西鎌尾根から 槍ケ岳 登頂
西鎌尾根と槍ケ岳



 
 行き先     槍ケ岳(西鎌尾根コース) 
 登山方法    小屋泊 
 日 時     7/31〜8/3 
 コースタイム  7/31 自宅6:00⇒12:10新穂高温泉12:30→14:00わさび平小屋(泊)
 8/1 わさび平小屋7:10→10:30鏡平山荘11:00→14:00双六小屋(泊)
 8/2 双六小屋5:25→6:05樅沢岳→9:20千丈沢乗越→10:25槍ガ岳山荘→11:15槍ケ岳登頂→
    14:00殺生ヒュッテ(泊)
 8/3 殺生ヒュッテ6:40→8:20大曲→9:15槍沢ロッジ→徳沢→12:35上高地バスターミナル⇒
    アカンダナ駐車場⇒ひらゆの森16:50⇒22:00自宅
 
 メンバー    K2 フー コマクサ 山幸やまさち   

'13年の北アルプス 槍ケ岳へ向う。 今年の天候は例年に無い気候だ。 天気予報が頻繁に更新される。
しかし その予報が外れる。 一度は出発予定を変更したがその予報も大外れだった。
山幸が槍ケ岳へ行くのは初めてではない。 1994年に行っている。 その時は槍平コースからだった。 その時は天気予報通り 晴天続きで予定通り奥穂高岳経由西穂高岳まで行く事ができた。
今回は 西鎌尾根ルートを選んだ。 ”単に前回とは違うルート” と言うだけではなく拘りの訳があったのだ。


1日目 今回はK2さんのマイカーに便乗させてもらう。 6時発
天気予報では昼頃まで微雨 後曇り だったが夜中に確り降ったためか雨はやんでいる。
高速道混み合う事も無く順調に流れている。 11時ごろ平湯バスセンター到着。 ここで新穂高温泉行きのバスに乗車するのだがその前に腹ごしらえ
飛騨牛焼丼にする。 一般的な牛丼とは違い焼肉になっておりなかなかの美味 選んだコマクサ鼻高々
12時40分新穂高温泉到着 もうアルプスの山懐 空気が旨い 涼しい 30度を越える都会の空気とは大違いだ。
周りを見渡し 堪能して歩き出す。 ”左俣谷コース" の案内板に従い進む。 
高山植物満杯の登山道(一般道通行禁止の林道)を周りを楽しみながらユックリ歩く。 今日はわさび平小屋泊だ。

飛騨牛焼丼の昼食  新穂高温泉から左俣谷コースへ

 登山道案内板  高山植物満杯の道を行く

2日目 夜中から雨 朝も降り続いている。 仕方なく雨具着用で出発しようと玄関に行くと3時半起きで黒部五郎小舎 迄行く予定の二人が 待機中だ。 昨夜の話で来年はキナバル山へ行くそうだ。 我々もつい先日キナバル山に行って来たところ! と言うのでキナバル山の話しで盛りあがった。
我々も少し小降りになるのを待つ。 タイミングを見計らって出発したが向う方向で雷鳴が鳴り響く。 其れもかなり強烈なのが繰り返し。 危険を感じ小屋まで引き返す。
暫く待機していると 小屋のスタッフから”鏡平山荘付近での雷は峠を越した” との情報が発せられた。

小降りになってきたので再度出発する。 もう7時を過ぎてしっまている。 
林道が終わり小池新道に掛かるとボツボツと下山者と会うようになる。 登山道の情報を聞く。 ”沢は増水して渡るのは3箇所ほど有る。  少し渡りにくいところもある。” と言う事だ。 行こうか戻ろうか? とりあえず現場まで行って無理なら撤収しよう。 との結論に為る。
かなり大きな沢が見えて来た。 渡渉箇所が岩の陰で見えない。 今度は大丈夫かな? 
岩を回り込んでみて ほっとした。 橋がある。 秩父沢だ。
以後2〜3の沢を渡り鏡平山荘に着いた。 ほっとして昼食にする。 今日はカレーライスだ。

沢渡渉はなくなったがいきなりの急登。 尾根道と合流する。 風が涼しい いや少し寒いぐらいだ。
”花見平”に着いた。 お花畑の向うに双六岳が見える。 



山荘の張り紙  お花畑の向うに双六岳
 クロユリ 両性化  厳しかった道のりを語りながら

  
3日目 今日はいよいよ拘りの西鎌尾根縦走だ。 何を拘っているかと言うと 山幸が山を始めたのは二十歳過ぎの頃同年代の山好きに 連れられ中間共々良く行ったものだ。 その内に他の事も始めだし山へは行かなくなった。 山を再開したのは1989年ごろコマクサと共に関西の山を中心に歩くようになった。 そしてアルプスも行く様になりアルプスの虜となってしまった。 縦走が好きで出来るだけ足跡を残せるようなコース取りをするようになった。 とは言え広いアルプスの事 縦走しても点の様なものだった。 その点が少しづつ繋がり短い線に為り出す。 楽しみで線を繋いでいる内に気になる欠落部が目立ちだす。 其れの一つが今回の西鎌尾根だ。 此処を繋ぐ事により 北は代馬ヶ岳から南は西穂高岳まで繋がる事になるのだ。
この様なときアルプスに取り付かれだしたK2さん フーさんを誘って今回の山行きとなった。

今日も朝食は4時半からにする。 昨夜の天気予報では午前中は晴れ 午後は曇りだ。
食事を終えて 小屋を出ると我々の出発に合わせたように霧雨から小雨へと変わり出した。 小屋へ戻り雨具を着用する。
5時半の出発になってしまった。 樅沢岳に来たときには雨はほぼ上がったがガスは晴れない。 が徐々に明るくなっている様だ。 左俣岳を巻いてまもなく槍ケ岳を巻いていた雲が動き出した。 カメラを取り出し シャターチャンスを狙う。 一部に青空も・・

仙丈沢乗越に着く。 リュックが4〜5個デポされている。 槍ケ岳ピストン狙いだろう。 10時25分急登を登りきり槍ケ岳山荘に到着  念願の拘りのコースを踏破することが出来た。
雨はやんだが 又巻きだしたガスが切れるタイミングを見ながら休憩する。
ガスの動きが速くなかなかタイミングが掴めない。 充分休憩したので登頂にかかる。 何時も混雑していると言われるルートも ガラ空きだ。 全路で往復路分離になっているように思っていたが一部は共用になっている。 結構浮石も見られる。 混んでいないのでルート取りが楽だ。 我々の後に数組が続く。 何時もは超過密の山頂に上がってビックリ 男性が一人いるだけだ。我々もユックリと写真撮影が出来た。
フーさんは問題なくスイスイ 少々高所恐怖症のK2さんも余裕の笑顔をしている。 ガスは旨く切れてくれないが満足して下山する。 

槍ケ岳初登頂で満足げな二人 そして拘りのコースを踏破して満足な二人 此処は決まりのビール そして今日の昼食は牛丼。  槍ケ岳を眺めながら ”カンパ〜イ” う〜〜ん 満足!!

斜面のトラバース  クサリ場

 岩場  満足の笑顔で ビールつき昼食

4日目 早くも下山だ。 今日は天気も回復しよく晴れている。 登る人は日天干しで大変だろうが 降りる方も離合待ちで大変だろうな! 振り返り見ると 槍ケ岳が青空を背に見送っている。 皆に笑顔を有難う! 又来るよ 今度は東釜尾根から 

途中 キラリさんと出会う。 関西ツーリスト参加で槍ケ岳登頂ツアーだ。 
横尾に着いた。 すごい雑踏 山の世界からいきなり現実に戻された様だ。 此処で昼食と思っていたが 11時まだ早いので徳沢まで行く事にする。
何時ものひらゆの森で入浴して帰路に着いた。

殺生ヒュッテ  槍ケ岳に見送られて・・・

 横尾 雑踏の中に帰って来ました  徳沢 此処で昼食

拘りで行った西鎌尾根 これで気になる所が一つ無くなった。 ”何時でも行ける” と言う年令は過ぎて後が少なくなってきた。 ”何かに急かされる” 様な気持ちなって要るこの頃 気がかりな事が一つ無くなったのは大きい。 
今年中に後幾つか解消して置きたい!!
其れが解消すれば後は優先度の低い"あそこも行って見たいな〜"と言う山へのんびりと行けそうだ。
残された時間は少ない。 気合を入れて楽しみたい。






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