紅葉最盛期の 裏剱 に行きました
紅葉の重なり合う八ッ峰(下半)




 
 行き先     裏剱〜下の廊下 
 登山方法    3泊4日 小屋泊  
 日 時     10/3〜10/6 
 コースタイム  10/2 自宅19:30⇒25:10扇沢駐車場 (車中泊)
 10/3 駐車場6:00⇒9:40室堂→10:35雷鳥沢→12:30別山乗越→13:30剱沢小屋 (泊)
 10/4 剱沢小屋5:50→8:30真砂沢→10:00二股→13:00仙人池ヒュッテ (泊)
 10/5 仙人池ヒュッテ5:50→7:45仙人池温泉→11:50阿曽原小屋 (泊)
 10/6 阿曽原小屋4:25→7:30十字峡8:20→9:20白竜峡→14:00黒四ダム⇒扇沢14:20
 ⇒20:30自宅
 メンバー    トーリン asekaki コバ 山幸やまさち   

トーリンさんからメールが来た。 ”裏剱岳の紅葉〜黒部下の廊下のお誘い”である。 雪渓に慣れていないので行きたいけど行くのに二の足を踏んでいた山域だ。  早速ネット検索してみるとこの領域の紅葉は10月10日ごろが最盛期となっている。 10日〜12日は既に予定が入っている。 ”日程は皆の希望で調整する。”と為っている。 願ってもないチャンス ぜひこのチャンスに往っておきたかったので少し早い日程希望で返信する。


出発の日が来た。 扇沢駐車場確保の為 前日夕刻発0時過ぎ豊科IC通過の予定とする。 室堂には何回も行っているが何時も富山側の立山駅からでダムから入るのは初めてだ。 ダムから見上げる山肌は少し色付いている。 紅葉の程度と初めてのコースに期待が膨らむ。 黒部ケーブルカーで黒部平駅に向う。 ここから立山ロープウエーで 大観峰駅に向うのだが乗り換え待ち時間が長い。 展望台にあがってみる。 ガスが流れているが紅葉は少し早いがまずまずの感じ。 高度が上がれば・・・ 期待が膨らむ。

大観峰駅からは 立山トンネルトロリーバス で雄山の下を貫くトンネルで景色の無い我慢の時間だ。 
室堂に着く。 ターミナルを上がり室堂高原に出る。 硫黄のにおいが強い。


黒部平駅にて ガスが・・・  大観峰駅

 紅葉がきれいだ 黒部湖が見える  紅葉はバッチリ ガスが・・・

目の前に広がる光景。 思わず感嘆の声が出る。 言葉では言い尽くせない見事な紅葉。 気持も高揚する。 裏剱はどんなんだろう。 期待が膨らむ。
いつまでも見ていたい光景だが 先へ行こう。 荷物は重いが軽やかな気分で歩き出す。 

地獄谷が火山性ガス濃度上昇のため通行止めになっている。 濃度自動測定器も設置されていた。 谷に近いところのハイマツがガスに遣られて枯れている。 
雷鳥沢野営場を見渡せる景色のいいところで昼食とする。 


目に飛び込む立山連峰 真砂岳〜大日岳  国見岳方面

 立ち入り禁止になっている地獄谷  火山性ガスで枯れてしまったハイマツ

いよいよ雷鳥坂の上りにかかる。 膝を笑わす名所だ。 今日は登りだから大丈夫だろう! だけど 膝が悲鳴を上げるかも? 大型カメラで撮影しているカメラマンに声を掛ける。 ”最高のタイミングだ。 今年の紅葉は当たり年だ。” 興奮気味で話していた。 九十九折を黙々と2時間  雷鳥坂を上り切り別山乗越に着く。


雷鳥沢から雄山と同行の3名  まだ穂を残すチングルマ

 ナナカマド  シラタマノキ 果実も色付く?

別山乗越を越え尾根北側を下る事1時間。 剱沢小屋に着く。 早速ビールでカンパイ いつの間にか日本酒が出て珍味のあてが・・・
酒好きが集まってお決まりの宴会・・・


尾根北側も紅葉バッチリ   文部省登山研修所付近

   
今日は日本三大雪渓の一つ剱沢大雪渓に挑戦だ。 残る日本三大雪渓白馬大雪渓 針ノ木大雪渓は既に制覇している。
昨日 小屋のスタップから雪渓通過の安全ルートについて説明してもらいイラストも貰っている。 
大雪渓とは言え 時期が時期だけにやせ細りクレパスだらけで歩ける部分は少ない。 痩せても枯れても剱沢雪渓を歩いているのだ!! 

剱沢大雪渓最上端部  大雪渓を行く
 クレパスでズタズタ  長次郎谷が合流

裏剱の山々に日が当たりだした。 剱沢雪渓をかなり降りているので剱岳本峰は当然見ることは出来ない。 八ッ峰頭部が合流している谷間から垣間見える。 
最高に紅葉した壁面が日光に照らされ我々に誇示しているようだ。 やがて薄いガスが流れベールを掛けるように 幻想的に これは演出なのだろうか? 仕掛け人は誰だ!!

二股から高度を上げるに伴い ガスが深くなってきた。 仙人池ヒュッテに直行する。 小屋前で例によりビールつき昼食にする。 めざしも焼きながら裏剱を鑑賞する。  雨がぽつぽつ 急ぎ撤収し小屋の中へ 重たいアテから処理する。 監視を続けていたが 峰々が頭をそろえることは無かった。
あのベールは残念ながら幕引きだったのか。

裏剱紅葉 後方八つ峰  重なり合う岩稜の紅葉
 仙人池ヒュッテ周辺  ガスに煙る八ッ峰

昨夜はかなり降っていた。 今日は新設なった落差の大きいと言われる雲切新道を歩き阿曽原温泉小屋だ。 今はやんでいるが樹林帯に入るので雨具着用で出発する。
約2時間下り仙人温泉小屋に着く。 此処で一息入れる。 雨具も上着のみ脱ぐ。 
ここから雲切新道の始まりだ。 源泉横を通りピークへ向う。 標高差80m 時間で20分 意外に早く着く。 ピークを越えなだらかな下りを 後立山連峰を見ながら進む。  残念ながらピークは雲の中 およそ1時間気持のいいブナ林を歩くと 遥か下方に仙人ダムが見え出す。 
ここから階段 はしごが続くが覚悟していたほどの激下りではなく仙人ダムにたどり着く。 
阿曽原温泉小屋着は11時50分 温泉に浸かり 湯上りで例によりビールつき昼食・・・・

雲きり新道ピーク  遥か下方に仙人ダムが

今日は早くも最終日 ロングコースなので朝食弁当でのはや立ち 同室の3人も同行すると言う。 
7時半十字峡着 水の色が素晴らしい。 正に清流だ 前回来たとき(98-10)は濁流だった。 写真左右が黒部川本流 右側が上流なのだが黒四ダムの放流が7時から 始まっているが 現在7時半 10キロ下流になるのでまだ流れは到達していないので 流れが寂しい。 左下より剱沢の流れが 上からは棒小屋沢の流れが加わり 下流は水量が豊富だ。 ここの広場で朝食とする。 ラーメンをしたりコーヒーを入れたり・・ 同行の3人は此処で先行する。

下の廊下核心部に満足し おなかも満腹になって出発する。 
あちこちで崩落箇所の補修が成されている。 阿曾原小屋のスタッフの皆さんの努力だろう。 本当に頭の下る思いだ。 
ダムの放流で流量の増した清流を見ながら歩きダムに到着した。 

黒四発電所 送電線取出し口  十字峡 水の色が素晴らしい
 補修された崩落箇所  此処も補修されている




永年行きたいと思っていた裏剱へ行くことが出来た。 しかも紅葉の最高の時に!! 
お誘いいただいたトウリンさん そして同行の皆さん有難う御座いました。 

今回は 少々荷物が重かった。 前回仙塩尾根から小太郎山にいった時仙丈小屋で寒かったので 防寒着を確り持ち 4日間の食料(非常食含む) そして嗜好品の為だった。 扇沢のトロバス乗り場のはかりで計ってみると19kgあった。 テント泊なみや!!  と皆に揶揄される。 しかし ばてることなく歩き通すことが出来た。 




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