ヒヨドリとシロハラ


おとなしい鳥だと思っていたのにヒヨドリには強気で攻撃的になったシロハラ

この冬も餌場に果物を置いたり干し柿があったりしたのでよく鳥が通ってくる。
特にシロハラとヒヨドリがなかばこの庭に居着いたようになった。
シロハラは地面を歩きまわり落ち葉をひっくり返し、虫を獲る。
また芝生などからミミズを引っ張り出して食べる。

ヒヨドリはこんな態勢でも平気でつつく

ヒヨドリは甘い果物や花の蜜、干し柿などが好きだ。
花壇に植えた葉ボタンやコブシのつぼみ等も食べてしまう。
庭の大きなコブシは昨秋、選定したせいもあってつぼみが少なかったがさらにヒヨドリに食べられて、ほとんど咲かなかった。

どちらも親父が撒く餌に慣れて仏飯やパン屑、クロベのエサまでよく食べる。
以前は一緒になればヒヨドリが偉そうにしてシロハラが控えめだったが今年は力関係が逆転した。

好物のココナッツサブレ(ビスケット)のかけらを投げてやるとコブシの木などで待っているヒヨドリが急降下してくわえてゆこうとする。
そこにシロハラが走ってきてヒヨドリを追い払い自分のものにする。
ヒヨドリはあの大きさでもホバリングができるほど敏捷で飛ぶことがうまい。

バケツの上のヒヨドリをにらむシロハラ

一方シロハラはあまり飛ばずに歩いて餌を探す。
満州や朝鮮半島から渡ってくる鳥なのでもちろん飛ぶがあまり器用ではない。
ほとんど地上にいるので餌を投げると駆けてくる。
たいがい敏捷なヒヨドリが先に取ってしまうがシロハラも頑張って走って突っ込んでくる。
そんな時、ヒヨドリは避けて餌はシロハラのものになる。

クロベもココナッツサブレが大好きなので鳥にやるつもりで小さく割って投げたかけらも食べる。
そういうとき、シロハラやヒヨドリが逃げてゆくクロベとの限界距離は1〜2mだ。
親父に対しては2〜3mだからクロベより警戒しているのだろう。

だが花壇などをいじっているとき出てきたミミズを抛ってやった時のシロハラは1m程度までなら近づいて持ってゆく。
ミミズは少し怖くても食べたいごちそうでらしい。

ヒヨドリは船を追って飛ぶカモメのように投げ上げたココナッツサブレを飛びながらキャッチしたりすることがある。
この庭に来る鳥たちもそれぞれの個性があって面白い。
そのうちヒヨドリは手乗りにできるかもしれない。

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