐松だ。 ”凄い”としか言葉が出てこない。
毛木平Pに着いた。 周囲も唐松林だ。 此処へ一台デポして登山口の瑞牆山荘Pへ向う。
駐車場に着いた。 準備を整え 今夜の宿泊小屋富士見平小屋へと歩く。 近畿地方とは違う紅葉の道だ。 紅葉した唐松の間から 巨大な岩を積み上げたような瑞牆山が見え出す。 皆のテンションも上がる!!

昔懐かしい感じの富士見平小屋に着いた。 明日は此処から瑞牆山へピストンしてから金峰山へ向うのでピストン用サブザックの準備をする。

山裾の紅葉  唐松に囲まれた毛木平駐車場

 紅葉した唐松の間から見える瑞牆山  青空と紅葉の中の富士見平小屋


2日目 11/5
昨日到着時は晴れていたが夕刻時には降り出した雨だが 今朝はやんでいる。 抜けるような秋の空だ。
6時出発の予定をしていたが6時半の出発になってしまった。 登山道は唐松帯から高度が上がるとシラビソ コメツガ等の常緑針葉樹の中を歩く。
やがて 岩石地帯になり出す。  ”ピストンだから帰りに回収しよう”とスティックを登山道脇の置いておく。 これが後で大きな失敗と為ってしまう。 
瑞牆山山頂に着いた。 山頂岩より見る麓は紅葉で埋まっている。 充分堪能している時間は無い。 今日は金峰山を越え 大弛小屋迄行かなくてはならない。 まだまだ鑑賞していたい気持ちを振り切り 下山に掛かる。 

フーさん茂みの中の道を降り出した。 皆も続く ”バイパスかな?”と思いながら山幸も続く だが”何か変だ 雰囲気が違う”気がする。 何が違う? 木の葉が紅葉していなくて緑だ。 木が細く密度が高い。 ルートが真っ直ぐ過ぎる。 登った地形から考えられ無い雰囲気だ。 分岐まで引き返してみる。 標識を確認すると正反対の方向に行くところだった。 早く引き返してよかった。
岩場コースでスティックを回収するので注意しながら降る。 複数本置いたところでは回収できたがこの他にイッポンずつおいたものが見つからない。 K2さんと引き返す事にする。 コマクサのは見つかった。 K2さんのは見落としている。 この場所から先ほど複数本置いていた場所の間 だと言う。 本人の記憶を素にもう一度降る。 複数本置いたところまで戻るが見つからない。 K2さん諦めると言う。

富士見平小屋へ戻ってきた。 サブザックから荷物を詰め替える。 金峰山向いての出発は11時 予定より1時間遅れに為って仕舞った。
千代ノ吹上迄来ると葉の無いダケカンバの木に既に14時を廻っているのに樹氷が残っている。 前方に金峰山が見えて来た。  振り返ると瑞牆山も見えている。

今回2座目の金峰山に着いた。 澄み切った青空 沈む夕日に染まる中央アルプス その後に御嶽山 北には八ヶ岳 南には富士山
日没もまじかに迫っている。 大弛小屋へ現在地の連絡を入れる。 辛うじて通話可能であった。 朝日岳で日が沈む。 先ほど五丈岩に登っていた 若者が追いついてきた。 ライトも持たず駆け足だ! 峠駐車場までまだかなりの距離だが大丈夫かな。 人の心配より我々も其処まで行かなくては ならない。 よく踏まれては居るが岩のゴロゴロしている道だ。 声を掛けながら慎重に歩く。 大弛小屋着は18時半になってしまった。 少々疲れたがビールでカンパイすると後は何時ものように宴会モード。 コマクサがあまり元気が無い コーラを飲んで多少回復。

山頂より見る 麓は紅葉の海  瑞牆山 集合写真

 樹氷と瑞牆山  金峰山 集合写真


3日目 11/6
今日は甲武信ヶ岳まで尾根縦走だ。 コマクサも回復して何時もの調子になっている。 皆も一晩寝て元気を回復している。 頼もしい中高年!! 暫くは落差のある木道だ。 夢の庭園はパスする。 
北奥千丈岳分岐で休憩。 女性軍は一服するというので行ってくる。 秩父多摩甲斐国立公園内の最高峰だ。 
針葉樹のツガ シラビソが多い樹林帯の中を歩く。 風が吹きぬける場所では昨夜も樹氷が出来たのか縦走路に欠けらが落ちて雪道の様になっている。

国師ヶ岳を過ぎると予想通り縦走者は少なく追い越して行った単独の若者と 対向してきた中年の単独行のみの静かな山だ。 天気はいいのだが 樹林帯が続くので眺望が無い。 崖の上だが全員が休憩するのには充分なスペースの切り開きに出る。 丁度いいので昼食にする。 甲武信ヶ岳と木賊山が真近に迫り足元は西沢渓谷方面なので大きな空間が広がる。 大弛小屋ご自慢の 弁当を平らげお腹も 心も満腹だ。 此処でフーさんストーブ持参なのでお湯を沸かしコーヒーを入れてくれる。 何とも至福のひと時だ。  三浦さんの抹茶にも匹敵する気分。

百名山三座目の甲武信ヶ岳に着いた。 立派な頂上標識が立っている。 早速集合写真を撮る。 三座目の百名山でも有り 抜けるような青空のもとを歩いてきた事も有り アクシデントも乗り越えてきた満足感も有り みんな笑顔だ。 
甲武信小屋に着いた。 一息入れ 談話場所に下りる。 ストーブには当小屋のお宝であるジャンボ鉄瓶が乗っている。
早速カンパイ 同宿は3名 テン場にはテント一張り ストーブを囲んでの楽しい四方山話が始まる。 

夜中に霰か雹が降っているような音で目が覚める。 下山予定の尾根コースは岩が凍っているだろうし危険なので谷コースから降りよう。
そんな事を考えながら 又寝込んでしまう。

樹氷が落ちた雪道を行くK2さん  甲武信ヶ岳

 甲武信ヶ岳山頂  小屋にてk2 フー ミズナラ コマクサ 山幸


4日目 11/7
朝目がさめると雨になっている。 k2さんサブザック交換の時に雨具のズボンを忘れてしまったようだ。 ミズナラさんのツエルトを借り 腰に巻いてスパッツを着けて対応する。 谷コースだから風も穏やかだろうし大丈夫そうだ。
山頂付近では少し強かった風も 千曲川源流地点まで来ると穏やかになっている。 このコースは”千曲川源流遊歩道”となっているが 一般の登山道の様な道だ。 遊歩道の名前に吊られて 革靴 ハイヒールで入り込む人が無ければよいが・・・

唐松林の中を歩いて11時には車をデポしている毛木平駐車場に着いた。 
ウイークデイと有ってか駐車しているのは2台だけだった。


千曲川源流地標   源流を味わう

 唐松の原生林を降る  帰って来ました
          この4枚の写真はミズナラさん提供です。


台風に翻弄され なかなか実施できなかった今秋の山行きだったが 最後に実施できたこのコース本当に素晴らしいものだった。
唐松の新緑は良く見ているが こんなに広大な林は初めてだ。 しかも全体が黄金色に輝いている。 圧倒される光景だった。

百名山3座縦走でき58座登頂達成できた。 又全山登頂数は626座になった。
少々きつい設定でしたが 山幸の拘りの山行きに付き合ってもらった皆さんお疲れさんでした。



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