三伏峠から前岳を結んで 小河内岳 へ行きました

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| 行き先 | 小河内岳 |
| 登山方法 | 山小屋泊 |
| 日 時 | 8/19〜8/23 |
| コースタイム | 1日目 京都6:38⇒11:39伊那大島12:10⇒14:00鳥倉登山口14:10→16:50三伏峠小屋(泊) 2日目 三伏峠小屋5:50→8:45小河内岳8:50→13:10高山裏避難小屋(泊) 3日目 高山裏避難小屋5:30→11:05荒川岳11:15→13:15千枚小屋(泊) 4日目 千枚小屋5:30→10:50椹島ロッジ(泊) 5日目 椹島ロッジ13:00⇒14:00畑薙ダム14:25⇒17:50静岡18:11⇒19:48京都 |
| メンバー | k2 フー |
| 南アルプスは北部と南部に分断される。 三伏峠から荒川前岳の間が行き難い。 通常一泊が必要な行程だが営業小屋が無く避難小屋だ。 避難小屋とは言え 軽食及び寝具の提供はある。 しかし資材の荷揚げはシーズン前の一回のみのようなので 小屋じまいまで 確保されるか解からない。 満員で寝具が無い! 軽食は在庫切れ!何て事を考えると行き難いものだ。 その様な訳で 北部は北岳から三伏峠まで 又丹渓新道、仙塩尾根を踏破し 南部は千枚岳から光岳まで踏破した山幸は この難関を踏破したくなり 世間の盆休みを外して今回決行した。 1日目 今日は公共交通機関を乗り継ぎ豊口山コース登山口まで行き 三伏峠小屋まで3時間の歩行のみだ。 4回の乗換えが必要だ。 JR奈良線から新幹線へ 新幹線から名鉄バスへ 名鉄バスからJR飯田線へ JR飯田線から伊那バスへ 乗り換え余裕時間は 考えた末だけど一箇所でもつまづくと代替が無いのですべてが終わってしまう。 昼食弁当の入手場所 喫食場所も後に影響の無い様考慮した。 すべて予定通り登山口に着いた。 準備しておいた登山届けをポストへ入れる。 そして3時間後には 今回の山行きのスタート点となる三伏峠小屋に着いた。 2日目 山小屋の朝は早い。 4時起床 5時朝食 5時半スタート準備完了。 ここで少年連れの二人に会う。 声を掛けてみると 小学6年のこの子が今回の山行きで3000m超えをすべてクリヤーするそうだ。 4歳から山歩きを始めているそうだ。 私も80になるので今年遣っておかないと来年は分からないので! と孫を連れて頑張っている様子。 エールを送りこちらも出発する。 お花畑には害獣ネットが張り巡らされている。 何処も鹿の食害が酷いようだ。 烏帽子岳に着いた。 天気は快晴 抜群の眺望 小河内岳 その手前に前小河内岳 大日影山 そして遠くに荒川岳 う〜〜ン遠い しかも奈落の底のように落ち込んでいる谷間がある。 やはり南アルプスの北部と南部は遠いのだ。 標高差も 距離も半端じゃない難コース だからこそ挑戦した価値がある。 さー 頑張って 楽しんで行こう! 振り返れば 塩見岳 北俣岳 蝙蝠岳達が見送っている。 足元には花達も! 長野県側から吹き上げてくる西風が涼しいと言うか 少し冷たいように感じる。 稜線歩きは眺めがいい。 角度の変っていく塩見岳 蝙蝠岳を振り返りながら 順調に小河内岳に着いた。 ガスが巻きだし少し寒い。 此処から大日影山に掛けての稜線は長野県側の崩落がかなり激しい。 尾根道ギリギリまで崩落しているので回避している踏み跡も見られる。 大御影山から板屋岳に掛けてはピークを左に巻いて行く。 風もおさまりマルバダケブキの大群落が続く。 幾つ目かの大群落を左に回りこむと 今夜宿泊の高山裏避難小屋だ。 宿泊手続きをして 小屋前のテーブルで遅い目の昼食だ。 此処で昼 晩 朝の3食を食べる事になる。 各自持参の食料を全部出してみる。 其処でフーさんが ”この食材で3回のメニュー考えるから任せなさい” 料理長宜しく。 ネットでは”変わり者”で有名な小屋の管理人 盆明けに3人も来るのは珍しい と上機嫌 この前7人組が10時から夕方まで此処で飲んでて ビールも酒も焼酎も売りつくした。 え〜 ビール無いの〜 仕方が無い 持参の物で! と言う訳で昼食宴会が始まる。 腹も一通り収まった所で水場へ行き 汗を拭き 冷たい水を仕入れて戻る。 と 当然冷たい水割りで再度宴会!! 暗い小屋に入っても陰気だしこれしかないよね! 最終宿泊は6名 テント泊は4組 管理人ますます上機嫌。 ![]() ![]() 3日目 今日はこのコース最大の難所通過である。 前岳まで登り一辺倒だ。 30分ほどで水場に到着。 水を補給し冷たい水で顔を洗う。 シャキッとして出発。 クサリ場あり 岩場あり 急登ありでようやく前岳に着く。 生憎ガスに巻かれている。 風が冷たい。 早々に中岳向けて出発。 ガスの合間から赤石岳が大迫力で迫る。 まもなく中岳。 ガスも薄くなり歩いてきた尾根が見渡せる。 三伏峠小屋うらのガレも烏帽子岳も見える。 遠いあそこから歩いてきたのだ。 荒川岳 千枚岳への登りはコース変更されている部分が何箇所もある。 コース変更のたびにより厳しいルートを行く事になっているのだろう。 クサリも未設置で”どうして通過しよう?” と考える箇所も有った。 千枚岳に無事着いた。 後はなだらかな道を下り千枚小屋に着いた。 千枚小屋は火災後新築され真新しい立派な小屋だ。 宿泊料金にトイレ使用料として100円支払うようになっている。 はっきりしていい方法だと思う。 生ビールと持参の肴で昼食。 ![]() ![]() ![]() 4日目 今日はもう下山の日だ。 椹島ロッジまでの行程だ。 マイカーであれば時間的な自由度が有るのでそのまま畑薙ダムまでいけるのだが。 今回は一日一便の静鉄バス 南アルプス登山線利用なので余裕込みの計画で 明日の便に予約している。 林道に近づいてきたところで大井川に降り水遊び。 南アルプスの登山基地 椹島ロッジに着いた。 早速生ビールと昼食。 宿泊手続きをする。 今日は空いているので4人部屋を3人で使って と嬉しいお言葉! 風呂は4時からとの事。 南アルプス白旗史郎写真館へ行く。 プロ中のプロの写真 流石にすごい!! だけどすごいのはそれだけではない 東海パルプ株式会社 の創立100周年事業で建立された建物だけに資材をふんだんに使用している。 見ごたえのある写真館だ。 5日目 13時の送迎バスで畑薙ダムへ向えばいい。 鳥森山遊歩道に行くことにする。 K2さんはロッジで待機していると言う。 フーさんとペットボトルをポケットに入れ出かける。 遊歩道だけに整備が行き届いている。 登山道は勿論の事植物に対する解説や名前の案内がされている。 地図には”赤石岳 聖岳が見える。”と表記してある。 楽しみに登る。 途中の解説板によるとツガを中心に針葉樹の植樹をした二次林である。 しかしミズナラやブナの大木が残されている。 林床にはミズナラ ブナ モミジ シャクナゲ ハリギリ等の広葉樹の実生が見られる。 山頂からは赤石岳 中岳 東岳 千枚岳が見られたが聖岳は樹の陰で見ることは出来なかった。 昼食を済ませ送迎バスに乗る。 畑薙ダムで静鉄バスに乗換えだ。 料金表示板 両替機などを設備した路線用車両だが 比較的新しい大型車両だったので乗り心地はいい。 道幅が狭くカーブの多い道路なのでなかなかスムーズには走れない。 途中トイレ休憩2回し 3時間20分掛かりようやく静岡駅に着いた。 新幹線に乗り継ぎ19時48分京都駅着 この時 今回の山行きでは縁のなかった”雨”が降り出した。 ![]() ![]() 今回の山行き マタマタ山幸の拘りで南アルプス北部と南部を繋ぐ事ができた。 高山裏避難小屋の管理人 3000m超の山をすべて踏破する小学生(これはひょっとするとじいちゃんの)の拘り! 善い事ではないですか! 拘りのある人生!! 中央アルプスにも気になるところがあるので ぜひとも拘りたいと思っている。 ページトップへ トップページへ |