犬ドア

木枠に透明なビニールシートをぶら下げた犬ドア。小屋の脚を短くしたので出入りも楽になった。

クロベは散歩が大好きで天気さえ良ければ毎日のように1〜1時間半くらい歩き回っていた。
1年前までは山中でも駆け回っていたのに6か月前から時々よろけたり躓いたりするようになってきた。

「クロベも年だねえ。」などと話していたら2か月ほど前、左後足の足根関節(人なら踵に当たる関節)に水が溜まって腫れ、熱を持った。
薬を呑ませ、しばらく散歩をやめて安静にするよう云われた。
腫れがひいてから様子を見るため2度ほど短い距離を散歩してみたがすぐ腫れるので今も散歩に行けない。

屋根の張り替えや塗り替え前の買ったばかりの犬小屋

また、3週間ほど前からはタンが絡んで出したいが出ないオヤジ風の大きな変な咳をし始めた。
近所の人はこの横好き親父がしている咳だと思っているだろうが実はクロベなのだ。
獣医には風邪かもしれないし他の病気があるかもしれないので暖かくするのが良いと云われた。

年を取れば寒さにも弱くなってこんな症状も出てくるのだろう。
以前、風邪をひいた時には玄関にいれ暖房したが3,4日ですんだ。
今回は長期になりそうなのでトイレなども考えればずっと玄関は難しい。
そこで入り口が開放している寒い犬小屋をリフォームし風を防ぐシートを取付けることにした。


クロベは湯たんぽまで入れてもらって気持ちよさそう

犬小屋はクロベが我が家に来た時からリフォームしながら14年ほど使っている。
なかなか見た目のいい犬小屋だったが屋根は割に早く腐ってきて葺き替えをした。
塗装も3回ほど塗りなおしている。

さて、リフォームは次のように決めた。
風を防ぐシートはゴムなどでは光が入らなくなるし中の様子を確認する必要があるので透明にしたい。
小屋の床には布団や毛布を入れているから敷居を高くしてやらないとシートの下端が引っかかり隙間ができるだろう。
また、同じく引っかかり防止のためシートをぶら下げる位置を室内から前方に離したい。
掃除などのためにドア部分は簡単に外せるようにしよう。
足腰の衰えを考えてできるだけバリアフリー化したいので小屋の脚を切って床を低くしてやろう。


いろいろ工夫して完成した犬ドアは少し大げさだが具合よさそうだ。
透明ビニールシートは2mmのものだが重さや柔らかさが適当で隙間風もあまり入らない。
クロベは臆病だからこのドアを取り付けた時、怖がってなかなか入らなかったがすぐ慣れて満足して入っている。
しばらく様子を見てから塗装してやろう。

タイのため猫ドアを作ってから死ぬまでの1年間、自由に庭に出て昼寝をしたりトイレに行ったりタイのQOLは劇的に改善した。

クロベの場合、このドアを付けて犬小屋内はだいぶ暖かくなったと思うのだがそれでも時々咳をする。
かみさんは心配して夜、湯たんぽを入れてやっている。
いよいよ寒くなれば暖房を付けてやるつもりなのでクロベもこの冬は暖かく快適に過ごせるだろう。

ホームへ戻る