ヒッチハイカー

最近のヒッチハイカーの合図はこれではなくボードが一般的らしい

高鷲スノーパークでのスキーの帰り給油のために養老SAに立ち寄った。
駐車場内をゆっくりガソリンスタンドに向かって車を走らせていると「多賀、神戸」と書いたボードを掲げた若者がいた。
「神戸までは行かないが多賀までなら乗せるよ。」
「お願いします。」
彼は関西学院大学の1回生で東京に遊びに行った帰りらしい。
社会勉強と節約のため帰りはヒッチハイクをしようと決め今朝、東京を出て養老まで4回乗り継いできたという。
1年半ほど前に彦根で乗せた学生と同様ヒッチハイクは初体験だが彼は経験者の友人などから情報を得ている。
親父が「乗せてくれる人は多いだろう。神戸までなら長距離トラックなどいいのでは?」と聞くと「この頃は会社の締め付けがあってトラックは乗せてくれません。」という。
確かに善意で乗せたのにたまたま事故が起き、乗せた人に障害を与えれば訴えられたりすることもありそうだ。
運送会社としては面倒なことに巻き込まれたくないのだろう。
なにか世知辛い世になっていることを感じる。

そんな話を含めて大学のことやスキーのことなど楽しく会話が弾んだ。
一人で運転していると走ることに集中するから100km/h前後で追い越し車線を走行する時間が多い。
だが話に夢中になっていると80km/h前後で走行車線をゆったり走るのでむしろ安全な模範運転になる。
親父は京滋バイパスに入って奈良に向かうのでできるだけ神戸に近い草津SAで降ろしてあげた。
大きなサービスエリアだから拾ってくれる車がすぐ現れるだろう。

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