給水器、給餌器

タイの食卓です。右が給牛乳器で下のお皿は雫受け、左は給餌器

タイはもう14歳になった。
いろいろな換算表があるようだがひとの年齢に換算すれば72〜86歳らしい。
いつの間にかこの親父の年齢を越してしまった。
それでもなかなか元気で毎日3〜4回散歩に出かける。
出かけたいときは扉の前に行き気がつかなければ開けろと鳴くので誰かが出してやる。
帰った時はクロベがクンクン鳴いて知らせてくれるので扉を開けてやる。
留守でなければこれはあまり手間が掛らないので問題ない。

給水器から牛乳を飲むタイ

しかし昔やった大怪我のせいで餌を上手く口に入れることが出来ず器に入れた餌をほとんど散らかしてしまう。
また、舌を上手く使うことが出来ないからだろうか、好きな牛乳を飲ませるとたっぷり下顎につけて飲み終わってから振るので床や壁などが飛沫でしみだらけになっている。
半年ほどの放浪から帰った頃は自分でなんとか食べるようにしていたがあまり散らすのでかみさんがまた餌を手で入れてやるようになってきた。
牛乳を散らす方はタイが飲み終わったらすぐ口を拭いてやることにしていたが何時も監視する訳にもいかない。
気がついたら床や家具に撒き散らした後のことが多い。
親父も気がつけば世話をするのだがやはりかみさんの負担が大きい。

支える台は取り外しが簡単

かみさんもこの老老介護に疲れ、タイに時々ヒスを起こしていた。
この親父までとばっちりが来ないためにも給水器(給牛乳器)と給餌器を作ることにした。
給水器の方は子供の頃読んだ本にハツカネズミなどの小動物を飼う時の給水方法の説明があり、舐め口に弁が付いた給水器が載っていた。
それを思い出してペット屋に行ってみたら良い製品が見つかった。
これをタイの体に合わせ木の台を作ってえさ場に留めた。
高齢の猫に新しい給水器の飲み方を仕込むのは大変と思ったが、ふと思いついてマタタビの粉を舐め口に塗ってやったらすぐ飲み方を覚えてくれた。
給餌器は餌をウインナソーセージのように固めてぶら下げるとかチャップリンのモダンタイムスのような自動給餌器まで考えてみたが現実的ではない。
タイの食事を良く観察すると下顎がよく動かないので餌を口の中に取り込むことが出来ず前に前に押して、器からまで押し出して散らかしてしまうようだ。


そこで器を思い切って高く上げ、傾けて押された餌が口の中に入りこむように工夫してみた。
最初は器を手で支えてやって器の角度や高さをテストして決めた。
そして出来上がったのが写真の給水給餌器です。
これはなかなか具合よくタイも1人で食餌が出来る。
下顎の不自由なペットを飼っている方はぜひ試して下さい。
ただ、タイは好きな時に自由に食べることが出来るので満足なようだがかみさんが少し手持無沙汰になったようだ。
なにしろ冬には犬小屋に頭を突っ込んで黒部に毛布を掛けてやるほどの世話焼きだからな。

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