九州 五山踏破 しました

縄 文 杉




山を歩くのはピークハントより連なりを歩くのが好きだ。 
○○連峰 ○○尾根 ○○新道等山の連なりには名付られている。 
これが好きだ。 この連なりに惹かれて歩き通した。
去年も栂海新道の名に惹かれ挑戦した。 これを歩き通したことにより 日本海の親不知から長野県の西穂高岳まで歩いたルートが繋がった。
しかし この栂海新道で 過って経験したことのない疲労感からヘロヘロになり 体力の衰えを感じさせられた。
そこで 遣るべきことは早く遣って仕舞わ無いと と思い出した。 目標としていたことは先に遣って仕舞おう。 それから 拘りの山を遣ろう!!

目標としていたこと。 ”近畿百名山(83) 関西百名山(91) 百名山(60) 百高山(88)を其々80座以上遣ろう。そして600(663)座以上の山に行こう!!”
()内数値は2016年末の達成値 

と言う訳で 百名山あと20座に集中して遣ることにした。
何故 梅雨も近いこの時期に行くのか?  屋久島は年間400日は雨が降る。 と言われているのでいつ行っても同じ事。 ならば九州特有のミヤマキ リシマの開花時期に合わそう。 と言う訳で梅雨入り前の晴天続きに掛けることにした。




 行き先     宮之浦岳 開聞岳 韓国岳 祖母山 九重山
 登山方法    車中泊 テント泊 
 日 時     2017/05/21〜5/30 
 コースタイム  下記
 メンバー    k2さん フーさん 山幸やまさち   

当初計画では車中泊できるように改装した山幸号で単独行の予定だった。 
"週一登山"で近畿百名山 関西百名山の全踏破をしたk2さん フーさんが同行したい旨申し出があった。
2人とはこれまでもアルプスを始め国内の山は沢山行ったし二人の計画でキナバル山 ヒマラヤトレッキングにも行った。
今回は集中して行くので費用軽減の為車中泊中心となるので二人はテン泊になるけど対応可か?
この問題の体得を兼ねて 大峰奥駈道へ同じスタイルで遣ってみることにする。
"週一登山"で日帰り登山が時間的に無理な場合テント泊は十分経験済みなので何の問題もなかった。
5/17 基本計画に基き 打ち合わせを行い 具体案決めていく。 5/21 13:30出発で決定。
 


1日目 城陽13:30⇒15:00大阪南港 乗船手続き 17:00フェリーさんふらわあ 鹿児島志布志港向け出航
大阪の走行は苦手だ。 地形が呑み込めない。 カーナビの誘導でも走り難い 解らないので敬遠する。 と言う負の連鎖で益々わからない。 そんな大阪を走って何とか南港にたどり着いた。 さんふらわあの予約から乗船手続きまでk2さんが遣ってくれる。 乗船して寝るだけ。


2日目 8:55志布志港⇒12:00鹿児島本港南埠頭種子・屋久高速旅客ターミナル16:00⇒18:40安房⇒民宿たけんこ 泊
目が覚めたら船のレストランで朝食 甲板に出て見ると九州の山並が見えている。 何とも楽ちんだ! のんびりと海面を見ていると 船に驚いたのか トビウオが船と直角方向に飛んでいる。 実によく飛ぶものだ。 
今日は鹿児島港に山幸号を置いてロケット便で屋久島へ渡る。 そして民宿泊だ。 オーナーと話して不吉な予感 タクシーこれから予約は取れないかもしれない 4時発が多いから! 6時発ならあるかも! だけど小屋がどうかな?


3日目 民宿たけんこ6:00⇒6:40淀川登山口6:50→7:40淀川小屋→12:00宮之浦岳→15:00新高塚小屋 泊
小屋が満員だと困るので早い目に6時発 としていたのだが4時発が多いようだ。 出来るだけ急ごう!! 
淀川小屋着6:40と言う事はコースタイム40分のところ50分掛かっている。 何時ものデーパックの様にはいかないようだ。
黒味分岐に来た。 リュックが十数個置かれている。 大きさからみて小屋泊の様だ。 黒味岳をパスして一気にごぼう抜きにしよう!!

12:00 宮之浦岳到着 天気が良すぎて暑い。 昼食とする。 九州第一座目 好天の宮之浦岳で記念撮影です。
15:00 新高塚小屋着 一階のワンコーナーが空いていた。 早速寝床を確保する。 隣の二人もうすでにかなり出来上がっている様だ。 
間もなく 凄く慣れたようなツアーガイドと思われる人が相次いで到着。 二階の場所取りを始める。 危ない所だった。 あそこでごぼう抜きして正解だった。

  
フーさん                   k2さん               山幸


4日目 新高塚小屋6:40→7:55高塚小屋→8:10縄文杉→11:55楠川別れ→12:25小杉谷休憩舎→13:50荒川登山口⇒民宿たけんこ 泊
夜中に雨が降っていた。 朝まで残るかと思ったが朝には止んでいた。 確り上がった空ではないので雨具着用で出発する。 森の木々にはやはり雨が似合う。

縄文杉に来た。 木が元気で勢いがある。 木肌がきれいだ。 展望デッキから見る限りでは幹に亀裂はないようだ。 成るほど素晴らしい木だ。
生きるための力 生命力を感じる。 

次々に巨木が現れる。 夫婦杉 大王杉 仁王杉 三代杉等名前の付けられていない巨木も沢山ある。 しかしどの木も木肌が荒れ幹には亀裂が入り年代を 感じさせる物ばかりだ。 
歩いた後で思うことだけど 楠川別れ方向から来るのか正解の様に思う。 
何故なら 夫婦杉などの巨木達を観た後に"縄文杉"を見る方がより良さを感じられるように思う。 

  
夫婦杉                    大王杉               仁王杉

帰路 トロッコ道を歩くのだが 枕木の上へ板を貼り木道の様になっているので歩き易いが"楠川別れ"以後は板張りが無くなるので非常に歩き難い。  雨が降り出しそうになって来たので歩くピッチを上げたいのだけど枕木のピッチと合わない。 1時間程の悪戦苦闘末雨の降り出さない内に荒川登山口に到着。 


5日目 民宿たけんこ6:00⇒安房港⇒9:35鹿児島港⇒かいもん山麓公園→登山口12:15→13:00五合目展望台→14:40開聞岳→17:00登山口 公園テン場 泊
ふたたび高速船だ、 とにかく速い。 時速80kmは出るそうだ。 水中翼を有しガスタービンエンジンでウオータージェットポンプを動かし"海を飛んでる" そうだ。 その積りで動き初めや停船前に神経を集中させていたが浮き沈みについて体感は出来なかった。

九州2座目の登山が始まった。 路面は火山岩の細かい粒の集まりで踏みしめるとズルットきて歩き難い。 五合目まで来た時k2さん膝に堪える。 ここ迄にして自分は降りることにする。と言う。  上までは無理そうなのでフーさんと二人で頂上を目指す。
六合目から上は巨大岩石がゴロゴロしよじ登ったり上を渡り歩いたりで様子が一変する。 

  
開聞岳登山口                 フーさん              山幸


6日目 公園テン場6:00⇒10:00えびの高原→12:10韓国岳→14:30えびの高原⇒道の駅 泊
早くも日程的には折り返し点を過ぎた。 九州三座目登頂の日だ。 テン場で朝食を済ませ えびの高原に移動する。 k2さん膝を無理させないため登頂は 控えると言う。 今回のこの後の山の登頂も控えると言う。 登れないのならばフェリーを早めて帰ることを提案する。 がk2さんは自分なりの楽しみを 見つけて下山待ちしているので大丈夫との事。
登り始めは上高地の様な高原の雰囲気の中を歩く。 ミヤマキリシマも所々で咲き出している。 残念ながらまだ少し早すぎ! 霧島ツツジの木はそんなに多くはないが満開だ。
天気は文句なし。 絶好の眺望だ。 新燃岳 高千穂峰も目の前だ。 
絶景を堪能しつつ昼食とする。 下山は予定通り14:30だった。

明日登頂の阿蘇山の登山口仙酔峡駐車場へ向かう。 国道57から仙酔峡道路に入りしばらく走ると通行止めの標識が!!
出発前に調べた限りでは 仙酔峡道路の通行止めの情報は確認できなかった。 
近くの青少年野外センターの様な施設があるのでそこで聞くことにする。 "熊本地震の影響で阿蘇登山のアクセス道路はすべて通行不可"と言う事だ。 
仕方ない。 阿蘇は諦めて 明日は祖母山を目指そう。 阿蘇道の駅で宿泊。

  
韓国岳登山口                 フーさん              山幸


7日目 道の駅⇒7:50祖母山滝登山口→8:30五合目小屋→10:55祖母山→13:40登山口⇒九重山登山口⇒16:50テン場 泊
九州四座目登頂だ。 滝登山口駐車場は土曜日だからか或いは百名山だからかほぼ満車だ。 
五合目小屋までは湿っぽい陰気な印象。 以後国観峠迄はやや開けてくるが足元が悪い。 
広い山頂で大勢の人が寛いでいる。 今日も天気は快晴。 眺望を楽しんで下山に掛かる。 国観峠近くの展望所で昼食とする。
下山後 日帰り温泉へ そこでk2さん帰りのフェリーの日付け変更手続きをしてくれる。 

  
国観峠のお地蔵さん 足元にマムシソウ        フーさん           山幸


8日目 テン場⇒九重山登山口6:10→7:55坊がツル→9:30白口岳→11:10久住山→13:40登山口 入浴&食事⇒16:00別府港18:45
九州五座目登頂だ。 昨夜はうろ覚えの坊がツル賛歌などをスマホのバックコーラスに合わせて盛り上がった。 
長者ヶ原駐車場から登山開始 雨ヶ池越辺りでフーさんコースが違うと言う。 初めに予定メールを送った時にヤマタイムで全コースを添付していた積り でいた。 フーさんは最短距離の諏峨守越ルートを設定していたようだ。 このまま山幸設定のコースで行った場合登頂は12:00フーさん設定のコースで降りた 場合下山は14:00頃。 フェリーには間に合うのでこのままで進むことにする。 幸い携帯が通じたのでk2さんに連絡を入れる。 

坊がツルが見えて来た。 テン泊をして来たであろうと思われる荷物を背負った山男と出会うようになる。 峰を仰ぎ夜空を仰ぎ一夜を憩ってきたのだろう。
空が開ける様になって来て ミヤマキリシマが増えてきた。 花は咲頃になっているが木の数が少ない。 他の木が増えて負けて来ている様だ。 
11:10 五座目の久住山に着いた。 下山は13:40 これで今回の山行全て予定通り完了できた。 

フェリー乗船 帰りはランクアップでツーリストベッド 二段式でベッドが快適だ。 レストランに行く。 何んと生ビールが自販機になっている。 グラス(コップ)をセットしてコインを入れるとグラスを傾けビールを注入 半分ほど入ると傾け角度を緩くして注入 最後に傾けを戻して微細アワを注入して 完了 実に上手くできている。 予定通り(阿蘇を除き)無事全行程を終え"カンパイ" 長い日程に思っていたが”本当にあっという間に終わった。”と言う感じ

打ち上げを終え部屋に戻りベッドでぐっすり眠れました。


  
遠目に坊がツル                 ミヤマキリシマ咲き誇る法華院温泉

    
  フーさん                  山幸


9日目 6:35大阪南港⇒8:00城陽 朝食&経費精算 ¥75000
k2さん運転でフーさんガイドで阪神高速 第2京阪 新名神で城陽着は1時間 流石速い 喫茶店で精算 
全行程の会計はフーさんが引き受けてくれた。
フェリー往復代 高速代 ガソリン代 食事代 アルコール代等含め一人当たり¥75000だった。 フーさんお疲れ様でした。 有難うございました。
最後に山幸の運転で二人を送って今回の"九州五座踏破"は無事終了した。



目まぐるしい計画だと思ったがk2さんの情報収集 フーさんの段取りでスーパーに寄ったり翌日の弁当準備したりと 流れるように事が運び予定通り(阿蘇を除き) 終了できました。 k2さん フーさん有難うございました。 
k2さん 残念な状況になりましたが 又のお付き合い宜しくお願いします。 

さて 次に百名山踏破は天気の安定すると言われている"梅雨明け10日"を狙おうかな?



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