Bこんな物で空き缶を処理します


プレス機械の写真


空き缶のリサイクルはどんな機械で処理しているかご存じですか?

プレスブロック機械




大きく分けて、プレス機械とチップ機械のふたつが上げられます。
プレス機はブロックにする機械と、平たくつぶす機械とがあります。
すべての点に於いてこれからはチップ化が一番有利でしょう。



チップ機はアルミ缶、スチール缶、ビンを同時に投入してもそれぞれが完全に自動分別されてチップ化された状態で出てきます。
ですからその場で炉に投入できる状態になっています。


たばこの写真


空き缶がチップ状態になったところです。

少し見にくいと思いますので解説します。
缶をハサミで約2p角位に切ったと想像してください。
真ん中にあるのはチップの大きさが分かるように置いてあるタバコです。

この様な状態ですと、カサも低く保管も楽で、特にプレスに比べて異臭がほとんどしないのです。



機械本体の写真

チップ機械

機械の大きさは自家用車1台分くらいの大きさです。
この大きさで缶を一気にチップにします。

一般的に空き缶をチップ化しようとしますと、相当広い場所とたくさんの機械を必要とします。

この機械の100倍位の広さが必要です。

←ここをクリックして下さい。機械に詳しい方,あるいは興味のある方。
行った先でクリックするとまたここへ帰ってきます。

空き缶のチップ処理工程

チップの処理工程図


@空き缶(アルミ、スチール)、ビンを投入 A空き缶は平たくプレスし、ビンは粉々に砕く Bガラス粉を取り除く C缶だけをカッターで2回切る Dアルミチップとスチールチップとを自動分別 E別々に排出。と、このような行程でチップ化されます。



豆知識

自治会でもボランティアでも、積極的に集められるのは必ずと言っていいほどアルミ缶です。

スチール缶は無料か逆有償(お金を払って持っていってもらう)です。

ですから、折角集まったスチール缶はリサイクルされずに投棄か埋設処理されている例が見られます。

スチール缶のふたのアルミ部分はほとんどが缶を溶かしたときに一緒に燃えてなくなってしまいます。

アルミ部分は鉄の溶解時の脱酸材として役にはたっていますが、アルミ資源としてもったいない事です。

そこで、スチール缶もチップ化すればふたのアルミ部分の約40%が回収され、これで一気にスチール缶
の価値が2倍〜4倍(プレスに比べて)になって,地域ぐるみでも積極的な回収が出来るようになります。


このように少しでも皆さんが集められた空き缶を有効に,又効率よくリサイクル出来るように色々と開発や
研究が日夜、行われています。


アルミ缶を買いに来たお爺さん

お爺さんがアルミ缶を売って欲しいと来られました。私共は回収業者では無いので売ることは出来
ません。と言いましたところ、孫のためにどうしてもあと30kg欲しいと。                
                        
お聞きしてみると、学校でアルミ缶を集めると表彰されるらしいのです。

あと少しで表彰されるのでどうにかならないか。と言われましたがどうにもならないので、
他の回収業者さんを紹介いたしましたが、買ってまで表彰されて喜ぶのでしょうか?。

他校に勝つためだけの回収運動。
いくらお孫さんの為とはいえ、複雑な気持ちになってしまいました。    



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