鋸岳 を遣りました
鋸岳 第一高点


 
 行き先     鋸岳 第一高点 
 登山方法    車中泊 一泊二日 
 日 時     2007/8/18,19 
 コースタイム  1日目 自宅0:00⇒宇治東IC⇒伊那IC⇒5:00橋本山荘付近駐車場5:25
 →6:45角兵衛沢コース登山口→7:10一合目→8:30大岩小屋→10:10角
 兵衛沢ノコル→10:30第一高点11:00→12:00岩小屋12:20→13:20登山口
 →15:00駐車場
 2日目 駐車場5:30⇒伊那IC⇒11:00自宅
 メンバー    山幸(やまさち)   

長年思っていた鋸岳 鳳凰三山〜アサヨ峰縦走で鋸岳の麓を通るだけに行きたい気持ちが一段と強くなる。
去年(06-8) 裏銀座〜読売新道縦走時に釜無川コースの情報を得たが テント必携だ。
山幸は遣るのであれば身軽にして日帰りピストンを!! そして単独で!! と思っていた。 そうすると 角兵衛沢コースしかない。
しかし ネット情報や 得られた少ない情報では”厳しい” ”険しい” 情報ばかり。
山幸も一抹の不安を覚える。 そこで何時もの山仲間に声を掛ける。 しかし残念ながら日程が合わない。 よし!! ならば 振り出しに戻って単独で日帰り ピストンを遣ろう。 と 一大決心をする。


1日目 前日 何時ものように仕事を終え 早めに寝る。 12時前 目覚ましのなる前に起きだす。 荷物はすべて車に積んでいるので 身支度をして乗り込むだけ。 ちょうど0:00出発となった。一週間前に通った同じコースを進む。 名神高速は帰省の人たちだろうか あちこちで渋滞している。 追突事故を起こさないよう 神経を集中して走る。 中央道に入ると何時もよりやや混んでるものの渋滞も無く快適に走れる。
前回 偵察しているので迷うことなく駐車場着 5時ジャスト 広い駐車場では3人が身支度をしていた。声を掛けたが準備に忙しく乗ってこない。 見たところヘルメットもザイルも持って無いので岩小屋泊のピストンかと思っていたが・・・

今夜の車中泊に備え 持参の食料、ビール等川の流れで冷やす。 身支度をし、彼ら(男1女2 30半ばぐらいの若者)より20分遅れで出発する。
砂防ダムまでは 工事用の車が走っていたと思われる道を行く。 この砂防ダムを超えると涸れ沢となり 左岸へとトラバースしている。
先ほどの彼ら テント持ちだからすぐに追いつくだろう、 と思っていたがなかなか追いつけない。 6時過ぎやっと休憩しているのに追いついた。 "いいピッチしてるね〜" 声を掛けそのままやり過ごす。 山並みの間から鋸岳が見える場所で一服する。 直ぐに彼らは追い越して行った。 ヤングパワーは素晴らしい!!
まもなく 角兵衛沢登山口に着く。 しっかりした標識と 古ぼけた案内板がある。 今歩いてきた道は北沢峠へ続いているが 今の次期には歩く人も少ないのだろう。 急に草が被い道が細く成っている。 ん?! と言う事は この角兵衛沢コースを歩く人はかなりいる と言う事か。
うまい具合に大岩を飛び越え ジャボジャボしなくても渡れた。 急登だ。 大木の被い茂る林の中で7時前だと言うのに薄暗い。帰りが心配だ。ランプは持って いるものの 不安がよぎる。
道は良く踏まれてわかりやすい。 ところどころに長谷村の行き先案内板がある。4合目?辺りからガレと成る。 あちこちにケルンが積まれている。 浮石が多いので慎重に進む。

角兵衛沢コース案内標識 長谷村の案内板 浮石の多いガレ場 谷の向こうに南アルプス林道

まもなく 大岩小屋 大木に "水" の表示あり。 テン場は茂みの影で見えない。 帰りに時間が在れば寄る事にして先を急ぐ。
ココから上はザレ場となる。 まるで蟻地獄のようだ。 踏み出した足に体重を移動するとあたり一面ザザーと滑る。 なかなか前へ進めない。
やっと 角兵衛沢のコルに着いた。 蟻地獄で奮戦しているまにガスが巻きだした。 
ココからはしっかりした岩場で 後ひと登りだ。 頂上直前で 今来たザレ場を振り返ると 朝方の彼らが見える。 追い越していないのに? 何処か違うルート を辿ったのかな?
頂上に上がってびっくり 5人も居るではないか!! 3人は甲斐駒ヶ岳から縦走(男1女2 50半ばくらい) 2人は角兵衛沢コースピストン(男2 60位 沢を渡ったあたりでテント泊) 他に3人第二高点まで行っているという。 そして後から3人来るので今日は12人が登頂する事になる。 いや 道理で登山道 よく踏まれているはずだ。 こんなに人気が有るとはビックリ!!!
頂上残念ながら ガスに巻かれてしまった。 2人、3人と下山にかかるが、 しばらく回復を待つ。 しかし回復の兆し無く 下山にかかる。 朝方の彼らと離合  ココで始めて甲斐駒ヶ岳まで縦走することがわかった。 道理で足がしっかりしているはずだ。

急斜面のザレ場 蟻地獄のようだ やっと果たせた 鋸岳頂上

まもなく3人に追いつくが ザレに混じるこぶし大の石がザザーと滑るザレから転がりだす事があるので 距離をつめられない。 しばらく着かず離れずでいたが 道を譲ってくれた。 先を行く2人も同じようにして追い越し岩小屋に着いた。
大峰の笙ノ窟を2〜3倍スケールアップしたようだ。やはりアルプスはスケールがデカイ!!
がしかし 大岩壁の下のテン場は遥かに小さい。 1〜2人用テント二張り うまくいっても3張りがやっとだ。 水は岩清水が滴り落ちている。
この場所では私のテントは 張れないだろう。 心配していた通りだった。第二高点まで行ってるグループのものと思われるテントが張られていた。
くだりルートも迷うことなく(不安な箇所は登りにテーピングを追加しておいた)登山口に降りついた。 心配していた森林内も真上から太陽があったので 明るく歩けた。
照り返しのきつい川原の道を淡々と歩いて 15時駐車場に着いた。
明るいうちに角兵衛沢登山口に降りたい と 思っていたが 意外に早く帰ることが出来た。 しからば ご褒美に風呂に入る事にする。
仙流荘の風呂は何回目になるだろう。 今日が最高にいい風呂だ。 露天風呂から鋸岳は見えないが 山幸にはよくよく見えている。 今日のルートを思い出しながら ゆっくりと 汗と疲れを流した。

岩小屋テン場  クリックすると大きくなります

永年 思っていた鋸岳 第一高点の登頂をする事ができた。
案ずるよりも生むが易し。 行って見ると前評判ほどのものではなかった。 勿論天気が良かったからかもしれないが・・・
うまいビールを飲むためにも 今後も 山行きを続けたい。






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